昨今、「IT留学」に興味がある方は増えてきているようです。
カナダでは「IT留学」の中で、よく見かけるのはこちらのコース。
- デジタルマーケティングコース
- Webデザインコース(UIデザインコース・UXデザインコース)
- Web開発コース
今回は、この中の「Web開発」を学べるカレッジを紹介します。
参考
Web開発について詳しく知りたい方はこちら
→【カナダIT留学を詳しく解説】デジタルマーケティング , Webデザイン,Web開発コースについて
このページの目次
Web開発が学べるカレッジ
Web開発が学べるカレッジとコースを紹介します。
- CORNERSTONE:Mobile App Development Co-op Diplomaコース
- TAMWOOD:Web Developer Professionalコース
それぞれのコースについて見ていきましょう!
ちなみにそれぞれの学校紹介のページはこちらになりますので合わせてご覧ください。
それではそれぞれのコースを見ていきましょう!
CORNERSTONEの「Web and Mobile App Development Co-op Diplomaコース」について
CONERSTONEのこのコースは
- HTMLやCSSといったプログラミングスキルを使ったWebサイトの作成
- 他のプログラミング言語を使ってアプリの開発(スマホのアプリなど)
の2つのうち、最終的にはどちらかを選択して学んでいく形になります。
「12か月の学習+12か月のコーププログラム」で合計2年間のコースとなります。
初心者にはできるのかと不安に思うかもしれませんが、コースを選択する生徒の半数は初心者のようです。
こちらのコースでは最終的には
- Web開発
- Webアプリ開発
のどちらかを選択していく流れになります。
まず始めは、全員が基礎となる3つのトピックスについて学んだあと、2つのうちのどちらかの進路を選びそれに対しての専門知識を学んでいく形です。
Web開発コースについて
Webサイト制作に必要なプログラミング言語をメインに、Webサイトを開発できるスキルを学びます。
しかし、Web開発のコースには、デザインツールの学習は含まれていないのでWebデザイナーのように、デザインをするというよりは、「デザインされたものを組み立てるイメージ」のなります。
Webアプリケーション開発コースについて
アプリのデザイン案からアプリを実際に表示させるためにプログラミング言語を書くためのスキルを身に付けるのが主な内容です。
つまりアプリの設計図やデザイン案から「実際にアプリ組み立てる役割」をしていきます。
カリキュラムについて
カリキュラムについては以下の通りになっています。
- Introduction to Computing【40時間】
- Algorithms, Flow Charts and Problem Solving【60時間】
- Java (Introduction to Object Oriented Programming)【160時間】
こちらはこのコース全員が共通して受けるトピックスになります。
これに加えて、「Web開発」の進路を選択すると
- Web Development I・Ⅱ【各120時間】
- React.js and Modern Javascript【140時間】
- Node.js Fundamentals【120時間】
- Program Project【200時間】
と言ったところを学んでいきます。
一方、「アプリ開発」の進路を選択すると
- Android App Development
- Swift Programming
- Objective-C Programming
- iOS Application Development
- Program Project
と言ったことを学んでいきます。
共通トピックス:①Introduction to Computing【40時間】
ここでは、コンピュータの仕組みやシステムの基礎を学びます。
そもそも、Webサイトやアプリの開発には、プログラミング言語というものが必要になります。
よく見る、難しそうな英語や数字の羅列のことです。
Webサイトやアプリの仕組みやシステムを理解し、それぞれに使われているプログラミング言語を理解し、区別します。
そういったコンピューターの入門を扱うのがこのトピックスです。
共通トピックス:②Algorithms, Flow Charts and Problem Solving【60時間】
プログラミング言語には、英語のように
- 語彙
- 文法
- 構文
があり、要は「決まった言葉や書き方がある」ということです。
このトピックスでは、プログラミング言語を使わずに、まずはプログラミング言語の基本的な構文や法則などを理解していきます。
