カナダ留学の際に、お金の管理方法に不安を持っているかたが多くいます。
それも長期間滞在の留学となれば、まとまった資金の持ち込みが必要になるので、なおさら心配ですよね。
基本的には、現地で銀行口座を開設したり、クレジットカードを利用するのがおすすめです。
ですが、短期留学や、観光ビザで滞在する場合は、原則としてカナダで銀行口座の開設ができません。
また、未成年はクレジットカードを作れませんよね。
今回は、そんな方のために、誰でも作れる「キャッシュパスポート」をご紹介します。
この記事を読む前に
現金両替・海外送金・クレジットカード…どれがいいの?違いは?と迷ったら
⇒カナダでのお金の管理方法でおすすめの資金管理方法とその理由を比較解説
このページの目次
キャッシュパスポートとは?
キャッシュパスポートとは、「トラベルプリペイドカード」です。
そもそもトラベルプリペイドカードがわかんないんだけど?
「トラベルプリペイドカード」とは、カードの中にお金をチャージでき、海外で使える「プリペイド式電子マネー」の一種です。
プリペイド式電子マネーといえば、「Suica」「nanaco」「WAON」が有名ですよね。
これらは国内でしか使えませんが、「トラベルプリペイドカード」はカナダなどの海外で使えるんです。
その、「トラベルプリペイドカード」の中でもとくに有名なのが「キャッシュパスポート(正式名称:キャッシュパスポートプラチナ)」です。
キャッシュパスポートが使えるお店
「キャッシュパスポート」は、海外の「Mastercard」の加盟店ならクレジットカードと同じように使えます。
カードと言えばVISA が一番有名ですが、「Mastercard」も「VISA」加盟店なら、ほとんどのお店で取り扱っています。ちなみにカナダコストコでは「Mastercard」しか使えません(2022年9月現在)。
カナダはカード社会ですので、スーパーやカフェをはじめ、どの店でも、少額でも、カード決済が主流です。
カードが使えない場面の方が珍しいですよ!
キャッシュパスポートのメリット・デメリット
キャッシュパスポートのメリット・デメリットを一言でいうならば、「未成年でも作れるが、利用手数料が高い」です。
一番の強みは「未成年でも海外で使えるカードが作れる」こと。そこがクレジットカードとは大きく違うところですね(クレジットカードは18歳以上対象)。
一方で、クレジットカードに比べ手数料が高いです。成人でクレジットカードに申し込める方には、キャッシュパスポートはお勧めしません
その他にもキャッシュパスポートの特徴をまとめると次のとおりです。
キャッシュパスポートの特徴
- 年齢制限も審査もない
- 申し込みから1週間程度で手元に届く
- スペアカードが同時発行される
- 銀行口座の開設は不要
- 9つの通貨をチャージできる
- サポートセンターは24時間365日サポートで日本語対応
- 追加入金が可能
- 海外のMastercard対応ATMや加盟店で使える
それでは、それぞれを詳しくみていきましょう!
【1】年齢制限も審査もない
まず、キャッシュパスポートは作成に審査や年齢制限がありません。
事前に利用したい金額をチャージするプリペイド式電子マネーなので、お金を借りるわけではないからですね。
「Suica」や「nanaco」も審査がないのと同じです!
「Suica」や「nanaco」などと同じで、作成するときに審査や年齢制限がないため、どなたでも作成できるということです。
クレジットカードは18歳以上の人しか作れません(家族カード除く)から、未成年にはキャッシュパスポートがおすすめです。
【2】申し込みから1週間程度でカードが手元に届く
キャッシュパスポートは申し込みから1週間程でカードが手元に届くのでスピーディーです。
とはいえ、ギリギリではなく余裕を持った準備をしましょう!
