レビュー|Canadian College 国際貿易Co-op(コープ)

Canadian College(カナディアンカレッジ)国際貿易CO-OPディプロマ授業レビューをお届けします!

働きながら学べる、仕事を探すうえで実践的な知識を学べる、など人気のコープ(CO-OP)。ですが、想像できないことも多いと思います。

この記事で分かること

  • Canadian Collegeの評判は?
  • 宿題テストは?
  • 授業のレベルは?ついていけるのか?
  • どんなことを学ぶの?

私が実際に授業を体験して感じたことなどをお伝えしますね!

Canadian Collegeってどんな学校?

今回、体験授業に参加した学校は「Canadian College(カナディアンカレッジ)」です。

一般英語を学ぶCCEL (Canadian College of English Language)と同じ校舎で語学学校(ESL)とカレッジの授業を行っています。

語学学校は朝から夕方ですが、カレッジのスケジュールはフレキシブルです。

もっと詳しい学校の情報は、下記をご覧ください。

Canadian Collegeの国際貿易CO-OPとは

今回体験した授業はこちらです。

参加コース国際貿易CO-OPディプロマ 24か月
(INTERNATIONAL TRADE & CO-OP DIPLOMA)
コース期間授業6か月+Co-op 6か月+授業3か月+Co-op 6か月+授業3か月=計24か月
(3か月ごとにバケーション1週間が含まれます。入学日:3か月に1回)
参加クラス国際貿易会計(International Trade Finance)
授業形式対面形式
体験した日2021年10月19日(火) 18:00-22:00
CC 校内カフェ

とてもモダンで綺麗な学校でした!

プログラム:国際貿易CO-OPディプロマ

Canadian College で今回体験してきたのはこちらの4つのコース

  • ビジネスマネージメントCO-OPサティフィケート 12か月/ディプロマ18か月
    (BUSINESS MANAGEMENT & CO-OP CERTIFICATE/DIPLOMA)
  • ホスピタリティマネージメントCO-OPサティフィケート 12か月/ディプロマ24か月
    (HOSPITALITY MANAGEMENT & CO-OP CERTIFICATE/DIPLOMA)
  • ソーシャルメディアマーケティング 24か月
    (SOCIAL MEDIA MARKETING & CO-OP DIPLOMA)
  • 国際貿易CO-OPディプロマ 24か月
    (INTERNATIONAL TRADE & CO-OP DIPLOMA)

今回はこの中の「国際貿易サービス」コースについてお伝えします!

計1年間のコープ期間を含む2年のプログラムです。

クラス:国際貿易ファイナンス

受講したのは「国際貿易ファイナンス(International Trade Finance)」クラス。
ファイナンスの基礎から、関税など貿易に関わるお金の流れや考え方を学びます。

一般的な会計の基礎知識から丁寧に教えてくれるので、これまで会計を勉強したことがない学生でも問題ありません。

具体的なテーマとしては、以下になります。

  • 価格や支払い設定法
  • リスク軽減戦略
  • 金融ツールの利用法
  • 契約
  • 効果的な資金管理
  • 論争が発生した場合に解決するためのテクニック

ビジネスの基本であるお金のことを包括的に学べるので、貿易に限らず幅広く役立ちますね。

また、円滑な国際取引を可能にするための方法を学ぶので、国際的に使われている指標も使えるようになります。それだけでなく、広い視野でお金の流れを分析する視点を身につけることができますよ。

人数と国籍バランス

私が参加したクラスの人数と国籍バランスは下記で、全員で14人でした。

  • 日本人:9人
  • その他アジア系の方:1人
  • その他の地域の方:4人(欧米、サウジアラビア)


Canadian College は公立大学への編入プログラムもある学校です。なので、時々カナディアンの生徒もいるそうですよ。

注意事項

国籍比率や年齢層などは時期によって変動します。人数の変動や国籍の偏りなど、学校のパンフレットなどの情報と異なる場合があるのでご了承ください。

また、写真や授業スケジュールなどは記事作成時のもので、変更になる可能性もございます。

生徒の様子・雰囲気

基本的にはレクチャー形式(大学のように先生の講義を聞く形)。生徒さんは静かに聞いていました。

ですが、熱心にメモを取り、わからない所があればその都度質問するなど、皆さん真剣に授業を受けられているな、という印象でした。

先生もこまめに生徒に質問したり、会話するように話してくれます。発言が自由にできる雰囲気でした。

実際の授業の流れ

まずは、前回の復習から入ります。

語学学校であるCCELも含め、Canadian Collegeでは、独自に開発したSMARTというデジタル教科書を使っています。

デジタルなので改変がしやすい点が魅力で、その時に応じた時事ネタを取り入れることが可能です。
この教科書のステップ通りに先生がホワイトボードを用いて説明してくれます。