共通トピックス:③Java (Introduction to Object Oriented Programming)【160時間】
Object Oriented Programming(OOP)というのは、オブジェクト指向プログラミングのことで、「モノの作成と操作」として見る考え方のことです。
例えば「テレビという"モノ"」を操作するとき、中でどういうプログラムが動いているかとかを考える必要はありません。
つまり「テレビという"モノ"」を作る場合には、「リモコンを操作すれば動く」ような"モノ"を作るという考え方です。
このように作る側は「テレビが"リモコンで操作すれば動く"ようなモノ」と意識して、どのリモコンにも同じような仕組みを導入すれば、大量生産も出来ますよね。
- 「こういう"モノ"を作りましょう」
- 「そしてその"モノ"を使いましょう」
というのがオブジェクト指向という考え方です。
こういった考え方などを理解して、OOPという概論を学びます。
Web開発トピックス:①Web Development I・Ⅱ【各120時間】
まずこちらでは、Webサイトのデザインだけでなく「そのWebサイト開発の背景にある原則や技術」を学びます。
つまり、Webサイトだけでなく、それが作られたプロセスや必要なスキルを学ぶということですね。
他には、Webサイト制作に必要なプログラミング言語(HTMLやCSS)などを学びます。もちろんJavaScriptやPHPなどより高度なプログラミング言語も学んでいきますよ。
さらに学習を深めるために、プログラミングのスキルは磨いていく必要がありますのでしっかり時間をかけて勉強していきます。
ところで、最近ではパソコンだけでなく、スマホやタブレットでWebサイトを見る人が増えています。
同じWebサイトを、「スマホで見たとき」と「パソコンで見たとき」はデザインや機能が少し違います。
そういった各媒体で表示させるシステムを変えるような仕組みを作るのも、Web開発には必要なスキルです。これをレスポンシブデザインといいますが、こういったこともしっかり学んでいきますよ。
Web開発トピックス:②React.js and Modern Javascript【140時間】
プログラミング言語の中は、0からそれを作り上げていくことも出来ますが、ある程度パーツとなっている物を使うことでより効率的に開発がすすめられます。
例えば、「木の椅子」を作ろうとしたときホームセンターに行けば、最適な大きさの木材やねじ、金づちが売ってますよね。
わざわざ森に行って気を伐採したり、0からネジを機械で作る必要はないわけです。
こういった部品にあたるのが、「Javascriptライブラリ」であり、いわゆるプログラミング言語の「既にパーツとして出来上がっているもの」を学ぶというのがこのトピックスですね。
プログラミング言語には、こういったとても便利なパーツが既に用意されていて、それを組み合わせることでプログラムが動作するんです。
Web開発トピックス:③Node.js Fundamentals【120時間】
皆さんが見ているWebサイトでは
- クリックすると写真が大きくなる
- メインの画像が定期的に横にスライドする
といったように、サイトの中で色んな動きがありますよね。
これも全てプログラミング言語を使って、この動きを作っています。
その中でも、Node.jsはWebサイトのデータを保管している裏側の部分でプログラミングが出来る言語です。
これについて学ぶのがこのトピックスですね。
Web開発トピックス:④Program Project【200時間】
ここでは今まで学んできた知識を活かして、大きなプロジェクトを実施します。
いまゆる卒業制作に近いかもしれませんね。
こちらはWebアプリケーションのトピックスでも同様のことを行います。
Webアプリケーション開発トピックス:①Android App Development【140時間】
Androidと言われる土台の様なものを用いて、その中でプログラミング言語を使って実際にアプリを作っていきます。
スマホからタブレットまで、幅広い媒体での展開ができます。
Webアプリケーション開発トピックス:②Swift Programming【140時間】
Swiftというのは、Appleのアプリのために開発されたプログラミング言語です。
Apple用のアプリを作るために、Appleアプリのためのプログラミング言語も学んでいきますよ。
Webアプリケーション開発トピックス:③Objective-C Programming【40時間】
Objective-CもSwift同様のプログラミング言語です。
上記のSwiftが開発される前は、Objective-Cが主にAppleアプリで使われてきました。
今でも、多くの既存のもので使われています。
エンジニアの業界に入るときに、Swiftと両方の作業を行うことが期待されているのでこちらもしっかり学んでいきます。