【3】スペアカードが同時発行される
キャッシュパスポートを申し込むとカードが2枚同時に発行されます。
なぜ2枚なのかというと、紛失したときの代わりになる「スペアのカード」です。
「何がいいの?」というと、盗難・紛失の際に1つを止めてしまっても再発行の必要がないこと。
つまり、スペアカードがあるので、1枚を紛失してもそのまま使えるのです。
【4】銀行口座の開設が不要
キャッシュパスポートを申し込む場合は、銀行口座の開設は不要です。
つまり、国際キャッシュカードやクレジットカードのように銀行口座にリンクしていないということ。
もし盗難にあったとしても、銀行口座にある残高をすべて盗まれてしまうような心配が一切ありません。
※クレジットカードでも「限度額」を低めに設定することによりリスクを軽減できます。また、大抵はカード会社のモニタリングやご自身の明細のチェックにより調査の上、返金対応してくれます。
【5】9つの通貨をチャージできる
キャッシュパスポートは1枚のカードに9つの通貨をチャージできるのもメリットです。
カナダの留学以外に、今後の旅行などにも使えます!
チャージできる通貨
- 日本円
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
- NZドル
- カナダドル
- シンガポールドル
- 香港ドル
1枚のカードで管理ができるのが魅力的ですね!
【6】サポートセンターは24時間365日サポートで日本語対応
キャッシュパスポートを申し込むと、海外でも安心の24時間無料サポートがあります。
しかも、日本語対応なので、はじめての海外旅行でもまったく心配がありません。
トラブルがあってもお電話1本でご相談できますよ。
サポート内容
- キャッシュパスポート紛失・盗難時のご連絡
- キャッシュパスポート取引履歴に関するお問い合わせ
- 緊急時の現金手配サービス
- 緊急時の電話での簡易翻訳サービス
- 緊急メッセージサービス
【7】追加で入金が可能
キャッシュパスポートは、海外滞在中に残高が足りなくなっても追加入金が可能です。
長期滞在の方にもおすすめできますよ。
【8】海外の「Mastercard対応ATM」や加盟店で使える
そして先述したように、海外の「MasterCard」加盟店ならどこでもキャッシュレスで使えます。
さらに、MasterCard対応ATMでは現地通貨で引き出せるのも便利ですよ。
もし現金が少し必要でも、いちいち両替所に行かなくてもよくなりますね。
海外でのお金の管理方法の比較
キャッシュパスポートのメリットを見てきたところで、現金とクレジットカードと比較しました。
参考にしてください!
外貨両替(現金) | クレジットカード | キャッシュパスポート | |
---|---|---|---|
申し込みのしやすさ | 不要 | △ | ◎ |
現金の入手方法 | 空港・市内の両替所 | ATM | ATM |
盗難・紛失時のサポート | × | 〇 | 〇 |
利用できる店舗 | ◎ | 〇 | 〇 |
日本からの送金 | × | × | 〇 |
手数料 | 為替手数料が高い (通貨により異なる) |
為替手数料が安い | 為替・引出手数料などがかかる |
キャッシュパスポートは、申込みが簡単で、多機能だと言えます。
キャッシュパスポートの手数料
キャッシュパスポートを使用する時に必要な手数料をまとめました。
どんなときに手数料が発生するのかが分かっていると、安心ですよね。
それでは見ていきましょう。
入金手数料 | 無料 |
---|---|
カード再発行手数料 | 無料 |
スペアカード発行手数料 | 初回申込時に1枚無料で発行されます。 |
ATM引出手数料 | 200円、2米ドル、1.75ユーロ、1.50英ポンド、2.50豪ドル、 2.75NZドル、2カナダドル、2.50SGドル、14香港ドル |
ショッピング利用手数料 | 無料 |
月間カード管理料 | 無料 |
カード払戻手数料 (カード残高の通貨を払い戻す場合の手数料) |
500円 + 消費税 |
為替手数料 | 4% |
ちなみに、クレジットカードとキャッシュパスポート比較はこちらです。
カードの手数料比較 | セゾンカード・デジタル | 楽天カード | キャッシュパスポート |
---|---|---|---|
入会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
ショッピング利用手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
カード形式 | バーチャルカード+ リアルカード | 本カードのみ | 本カード+ スペアカード |
ポイント付与 | あり | あり | なし |
問い合わせ方法 | チャット/電話/メール | チャット/電話/メール | 電話/メール |
付帯保険 | なし | あり | なし |
手続きスピード | 最短5分 | 1〜2週間 | 1〜2週間 |
オススメ対象 | ワーホリ・学校に通う人 | 数日間の観光旅行をする人 | 未成年でクレジットカードが作れない人 |
キャッシュパスポートは引出し時に毎回約200円の引出手数料がかかります(クレジットカードは金額に応じたパーセンテージでキャッシング利息がかかる)。
払い戻し手数料や、4%の為替手数料もかかりますので、手数料は高めと言わざるをえません。
キャッシュパスポートを賢くつかう方法
プチ情報として、キャッシュパスポートを賢くつかう方法を紹介します。
小額をチャージし、残りは銀行送金する
キャッシュパスポートの手数料を考えると、お守りとして少額だけチャージするのがおすすめです。
銀行口座を作る予定のある方は、残りの資金はWiseを使ってカナダの口座に海外送金しましょう。
そうすることで、安い為替手数料で送金することが可能ですよ♪
ATMで現金を下ろすときは一括で!