2時間ほど授業を聞いた後課題が出るので、復習と理解度の確認をします。

会計の授業ということもあり、グループワークはありませんでした

講義

まずは授業を聞いて学びます。

本日のテーマは大きく分けて2つ。
価格設定ファイナンシャルリスク及びリスクヘッジについてでした。

教科書でいうと第2-3章。貿易に関わる専門的な内容を学ぶ前の、ファイナンス全般の基礎知識を身につける内容でした。

しかし、その基礎知識が実際の貿易にどうかかわってくるのか、という視点からも教えてくれます。そのため、クラスが進むにつれ専門的な内容が増えた時スムーズにリンクさせることが出来そうです。

価格設定について

まずは価格設定について。
商品の価格を決める際の様々な戦略を学びます。

  • これだけコストがかかるからこの値段にしよう
  • 競合他社が似たような製品をこの値段で売っているから、と市場価格をもとに決める
  • 野菜のように日々価格が変動する場合
  • 一度決めた値段を固定する場合

固定価格の例として、身近な例を挙げて説明してくれたのでとても分かりやすかったです。

  • 「ビッグマックは季節によって値段が変わったりしないよね?」
  • 「カフェでコーヒーを頼んだら大体どのくらいになるか見当がつくよね?」

さらに貿易では関税や、輸入規制など国内市場を守るための法律問題も考える必要があります。

金融系は専門用語が多いですが、説明する際には難しい言葉は一切使わず誰でもわかるように話してくれます。理解に困ることはありませんでした。

リスクとリスクヘッジについて

次はリスクとリスクヘッジについての章でした。
難しそうな内容ですが、皆さんがとっつきやすい話から入ってくれます。

  • 例えば高級ブランドのスーツを着てスーパーカーで銀行に行ったとしよう。銀行はすぐにお金を貸してくれる?そんなことはないよね。
  • 外見がどうでも銀行はその人の資産状況をチェックしてからでないと融資はしないはず。このチェック作業がファイナンシャルリスクヘッジだよ!
  • 具体的に銀行はどんな審査をすると思う?

というふうに、皆さんがイメージできるような導入をしてくれました。

講義の間には為替・GDP・キャッシュフローなどの話もあり、金融に全くかかわったことがない人でも全体像が理解できるようになっていました。

課題

レクチャー終了後クラス内で課題が出されます。
一人ひとり自分のパソコンで回答する形式です。

今習ったことをすぐテストできるのでインプットが容易になり、テストの形にもどんどん慣れていきます。

また、間違えたところや回答に迷ったところに絞って復習することができるので、非常に効率的だと感じました。

宿題・テスト

ターム(学期)の最後に期末テストがあります。このクラスでは公立学校と同じものを使っているそうです。Canadian College が多くの公立大学への編入が認められている準公立カレッジなので生徒の中には編入や進学を目指している方もいます。

そういった生徒たちは試験の形式に慣れることができますし、他の生徒も自信がつきそうですね!

クラス内で毎回復習テストをするので、毎回宿題を家に持ち帰るのではなく、テストの結果を受け各自復習・予習をする形です。

講師について

講師の方は17年この分野で教えている超ベテラン
本もたくさん出版しているそうです。

今回のクラスはレクチャー形式のみでしたが、話の構成がとても整理されていてすっと頭に入ってきました。

4時間のクラスは長いと思いますが、実際に受けてみると長時間には感じませんでした。

多くの専門用語も学びますが、難しい言葉は一切使わず説明してくれます!

頭に詰め込むのではなく、1つずつ理解しながら進めていく印象でした。

まとめ

今回は、「Canadian College(カナディアンカレッジ)」という学校の国際貿易ファイナンスの授業を体験しました。

貿易ファイナンスと聞くと難しそうですが、基礎からしっかり学べます。

ひたすら数字や図形と格闘すると思われるかもしれませんね。ですがむしろ、一般的な知識を確認しながら包括的な考え方を学びます。

例えばGDP は普通に耳にする用語ですが、「GDPって実際何を表す指標?」と聞かれると瞬時に説明できなかったりしませんか?

そういった、日常的に耳にしてはいるけれど、ざっくりとしか理解していないことをきちんと理解し、ビジネスに応用できる力を身につけます。

授業はとにかく分かりやすいです。

また、その日に学んだ知識を即テストし復習します。つまり、自分の理解度が常に把握できるということ。
予習・復習も効率的にできますね。

何か理解できないことや混乱することがあれば、先生に気軽に質問できます。
しっかりサポートしてくれますよ。

執筆者 執筆者
Anna

新卒で金融機関に就職、ウェブ担当者として、ホームページのリニューアル・運営を一任される。以来10年以上、SEO・ウェブマーケティングはもちろん、デザイン・コミュニケーションなど、多岐にわたる分野で活躍。留学を機に、現在はカナダ在住4年目、ウェブサイトの改善・運営・SNS運用など、様々なプロジェクトに携わっています。

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