
カナダ留学を控えている、または、カナダにきて間もない人は、以下のことについて心配になることがありますよね?
- カナダの治安はどんな感じか
- 犯罪に巻き込まれたり、危険な目にあわないか
基本的に、カナダは比較的治安がよい国と言われています。
ただし、実際に暮らしていて気づいたのですが、意外と詐欺が身近にあると感じることがあるんです。
そこで今回は、カナダでよくある詐欺の手法と対応法を解説します。
私がカナダで暮らしていて実際に体験したことや、友人などの経験を中心にまとめるので、リアルな情報です。
犯罪者から身を守るには、あらかじめ詐欺の手法を知っておくことが重要です。
この記事を読んで防犯意識を高め、カナダで安全に暮らしましょう。
カナダ・バンクーバーの治安は以下の記事で解説しています!
よくある詐欺の手法一覧と対応法
それでは早速、カナダでよくある詐欺一覧と、その対応法について解説していきます!

詐欺テキスト・Eメール
まずは詐欺テキスト・Eメールです。
特に、詐欺テキスト(携帯電話番号の情報があれば送れるショートメッセージ)は頻繁に届きます。
いくつかパターンをご紹介します。
※これが全てではないので、怪しいメッセージ・URLはクリックしない!を念頭においてくださいね。
政府や銀行を装ったもの
カナダ政府機関や銀行など、公的機関を装って「返金がある」、「支払いが必要」などと書いたメッセージが送られてくることがあります。
テキストや電話で応答してしまうと、個人情報を盗まれたり、犯罪に巻き込まれる可能性があるので、無視しましょう。
これは実際に、カナダ歳入庁(Canada Revenue Agency)を装っているテキストです。

有名企業を装ったもの
日本でもある手口です。
Amazonなど、利用者の多い企業のメールに酷似したメールを送り、記載のURLからフィッシングサイトに誘導する手口です。
友人・知人を装ったもの
こちらも、カナダではよくあります。
身に覚えのない個人から「元気だった?」などとテキストが届くのです。
詐欺ではないものも混ざっているかもしれませんが、やはり無視するのが無難です。
詐欺電話
次は、詐欺電話です。
身に覚えのない番号からの電話を受けると、機械音声に切り替わります。
私が受けた電話は、カナダ政府機関を装ったもので「私のSINナンバー(社会保険番号)が漏えいしている。詳しくは1を押してオペレーターと話して……」といった内容でした。

1は押さずにすぐ電話を切り、その後問題にはなっていませんが、話を続けていたら、個人情報を盗まれていた可能性があります。
SINナンバーだけではなく、
- 未払いの税金がある
- 銀行の手続きが必要
といったパターンもあるようです。
カナダ政府や銀行は、そういった用件で電話をしてくることは(基本的に)ないので、身に覚えのない電話には出ないようにしましょう。
郵便詐欺
カナダ政府など公的機関を装って、本物に似た郵便を送る手口です。
こちらも、個人情報に関わる情報の取得が目的であることが多いです。
厄介なのは、実際の公的機関も郵便(手紙)を送ってくる場合があること。
ただし、身に覚えのない内容ならわかるはずです。
少しでも怪しいと思ったら、怪しい手紙の指示に従う前に実際の機関に問い合わせましょう。
賃貸契約関係
留学生の多くが暮らすホームステイ・シェアハウスなどでも、詐欺が行われることがあります。

それは、インターネット上で実在しない物件を紹介し、デポジットや家賃を騙し取るというもの。
実際に部屋を見ずに契約すると起こりうる問題です。
また、「海外にいて数か月不在のため直接家賃が受け取れない」などと嘘をつき、海外送金を依頼してくることも多いです。
詐欺被害を避けるため、シェアハウスは可能な限り、現地で探すようにしましょう。
薬物関係(運び屋)
以前、弊社でこのようなツイートをしたところ、大きな反響がありました。
この手口では、空港で見知らぬ人に「荷物を預かってほしい」と言われたり、「日本にいる知人に荷物を届けてほしい」などと頼まれます。
しかし、その荷物の中身は麻薬で、発覚すれば「たとえ麻薬だと知らなかったとしても」引き受けた人が罪に問われるというもの。
最初はフレンドリーに会話をして、油断したところで依頼してくる犯罪者もいます。
見知らぬ人・会ったばかりの人には気を許さず、荷物は決して預からないようにしましょう。
この手口に関しては、外務省のこちらのリンクも参考にしてください。
詳細はこちら
ロマンス詐欺
SNSやマッチングアプリなどで知り合った相手に、お金などを騙し取られるもの。
恋愛感情や結婚に対する焦燥感を悪用した詐欺で、日本のニュースでも取り上げられました↓
国際ロマンス詐欺『カナダ人ノアの正体』を追跡取材…それは”自分だ”という男性からの連絡 判明した第二の被害者
仲が深まってくると冷静になることが難しい場合もありますが、多額のお金を借りたいと申し出られた場合、一旦疑ってみる勇気も必要です。
個人間売買
留学中、Facebook Marketplaceや掲示板を使って中古品を売ったり買ったりする人は多いですが、そこでの詐欺にも注意したいところ。
例えば以下のような事例があります
- 相場より安く販売している商品を購入したところ、偽物の商品だったことが判明
- 売り手が直接会うことを断ってくる
- システム外でのメッセージのやり取りを要求してくる
- 先に支払いを求め、商品を郵送すると言われたが商品が届かない
ブランド物が異常に安く売られている場合は気をつけましょう。
また、やり取りは掲示板など専用のシステム上で行い、直接会った上で取引をするのが安全です。
最新の手口の確認方法
残念ながら、詐欺の手口は日々進化・巧妙化しています。
ここでチェックした方法以外にも、新しい手法であなたを騙そうとする人は出てくるかもしれません。
そんな時はどうすればよいのでしょう?
一つできる対策は、カナダ政府のウェブサイト(Scams and fraud)で最新の詐欺手口を確認することです。

カナダでよくある詐欺の手口はもちろん、新しくカナダに来たばかりの人をターゲットにした手口についても紹介されています。
また、在カナダ日本国大使館や、最寄りの総領事館のウェブサイトにも、安全対策の情報が載っています。
こちらもあわせてチェックすると安心です。
まとめ
今回は、カナダでよくある詐欺の手口とその防ぎ方を紹介しました。
詐欺のタイプは色々ありますが、総じて以下のことに気をつけましょう。
- 出会ったばかりの人は信用しすぎない
- 個人情報は渡さない
- 怪しいURLはクリックしない
自分の身を守れるのは、最終的には自分だけです。
このことを忘れずに、充実したカナダ生活を送ってくださいね!

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