カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。
東京(神谷町)オフィスのマネージャーを務める濱咲 克心です。
福岡の大学を卒業後、一部上場企業にて営業、営業マネージャー、支店長として勤務。
その後ワーキングホリデーでバンクーバーへ渡り、留学エージェントにて勤務。
日本へ帰国後、日系企業による現地法人設立サポートなどのビジネスコンサルティング企業にて勤務し、メキシコ、ブラジルへ渡り、現地法人マネージャーとして駐在。現職に至る。
「国家資格 キャリアコンサルタント」の有資格者であり、就職・転職希望者に向けて、キャリアデザインの専門的な支援も行っている。
留学への思いは一人ひとり異なります。ぜひあなたの「思い」を聞かせてください。その思いはあなたの思考を変え、思考は日々の行動に変化を起こし、そして結果が変わっていきます。あなたの夢をより明確にして、実現までの道筋、プランを一緒に考えさせてください。
インタビュー
本記事では、日本オフィスのマネージャーで留学コンサルタントの濱咲 克心を紹介します。
どんな人なのか、また、カナダへの留学についてどんな想いがあるのか。
その人柄が伝わるようにインタビューしました。
── まず、生い立ちについて伺います。出身はどちらですか?
かつし:
広島県竹原市です。
「安芸の小京都」と呼ばれ、今では観光客も多く訪れるようです。
当時の私は「何もない田舎町」としか思っていませんでしたが(笑)。
── 子どもの頃はそんなものですよね(笑)。どんなお子さんでしたか?
かつし:
どちらかといえば明るい子で、体を動かすのが好きでした。
田舎なので、近所の山で遊んだりしてましたよ。
──「近所の山」という響きがいいですね! 小学校ではどうでしたか?
かつし:
小学3年生から水泳をやっていて、県大会で7位まで行きました!
── すごいですね!
かつし:
ありがとうございます。
でも、毎日の練習が大変で、今でもカルキの匂いを嗅ぐとしんどかったあの頃を思い出します(笑)。
── そのまま中学校でも水泳をされていたんですか?
かつし:
いいえ。
中学からは水泳をやめてサッカー部に入部しました。
── 上位入賞するほどだったのにもったいない!
かつし:
実は、当時Jリーグが開幕して一大ブームとなってまして……。
それに感化され、「サッカーってカッコいいな……」ということになりまして(笑)。
中学だけでなく高校でもサッカー部に入り、めちゃくちゃ弱かったですが、とにかく楽しかったです。
「チームスポーツ」というのは水泳とは違った魅力がありますよね。
── 勉強のほうも得意でしたか?
かつし:
うーん。特に勉強が好きというわけではなかったです。
小学校6年生くらいから近所の塾に通い始めましたが、親から「塾に行かされている」という感じでして。
── 英語も苦手だったとか?
かつし:
いえ、それが得意だったんです。
当時、英語は中学生から学ぶ形だったのですが、小学生から塾で英語を学んでいたおかげで成績がよかったんですよね。
皆が初めて中学で習うことを、すでに学んでいたので当然のようにテストで高得点が取れました。
今思えば、この成功体験があったからこそ、その後も英語に興味を持つようになった気がしますね。
── 学校以外ではどのようなことをしていましたか?
かつし:
中学、高校くらいの頃にハマっていたのは映画を観ることです。
しかもメジャーなものではなく、なるべくマニアックな単館系の映画をよく見てました。
新しい作品を観ては、友人に対して「あれ見た?」とマウントを取り合ってましたね(笑)。
── 負けず嫌いだったんですか?
かつし:
はい(笑)。
どちらかといえば、いろいろ発言するほうで目立ちたがり屋で負けず嫌いだったと思います。
── 高校を卒業してからはどうされました?
かつし:
外国語学部の国際関係学科に入学しました。
高校時代に映画にハマったことにより、さらに英語に興味が出たことが大きなきっかけですね。
海外サッカーや洋楽も好きになってたいたこともあり、英語をもっと学びたいと思うようになりました。
── かつしさんの英語力は大学で磨かれたんですね!
かつし:
いえいえ、残念ながらそうではありません。
正直なところ大学時代は「何も学んでいない」かもしれません……。
実は、典型的なダメ大学生でした。
夕方からバイトして、終わったら家で友達とテレビゲームを朝までして……。
そんな生活をしているものだから、翌朝も起きれずに学校に行けない。
── ダメじゃなかった大学時代のエピソードも教えてください!(笑)
かつし:
控えめに言っても、ダメダメ学生以外の何者でもありませんでしたからね……。
他の大学生がやってなさそうなことと言えば、友人と集まってよく「議論」をしていたことでしょうか。
「話し合い」というよりも、お互いの考えをぶつける……ようなことを多くしてました!
