カナダでハロウィンにはなにをするの?

家の前にジャック・オー・ランタンを飾る

こんにちは、カナダ在住のまどぅーです。

カナダで秋に開催される一大イベントといえばハロウィン

日本ではコスプレの日のようになっていますが、カナダでは子どもたちが楽しむ「お祭り」のような日です。

この記事では、カナダのハロウィンがどんな日なのか、何をして過ごす日なのかをカナダ現地の写真をまじえながら紹介します。

ハロウィンについて

ハロウィンは仮装した子どもたちが「トリック・オア・トリート (Trick or treat)を合言葉に近所をまわってお菓子をもらうイベントです。

トリック・オア・トリート (Trick or treat)は、直訳すると「イタズラか、お菓子か」になります。

つまり、「お菓子をくれないとイタズラしちゃうよ〜」という意味。なので、子どもにとっては「トリック・オア・トリート」と言うとお菓子がもらえる日とも言えます。

かなり大量にお菓子をもらうので、子どもたちは次の画像にあるようなバケツやバスケットを持参して歩いてまわります。

中には大きなゴミ袋を持ってその中にお菓子を入れてまわる子どももいますよ。

もらったお菓子は持って帰り、ハロウィンパーティーを楽しみます。

ハロウィンはいつ?

ハロウィンは毎年10月31日に行われます。

ただし祝日ではないので、10月31日が平日の場合は学校もありますし、企業やお店も通常通り営業しています。

祝日ではありませんが、9月終わり頃になるとお店にはハロウィン関連の装飾が販売されはじめます。


早々と家の周りを装飾する人もいるので、街は一気にハロウィンモードになりますよ。

ハロウィンの起源・歴史

ハロウィンになると「先祖の霊と一緒に悪霊がついて戻ってくる」と信じられていたそうです。

そこで悪霊にとりつかれないように、自分たちが仮装して仲間に見せかけたのが始まり。また仮装をすると、悪霊が驚いて逃げるという説もあるそうですね。

ハロウィンは、現在のイギリスやアイルランドで暮らしていたケルト人の儀式から生まれ、現在に至るまでにさまざまな国に広まっていきました。

先祖の霊を迎えるのは、なんとなく日本のお盆に近い感覚もあるかもしれませんね。

カナダのハロウィン期間にすること

ハロウィン当日は10月31日ですが、その前からハロウィンに向けて準備をする方が多くいます。

カナダではハロウィンにどんなことをして過ごすのかまとめてみました。

家の内外を装飾する

カナダのハロウィンでやる基本といえば、家の内外を装飾することでしょう。

家の中は秋を表すものを飾りますが、家の外は派手に装飾するのが定番です。

かぼちゃで作ったジャック・オーランタンを飾るのは有名ですよね。次の写真は我が家で作ったものです。

ジャック・オー・ランタンとは?

