働きながら学べる、仕事を探すうえで実践的な知識を学べる、など人気のコープ(CO-OP)ですが、想像できないことも多いと思います。
例えば、
- 実際の授業はどんな様子なのか
- どんなことを学ぶの?
- 課題や宿題は多いの?
- 授業についていけるか心配
そこで、みなさんの学校選びの参考になるように、様々な学校の体験授業を受けてきました。
私が実際に授業を体験して感じたことなどをお伝えしますね!
このページの目次
Cornerstone College
今回、体験授業に参加した学校は「Cornerstone College(CICCC/コーナーストーン)」です。
同じ校舎で語学学校(ESL)とカレッジの授業を行っています。
月 - 金 | 13:00-17:00 / 17:30-21:30 |
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非常にシンプルなスケジュールになっています。
予定が立てやすいのは嬉しいですね!
学校の情報は下記をご覧ください。
とても自由な雰囲気の学校でしたよ!
本日はハロウィンイベントも開催されていて仮装姿の先生や生徒もいました!
参加したコース・クラスについて
今回体験した授業はこちらです。
参加コース | 国際ビジネスマネジメント 12か月 (Digital Marketing Specialist Co-op Diploma) |
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コース期間 | 授業6か月+Co-op 6か月=計12か月 (入学日:年に9回) |
参加クラス | ビジネスコミュニケーション(Business Network Communications) |
授業形式 | 対面/オンライン形式 |
体験した日 | 2021年10月29日(金) 17:30-21:30 |
コロナの影響で対面・オンラインハイブリッド形式となっています。
生徒は対面化オンラインか選べます。
職場が学校の近くでない場合、選択肢があるのは非常にありがたいですね。
今回私は対面授業に参加しました。
実際にクラスメイトと顔を合わせられるのは嬉しいですね!!
それではそれぞれを詳しくお話ししていきますね。
コースについて(国際ビジネスマネジメントコース)
Cornerstone College で今回体験してきたのはこちらの3つのコース
- デジタルマーケティングスペシャリストCO-OPディプロマ 12か月
(Digital Marketing Specialist Co-op Diploma) - カスタマーサービススペシャリストCO-OPディプロマ 12か月
(Customer Relations Specialist Co-op Diploma) - 国際ビジネスマネジメントCO-OPディプロマ 12か月
(International Business Management Co-op Diploma)
今回はこの中の「国際ビジネスマネジメント」コースについてお伝えします!
クラスについて(ビジネスコミュニケーション)
このコースで受講できるクラスはこちらの6つ。
- ①Corporate Business Ethics
- ②Strategic Business & Project Management
- ③Online Marketing Research
- ④Business Network Communications
- ⑤Business Applications
- ⑥Workplace Relations
今回体験したのは「ビジネスコミュニケーション(Business Network Communications)」クラス。
ビジネスにおけるコミュニケーションについて学びます。
日本・カナダ・業種限らず必須のコミュニケーション。
毎日していることですが、コミュニケーションについて学ぶ機会は意外に少ないですよね。
国が違うとコミュニケーションの仕方も違います。
国際的なビジネスの場でのコミュニケーションについての理解を深めます。
人数と国籍バランス
私が参加したクラスの人数と国籍バランスは下記で、全員で6人と、オンライン参加が5人でした。
- 日本人:4人(Zoom:2人)
- その他の地域の方:2人(メキシコ、スペイン)(Zoom:3人)
ハロウィン前の金曜日の夜だったので欠席した生徒が多くいました。
普段はオンライン含め35人いるそうですよ!