── そういうことをするのは海外の大学生みたいなイメージがあります!
かつし:
そうかもしれません。
海外と言えば、大学1年生のときに、友人の1人が夏休みにいきなりタイへバックパックに行ったんです。
それを聞いて「意外と海外ってすぐ行けるのか!」と感化され、私も大学2年生のときにイギリスとアイルランドにバックパックしてきました!
── すごいですね! ぜんぜん「ダメな学生」じゃない!
かつし:
ありがとうございます(笑)。
飛行機のチケットだけを取って「行き当たりばったり」な旅行をしました。
「地球の歩き方」を片手に持ち、当日どこに行くか決めて旅する……という、当時の自分にとってはとても大きな挑戦でしたね。
── 学んできた英語は活躍しましたか?
かつし:
それが、筆記の英語はそれなりにできたのですが、英会話が全くできないことを身を持って体験しました。
フェリーに乗る際に、「Ticket」と言われたのが「Take it」に聞こえたんですよ(笑)。
「なにかを持ってこい」に聞こえて、全然理解できなかった苦い思い出をよく覚えています。
でも、「いつか旅行じゃなくて、海外で生活してみたいなー」というのをぼんやりと抱きはじめたのもこの頃ですね。
── すばらしい体験でしたね。大学を卒業した後は?
かつし:
「人と関わることが好き」という動機で、人材派遣の会社に入社し、営業担当をしてました。
一部上場企業ながらもまだベンチャー企業だったので、毎日終電で帰宅し、最初は既存顧客は担当させてもらえませんでした。
「新規顧客」の獲得のため、1日100件以上は電話営業する日々を過ごしてましたね。
── それはハードな体験ですね……。
かつし:
「鍛えていただいた」という印象ですね。
それでも、尊敬する上司に出会えたり、先輩たちも良くしてくれたので乗り越えられました。
その後は支店長や営業マネージャーに抜擢してもらい、良い経験をさせてもらいましたね。
── その会社を辞めた後はどうしましたか?
かつし:
会社を辞めようかと考えていた頃、真っ先に頭に浮かんだのが「留学」というキーワードだったんです。
1度思いつくと、「前から留学したかったじゃないか! 今しかできないのではないか?!」という気持ちになりました。
そして、退職時に会社へ「留学します!」と伝えました。
あれは無意識に自分を追い込んでいたのかもしれませんね。
宣言した手前「行かないわけにはいかない!」という気持ちになったのを覚えています。
── それでカナダを選んだのですね!
かつし:
実はカナダを選んだのは「なんとなく」です。
単に、海外で働いてみたいから「ワーホリかな?」と思い、そこから「ワーホリならカナダかオーストラリア?」という発想に。
最終的には「じゃあアメリカに近いカナダがいいかな?」という単純な理由です。
── バックパックのように「行き当たりばったり」なにおいが(笑)
かつし:
本当ですね(笑)。
忘れていましたが、もう少しまともな理由も思い出しました。
前職の上司が、以前バンクーバーに5年ぐらい住んでいた方だったんです。
その上司が、当時住んでいた「ホームステイ先」を紹介してくれて、それでバンクーバーに渡航したんでした。
── コネですね!
かつし:
コネに感謝ですねー。
お陰様で、今でもその上司の方と連絡を取り合っており、カナダの当時の話を聞いたりしてます。
その方も本当はカナダに戻りたいようですが、家族がいてなかなか渡航すらできないと嘆いてましたよ。
── カナダ留学はどうでしたか?
かつし:
カナダに行ってからは、まずは語学学校に通いました。
友達もできて、仕事もはじめ、ホームステイからルームシェアに引っ越して、家でホームパーティーしたり、野球やサッカーなどもしていましたね。
その他、旅行もシアトルに行ったり、キューバまで一人旅したりもしてました!
もう何もかもが新鮮で、とても楽しい時間だったなーっと思います。
── 逆にカナダで住んでみて大変だったと思ったことはありますか?
かつし:
そうですね。
実際に住んでみて大変だと感じたのは、「日本の当たり前が通用しない」ということです。
とはいえ、これは悪い意味だけでなくいい意味でもですが。
── なにかエピソードがあればお聞きしたいです。
かつし:
例えば、日本では「空気を読む」、つまり「周りの意見に合わせようとすることが正しい」とされている印象がありますよね?
まぁ、極論かもしれませんが。
でも、カナダでは「空気が読める人」は、逆に「自分の意見がない人」とみなされることがあるんですよね。
── なるほど!
かつし:
留学当初、「なんでこの人はわかってくれないんだろう?」と、こちらの意図を汲み取ってくれないことにストレスを感じることもありました。
でもカナダで生活しているうちに気づいたんです。
ただ単に、カナダでは「言わないと伝わらない文化なんだ」ということに。
── 文化の違いを体全体で理解したということでしょうか?