かぼちゃを切り抜いて作る装飾用のおばけのこと。

ほかにも、お化けやガイコツ、こうもりやスパイダー、ゾンビなどを飾り、家を目立たせます。

下記写真はホームセンターで販売されていた魔女です。なかなか迫力ありますね。

すべて一般家庭による装飾なのが驚き。

ハロウィンに気合が入っている地域は、街全体がホーンテッド・マンションになる感じです。

家の外に装飾がされ始めると、子どもたちも「もうすぐハロウィン♪」と当日を楽しみにし始めますよ。

かぼちゃ畑に行く

カナダのハロウィンではかぼちゃを買うために「かぼちゃ畑」に行く人も多いです。

スーパーマーケットにもかぼちゃは売り出されますが、出荷される前にかぼちゃ畑に行って自分たちで収穫できます。

こちらの写真は実際に行ってきたときのものです。

畑一面がオレンジ色になっていて本当にキレイですよね。

下の写真は2021年に訪れたかぼちゃ畑の写真です。

秋の訪れを感じることができ、ほっこりとした幸せな気持ちになれますよね。

かぼちゃ畑に行けば、子どもたちも大喜び。

ちなみに、かぼちゃ畑にはこちらの写真のような「フォトブース」が設置されているところが多いです。

いっしょに行った家族や友人との思い出としていい記念になりますよ。

畑から採ってきたかぼちゃは、後でジャック・オー・ランタンを作るときに使います。

それまでは、ひとまずお家の中や外に飾っておきます。

上の写真のように、オレンジ色のかぼちゃだけでなく、緑や白のものもあります。大きさもいろいろ。

ジャック・オー・ランタンを作る

ハロウィンといえば、ジャック・オー・ランタン(かぼちゃのおばけ)。

もちろんカナダでも、かぼちゃを切り抜いてジャック・オー・ランタンを作り、家の前に飾ります。

ナイフでかぼちゃを切り抜いて、中にろうそくを入れて明かりをともし、装飾として使います。

我が家は目鼻口だけを切り抜くシンプルなデザインで毎年作っていますが、中にはすごく凝ったデザインのジャック・オー・ランタンも!

上記写真はわたしがカナダの学校で働いていたときに、生徒が作ったものです。もはやアートですね。

かぼちゃの中をくり抜くとたくさんの種が出てきます。種をよく洗って塩とオリーブオイルをかけてオーブンで焼いて食べるのもオススメです。

ちょっとしたおつまみになって美味しいですよ〜。

ちなみに、最近は安全のため、次のような電池式キャンドルライトを使う家庭が多いですね。

いつジャック・オー・ランタンを作る?

収穫前のかぼちゃは室温で1か月、冷暗所で2〜3か月もちます。ですが、中身を切り抜くと、気象状況にもよりますが1週間ほどで腐敗していきます。かぼちゃの購入は早めでも大丈夫ですが、彫るのはハロウィン直前の3日前〜1週間前までがベストです。

イベントに参加する

ハロウィン期間には各地で様々なイベントが開催されます。たとえば、次のようなイベントです。

ハロウィンのイベント

  • お店でお菓子がもらえるイベント
  • おばけ屋敷
  • 仮装大会
  • ジャック・オー・ランタン大会

カナダのバンクーバーではマイケルジャクソンのスリラーダンスのフラッシュモブが行われていたこともあります。

わたしはこのダンスイベントに過去4回参加しました。約100人でゾンビ姿で踊り、本当にいい思い出になりました。

次の写真はそのときのものです(真ん中のピンクの人の右側がわたし)。

この日のためにみんなでダンスの練習をして、街中で踊りました。

下の写真の左前でゾンビになりきっているのがわたしです。

また、バンクーバーにあるフライト・ナイト(Fright Night)という遊園地では、ハロウィン期間に行くとゾンビがテーマパーク内をウロウロしています。

敷地内にゾンビやピエロがうようよいて、アトラクションに並んでいるときに驚かしてくるんですよ。楽しいんですが、本当に怖かった……。

ハロウィン当日までに様々なイベントが開催されるので、ぜひ地域のサイトなどでチェックしてみてくださいね。

お菓子を買いに行く

ハロウィンが近づくと、お店では莫大な量のお菓子セットが販売され始めます。

子どもたちが訪問されるお家では、お菓子を事前に購入しておきます。

カナダのハロウィン当日の過ごし方

カナダのハロウィン当日の過ごし方を紹介しますね。

ソンビメイクなどで仮装をする

ハロウィン当日はゾンビメイクをしたり、おもいっきり仮装をします。

こちらの写真では、右端がわたしです。

ハロウィンの当日には、子どもたちも仮装して登校します。

わたしの子どもたち(当時2歳)はマイケルジャクソンに扮装しました!!