自由な校風なので、勉強だけではなくアクティビティもめいっぱい楽しみたいという方にお勧めの学校です。
注意事項
学校のパンフレットなどで、国籍比率や年齢層など情報があるかもしれませんが、コロナウイルス拡大の関係で人数の変動や、国籍の偏りがある場合があるのでご了承ください。写真は新型コロナウイルスの流行禍のものになります。
また授業スケジュールなどは記事作成時のもので、変更になる可能性もございます。
生徒の様子
皆さんとてもフレンドリーで積極的に話しかけてくれました。
授業中も発言が多く、積極的に授業に参加している印象でした。
実際の授業の流れ
グルーブディスカッションを含めたレクチャー形式(大学の講義のように先生の講義を聞く形)での授業の後、期末課題に向けてグループで話し合いという流れでした。
講義
本日のテーマは大きく分けて2つ。
コミュニケーションのタイプと特定の人/グループに向けたマーケティングについてです。
①コミュニケーションのタイプについて
アグレッシブ・パッシブ・パッシブアグレッシブの3つのコミュニケーションを理解します。
アグレッシブタイプの人は積極的に自分の意見を発言します。
声が大きいこともよくあり、相手の意見に耳を傾けるというより、自分がどう思うかを主張します。
ドナルド・トランプ氏が例に挙げられていました。
反対にパッシブタイプの人は会話に対して受け身であまり主張しません。
どちらかというと聞くことを好みます。
最後にパッシブアグレッシブとは、表面的には受け身で何事もないかのように振舞いますが、頭の中ではアグレッシブな考え方をしていることです。
例えば嫌いな上司に何を言われても受け流すが、上司がいないところで本音を言う場合など。
表面上の態度と心の中が一致していないケースです。
レクチャー中に他の先生が挨拶に来て、急遽例として授業に参加させられていました(笑)
「週5日働いていて、上司がさらに2日働いてほしいと言ってきたらどう答える?」
「みんな、この答え方は3つの内どのタイプだと思う?」
同じ質問でも人によって返答の仕方が全く違うので面白かったです。
その後クラス内で輪になって自分がどのタイプだと思うか発言していきます。
最初に発言した人はもちろんアグレッシブタイプですね(笑)
「自分の国ではアグレッシブだが、英語ではまだ言いたいことをどういうかわからない時があるので発言しないこともある」
「それとは逆に英語は日本語より直接的な話し方だし、自分の意見を聞かれる場が多くあるので日本にいた時よりはアグレッシブになった」
等の意見が出ていました。
「本当にー?君はそんなにパッシブでもないよ?」などとツッコミが入ったり、和気あいあいとしていました。
ビジネスの場ではチームの中の人がどのタイプなのかを理解する事が円滑なコミュニケーションに繋がります。
②特定の人/グループに向けたマーケティングについて
広告などのマーケティングキャンペーンをパーソナライズ化することのメリットについて学びます。
パーソナライズ化とは、人によってメッセージや内容を変えることです。
ただ初めましてと挨拶するだけではなく「日本から来たんだよね!コーヒーが好きって聞いたよ!」など知っている情報をもとに話す内容を変えます。
少しのことですが、聞かれた方は嬉しくなりますし、距離が一気に縮まりますよね。
説明の後、VIP客(ビジネスに大きな影響を与える顧客)のみを対象にパーソナライズされた広告キャンペーンを実施する方法についての動画を見ます。
実際に授業で視聴した動画はこちら⇒How to get a meeting with anyone with Stu Heinecke pt 1
視聴後クラス内でテーマについて話し合います。
「もし自分が大企業で職を得るために社長に会いたい/たくさんの候補者の中で目立ちたいとしたら」というテーマで、予算はそれぞれ$0、$10、$100です。
それぞれ「動画を作ってメールで送る/動画のQRコードをレジュメに貼る」「レジュメの紙を上質なものに変える」「社長が好きなスポーツチームの試合のチケットを買い一緒に観戦する」などのアイディアが出ました。
就活は生徒のほとんどが気になっていることなので、より自分の事として捉えられ記憶に残りやすいと感じました。
グループワーク
最後に期末課題に向けてグループで準備を進めます。
Zoom やSNSを使って教室にいないクラスメイトと連絡を取り話し合います。
皆さんワイワイと話し合っていましたよ。
先生もグループを回って親切にアドバイスをくれ、生徒が分からないところがあれば分かるまで教えてくれていました。
宿題・テスト
基本的に大きな宿題やテストはありません。
出席や授業参加が重要視されます。
期末課題としてグループでのプレゼンテーション(約5分)とライティングレポートの提出があります。
テーマは毎月変わりますが今月は「企業のCEOに「成功の秘訣」をインタビューするための計画」だそうです。
他の例としては「自分自身のキャリアについて」「バンクーバーの企業を1つ選んでマーケティング戦略の分析」等があります。
プロジェクトの結果だけではなくチームメイトとどう協力していたかなどの過程も見るそうです。
講師について
とても気さくなカナダ人の先生です。
はっきり発音してくれるのでとても聞き取りやすいです。
バンクーバーアイランドで育ちその後欧米中心に世界8ヶ国を転々としたそうです。
フランス語、スペイン語、ドイツ語など6カ国語を話します(凄いですね!)
異文化交流を重視し、詰め込み教育ではなく楽しいクラスにしようと努めているそうです。
まとめ
今回は、「Cornerstone College(CICCC/コーナーストーン)」という学校の国際ビジネスマネジメントコースの授業を体験しました。
発言やグループアクティビティが多く、和気あいあいとしたクラスでした。
スピーキングの機会が多くあるのは魅力ですね。
同じ「ビジネス系」でも、それぞれの学校によってテキストや授業の進め方など異なりますし、テストの頻度や宿題の量だって違います。
ぜひ、みなさんの学校・コース選びの参考にしてみてくださいね!
学校公式サイト(ページは全て英語です)