キャッシュパスポートを使うと、ATMで現金を下ろせると紹介しましたが、こちらは毎回手数料がかかるんですね。
以下の使い方で引出し手数料を抑えましょう。
キャッシュパスポートの手数料を抑える方法
- 現地(カナダ)で銀行口座開設します
- ATMを使い、キャッシュパスポートから一気に全額、現地通貨(カナダドル)を引き出します
- そしてそのまま現地の銀行に預けます
- 以降はキャッシュパスポートは使いません
キャッシュパスポートは引き出し手数料がかかりまずが、この方法であれば1回の手数料支払いで済みます。ただし、全額おろす場合には「カード払い戻し手数料」が別途かかります。
クレジットカードのように使う
また、クレジットカードのように使うぶんには手数料は無料です。
ただし、為替手数料が4%かかります。これは、クレジットカードと比べるとかなり高めです。
参考までに、比較表をご覧ください。
カードの手数料比較 | セゾンカード・デジタル | 楽天カード | キャッシュパスポート |
---|---|---|---|
入会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
ショッピング利用手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
カード形式 | バーチャルカード+ リアルカード | 本カードのみ | 本カード+ スペアカード |
ポイント付与 | あり | あり | なし |
問い合わせ方法 | チャット/電話/メール | チャット/電話/メール | 電話/メール |
付帯保険 | なし | あり | なし |
手続きスピード | 最短5分 | 1〜2週間 | 1〜2週間 |
オススメ対象 | ワーホリ・学校に通う人 | 数日間の観光旅行をする人 | 未成年でクレジットカードが作れない人 |
クレジットカードを作れる年齢(18歳以上・高校生除く)であれば、即時発行のセゾンカード・デジタルがおすすめです♪ 最短5分の発行なので、キャッシュパスポートよりも早くカードがお手元に届きます。
参考
カナダ留学に必須!おすすめクレジットカード比較・選び方のポイント
円高の時にチャージする
国際キャッシュカードやクレジットカードだと、円安・円高関係なく「決済日のレート」で計算をされます。
ですが、キャッシュパスポートは、カード使用時のレートではなくチャージ時(振込時)のレートで為替が固定されるんです。
ということは、円高になっているタイミングを見極めてチャージしておくことでお得に使えるという意味ですね。
たとえば、1万円をチャージするとしてもその日の為替で価値が変わってきます。
1ドル80円 | 125ドル |
---|---|
1ドル85円 | 117ドル |
1ドル90円 | 111ドル |
1ドル90円のときと80円のときで比較すると、14ドルも差が出ますね!
円の価値が高いときにチャージしてお得に使いましょう!
申し込みから利用までの手順について
キャッシュパスポートの申し込み、利用の手順についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
本記事ではオススメのトラベルプリペイドカードである「キャッシュパスポート」をご紹介しました。
審査なしでスピーディーに作れるので、クレジットカードが作れない方はぜひ作っておきましょう。
18歳以上ならば、手数料が割高なキャッシュパスポートではなくクレジットカードのほうがおすすめです!セゾンカード・デジタルならば、学生や主婦でも申し込めます。