子どもだけでなく、送り迎えする保護者や先生も仮装してハロウィンを楽しんでいます。

それぞれが思いおもいに衣装やメイクを楽しむ日ですが、仮装が誰かを傷つけるものになっていないか、学校では事前にチェックリストも配られます

例えば、顔に黒塗りをすることや民族衣装を着ることは、異文化への敬意や配慮に欠けるとみなされるからです。

仮装するにあたって、肌の色を変える必要性があるか、文化の盗用になっていないか、マイノリティを傷つけるものではないか、などの項目があります。

多様性を尊重するカナダ。敬意を払ってハロウィンを楽しみたいですね。

ちなみに、学校にお菓子を持っていって友達同士で交換するそうです。

子どもたちはお菓子をもらいに近所をまわる

子どもにとって、ハロウィンで一番楽しいのは「お菓子をもらうこと」。カナダでもほかの国でもきっと同じでしょう。

仮装した子どもたちは、お菓子をもらうために近所をまわります。

気をつけないといけないのは、お家の前にあるジャック・オー・ランタンが光っているかどうか

明かりがともされていないお家には「訪れてはいけないルール」があるので、必ず守りましょう。

逆に、ジャック・オー・ランタンに明かりがついているお家は「トリック・オア・トリートに来てね〜」という歓迎の意味になるんです。

3歳の子どもたちと近所をまわりましたが、本当にハロウィンは地域全体で盛り上がっていました。

路上にDJがいてダンスパーティーも行われていたり、お菓子だけでなく、おもちゃの車やココアなどを配っている家庭もありましたよ。

夜には花火が打ち上げられる地域もあります。

たくさんのお菓子をもらって帰宅した子どもたち。数日はお菓子ざんまいです(笑)

子どもたちに楽しんでほしくて、たくさん準備してがんばる地域の大人たちの温かさに触れ、感動してしまいます。

知っておきたい情報

子どもたちがもらったお菓子は保護者の方が一つひとつ安全であるか確認してください。過去に薬物が混入されていた事件もありました。

お菓子を配る

さきほどは子どもからの視点でしたが、今度は大人側の視点です。

ハロウィン当日には大人はお菓子も配る側の役目になります。

かぼちゃを切り抜いて作ったジャック・オー・ランタンはお家の前に飾っておき、当日の夕方ごろまでにはろうそくを入れて明かりをともしておきます。

家の前にジャック・オー・ランタンを飾る

そうすると、近所の子どもたちがお家をノックして「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)!」とやってくるんです。

ドアがノックされたりインターホンが鳴ったら玄関まで出て行き、合言葉「トリック・オア・トリート」を言われたらお菓子を渡します。

しかし、子どもたちが来るたびに玄関まで何度も行くのは正直言って大変……。

ハロウィン当日は、自宅前に椅子を出して座って待機している方もいます。この時期のカナダでは日が暮れてくると寒いので、観賞用キャンプファイヤーを出して暖をとりながら。

我が家は子どもたちがまだ小さいので、親のわたしも一緒に近所をまわります。そうなると家を留守にせざるをえないので、お菓子を大量に入れたカゴを入り口あたりに置いています。

次の写真は、自宅前に置いたジャック・オー・ランタンとお菓子です。

わたしたちが帰宅する頃には、お菓子は全部なくなっていますよ!

カナダのハロウィンについてのまとめ

この記事ではカナダのハロウィンについてまとめました。

日本のハロウィンは仮装することがメインですが、カナダでは子どもたちがお菓子をもらいに街をめぐることがメインです。

毎年、子どもたちが心待ちにしているイベント。ご近所さんと交流ができるのもいいな〜と思います。

かぼちゃ畑に行ってジャック・オー・ランタンを作るだけでも気分があがりますよ。ぜひカナダらしい秋を過ごしてみてくださいね。

執筆者 執筆者
Megumi

カナダ在住ベテランWEBライター。
カナダでの長期滞在・オーストラリアでの語学留学などの豊富な海外経験をもとに、海外生活・英語学習に関する記事を500記事以上執筆。
カナダではカレッジ進学やCo-op留学もしているので、その実体験に基づいた記事が得意。

過去には英会話講師として生徒の英会話力アップ・英検/TOEICスコアアップをサポートした実績や、大学の留学アドバイザーとして700名以上を海外に送り出した実績もある。

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