Webアプリケーション開発トピックス:④iOS Application Development【180時間】
SwiftとObjective-Cの両方の基本的な理解を深めるために、知識を応用して、動くアプリを開発していきます。
入学について
入学条件は以下のようになります。
- 18歳以上の高校卒業レベル
かつ
- TOEFL :PBT 550、CBT 213、IBT 79
- IELTS:6.5
- Cornerstone Placement Test でAdvanced以上
のいずれかを満たさなければなりません。
また、入学時期についてはこちらのCONER STONEの公式ホームページに入学時期のカレンダーがあるので参考にしてください。
TAMWOODの「Web Developer Professionalコース」
タムウッドのコースでは、HTML、CSS、JavaScriptといったプログラミング言語を用いて動きのあるWebサイトを作れるようになるスキルを習得します。
こちらは「6か月間の学習+6か月間のコーププログラム」のDiplomaコースになります。
最終的には、Webサイトをプログラミングして作り上げるようなWebサイト開発に携わる就職が望めます。
カリキュラムについて
カリキュラムについては以下のようになります。
- HTML【40時間】
- CSS (Typography)【16時間】
- CSS (Layouts)【32時間】
- Responsive Web Design【16時間】
- Command Line Interface (CLI)【16時間】
- Foundational Programming Concepts【16時間】
- JavaScript Programming【40時間】
- jQuery【40時間】
- Ajax, JSON, and third-party APIs【24時間】
- ES2015 JavaScript Syntax/Object-oriented JS【40時間】
- Gulp & Webpack Configuration【16時間】
- Sass (CSS pre-processor)【8時間】
- Git, GitHub & Version Control【24時間】
- PHP Programming【16時間】
- Object-oriented PHP【8時間】
- WordPress Custom Theming【80時間】
- WordPress Plugin Development【16時間】
- WordPress Custom Post Types, Taxonomies & Fields【8時間】
- WordPress REST API【24時間】
Webサイトを制作するのに必要なプログラミングスキルは網羅できるようなボリュームのあるカリキュラムになっています。
内容としては、サイトやSNSを構築するようなプログラミング要素が大きいです。
CONERSTONEとの違いとしては、アプリケーション開発を扱っていない点です。
入学について
入学条件は以下のようになります。
- 19歳以上の高校卒業レベル
かつ
- IELTS 5.5
- TOEFL iBT 46以上
- Cambridge FCE (C)
- TAMWOODのTestレベル5、またはEAP 192
のいずれかを満たさなければなりません。
2つのカレッジの比較
カリキュラムなどのコース内容や、価格や就学期間など2つのカレッジを比較してみました。
項目 | CORNERSTONE「Web and Mobile App Development Co-op Diploma」コース | TAMWOOD「Web Developer Professional」コース |
---|---|---|
カリキュラムの特徴 |
のどちらかを最終的に選択 |
Web開発がメイン (アプリケーション開発を扱っていない) |
就学期間 | 「12か月の学習+12か月のコーププログラム」で合計2年間のコース | 「6か月間の学習+6か月間のコーププログラム」のDiplomaコース |
料金 | 15995$+教材費 | 13253$ |
入学条件(英語資格のみ記載) |
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どちらのコースも、専門的で実践的な知識やスキルが身につくコースとなっています。
まとめ
今回はこちらのWeb開発が学べるカレッジとコースそれぞれまとめてみました。
- CORNERSTONE:Mobile App Development Co-op Diplomaコース
- TAMWOOD:Web Developer Professionalコース
それぞれの学校紹介のページはこちらになりますので合わせてご覧ください。
ぜひIT留学の学校選びの参考にしてみてください!