かつし:
まさにそのとおりですね。
「日本とカナダは文化が違う」なんてことは当たり前だと思ってたのに、本当の意味では理解できてなかったんだろうなと思います。
異文化をポジティブに受け入れることができてから、考え方が180度変わりました。
それ以来、なにかが起こっても「この体験で文化の違いを知ることができた!」という発想に転換できたんですよ。
日本の「当たり前」が通用しないことすらも楽しめるようになり、人間的にもレベルアップできた気がします。
── 留学で得られるものは「人生を変える力」ですね。
かつし:
そういえば、カナダで出会った留学生の友人は、ほぼ全員と言っていいほど、チャレンジ精神を持った人たちでしたね。
「新しいことをやりたい!」とか「自分たちでビジネスを始めたい!」という話ばかりしていて、実際に会社を起業した友人もいます。
みんなカナダ留学で人生が変わっていますねー。
── カナダ留学後はどうされましたか?
かつし:
日本に帰国して、日系企業の海外進出をサポートをするビジネスコンサルティング企業に入社しました。
海外で過ごす中で、まだまだ世界には知られていない日本の良い商品、モノ、価値はたくさんあることに気づきました。
それを少しでも広げていくサポートがしたいと思って選んだ仕事でしたね。
── そっそく留学経験が活かされたわけですね!
かつし:
そうですね!
さらにその会社では、私が海外経験があるということで、海外事業部に配属してもらえました。
そして、メキシコとブラジルで駐在員として勤務することに。
メキシコやブラジルでの生活も大変でしたが、それ以上にとても良い経験をさせていただきましたね。
── 異文化をポジティブに受け取れるスキルのおかげですね!
かつし:
そうですね。そのスキルがあればどこに行っても生きていける気がします!
そして、日本への帰国を考えていた頃に声をかけてもらい、今の仕事をさせてもらっています。
── これから留学を考えている人に伝えたいことはありますか?
かつし:
少しでも「留学してみたいな」と考えているのなら、「ぜひやってみて!」と背中を押してあげたいです。
歳をとってから「あのとき行っておけばよかった」という後悔だけはしてほしくないんですよね。
── でも「最後の一歩」に勇気がいるかもしれませんよね。
かつし:
そうですよね。でも「留学してみたい!」という気持ちになったのにもったいない!
留学を「現地での英語の勉強」だと考えている人も多いので、そんな次元の話ではないこともお伝えしたいですね。
極端に言えば、留学中の「英語の勉強」なんてオマケにすぎません。日本にいてもできますから。
でも、実際に留学して、そこで出会った仲間や実際に起きた出来事……のような「原体験」は一生なくなりません。
私は、自分の体験から海外に挑戦する人が1人でも多く増えたらと思っています。
── 得られるものは「英語力」よりも「人間力」ですね!
かつし:
留学で「人間力」、さらに英語力も身につければ、一歩抜きん出た存在になって鬼に金棒ですよね!
高橋歩さんの「夢は逃げない。逃げるのはいつも自分だ。」という言葉が好きなんですが、まさにこれだと思います。
人生は選択の連続です。
留学するかどうかは自分で決める必要があり、決して誰かに言われたから留学するわけではありません。
そのような選択を自分の意思で行う、これこそが、将来の自分の成長につながると信じています。
── それでも海外に行くことが不安な場合はどうすればいいでしょうか?
かつし:
知らないこと、わからないことがあると人は不安になります。
だからこそ、わからないことや不安なことがあればいつでも相談してほしいです!
できるかぎり自分の言葉で、そして自分の経験からアドバイスを差し上げますので。
── カナダに行く前の不安だけでなく、日本帰国後の不安についても相談できるのですか?
かつし:
もちろんです。
私自身も、帰国後の日本での就職、転職活動に不安を覚えたこともあり、そういう人の力になりたいなとずっと思っていました。
そして、日本へ帰国後、就職・転職される際にお手伝いできればという想いから、「キャリアコンサルタント」という国家資格を取得しました。
「キャリアコンサルティング」とは、「キャリア形成のための専門的な支援」のことです。
これはまだ、弊社のサービスとしては始められていませんが、いずれ日本へ帰国した方向けに、何かサポートができればと思っています。
── 最後にカナダに留学される方へのエールをお願いします!
かつし:
留学することは「ゴール」ではなく、「スタート地点」です。
人生をよりよくするための「手段」とも言えるかもしれませんね。
英語も同じで、留学をよりよく過ごすための手段であって、「目的」ではありません。
その後の人生への何かの糧になる留学ができるように、私も一緒に考えていきたいと考えていますので、気になることがありましたらいつでもご相談ください!