カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
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カナダのカレッジで専門知識を学びながら、インターンとして働けるのがコープ(Co-op)です。
そのコープを利用してカナダに留学するにはどのような条件があるのでしょうか?
本記事では、カナダでコープ留学をするための条件についてまとめます。
このページの目次
カナダでコープ留学(Co-op)をするための条件
学生でありながら海外で働く経験もでき、専門的な勉強もできるカナダのコープですが、どのような条件があるのでしょうか?
制限はほとんどないのですが、絶対条件が次の4つになります。
コープに必要な4つの条件
高校卒業の証明(英文)
カナダコープ留学するための条件として最初に紹介するのは、高校卒業の証明です。
証明とはいっても日本語では読めないので、英文の高校卒業証明書が必要になります。
卒業した高校に連絡して用意してもらいましょう。
高校によっては書類の発行に時間がかかる可能性もあるので、早めに問い合わせるといいですよ。
カレッジや大学に入学できる英語力
カナダコープ留学するための条件として2つ目に紹介するのは、カレッジや大学に入学できる英語力です。
「英語圏の大学で学ぶ」ということは英語はできる前提で、英語で専門知識を学ぶということ。
つまり、授業内容が理解でき、仕事も問題なくできる英語力が必須です。
入学の条件として一定の英語力の証明が求められています(英語レベルは学校やプログラムによる)。
当然、業界用語も英語で理解していなければ授業についていくことすら難しいため、プログラムの専門性が上がるほど、必要な英語力も上がります。
英語力が足りない場合
履修するコーププログラムによって求められる英語力は違いますが、最低でもIELTS 5.0 以上とするところが多いです。
理由は、カレッジは英語を学ぶ場所ではなく、英語で専門知識を学ぶ場所だからです。
カレッジでは毎週のようにプレゼンの発表があります。自分の意見を英語で述べるスキルがないと授業についていけません。
「英語で説明を聞けばその語句の意味が理解できる」程度の英語力が必要ですよ。
ですが、日本人はスピーキングに自信のない方が多いので、数か月、語学学校で英語力を伸ばしてからコープを始めるパターンがほとんど。
まずはカレッジの入学テスト(無料)を受けてみて、ご自分の英語レベルを把握するのをおすすめです。
ちなみに、カナダのカレッジでTOEICのスコアは使えません。
TOEICじゃダメなの?
その理由は、TOEICに「スピーキングテスト」がないからで、つまりは4技能の総合的な能力が測れないからです。
大丈夫です!英語に自信がなくても、まずは語学学校で英語力を伸ばしてからカレッジに入学することもできます。
受講したいプログラム、現在の英語力、留学期間、予算などによりプランが変わるので、気になる方はご相談ください(ご相談は無料です!)。
もちろん、日本で英語力を上げてからカナダに渡航することもできますよ♪
有効な「コープビザ」を取得していること
カナダコープ留学するための条件として3つ目に紹介するのは、有効な「コープビザ」の取得です。
よく勘違いされるので「コープビザ」という言葉についても紹介しましょう。
前提として「コープビザ」はカナダの「学生ビザ」の一種になります。
働けるから「就労ビザ」の仲間かと思っていたよ。
厳密に言えば「コープビザ」は、就労ビザどころか「ビザ」でもありません。
「コープビザ」は学生ビザへの「追加の許可証」
カナダでコープ留学をするためには、学生ビザの付属として「コープワークパーミット(就労許可証 / Co-op Work Permit)」を取ります。
つまり「コープ」は、単独のビザではなく、学生ビザへの「追加の許可証」という位置づけなのです。
ただ便宜上、次の2つをまとめて「コープビザ」と呼ぶことが多いです(正式名称ではありません)。
次の2つをまとめてコープビザ
- 学生ビザ
- コープワークパーミット(就労許可証 / Co-op Work Permit)
コープ(Co-op)は「Cooperative Placement」の略、直訳すると「協力的な配置」という意味です。
つまり、学校と企業が協力して学生を職に配置するという意味合いになります。
コープの場合、カナダでの滞在ステータスは学生になりますよ!
あくまで学生という身分で大学やカレッジや専門学校で勉強をしながら、カナダの企業で「仕事(インターンシップ)」ができるというビザですね。
カナダに滞在できる期間=ビザが有効な期間
学生でありながらフルタイムで働ける期間のあるコープビザですが、落とし穴もあります。
それが、学校を卒業すると働けなくなること。
混同しがちですが、コープで「滞在できる期間」と「就労できる期間」は違うのです。
発行されたビザには必ず有効期限が記載されていて、その間はカナダに滞在できます。
そして、ビザの期限を超えてカナダには滞在できません。
たとえば、ビザの期限が学校のプログラム期間より短い場合や学校を延長した場合のように、滞在予定の期間が有効期限を超えてしまう場合は、必ずビザの延長申請をしてください。
カナダで働ける期間=コーププログラム期間(卒業するまで)
そして、ややこしいのが「カナダで働ける期間」です。
ビザの有効期限まで働けると思っている方が多いのですが、学校を卒業(コーププログラムを修了)すると働けなくなります。
前述した、コープに必要な「コープワークパーミット」は「学校を雇用主として定めた就労許可証」です。
「卒業する=雇用関係の解消」になるので、卒業の翌日にワークパーミットが失効されますよ。
つまり、ビザの有効期限までカナダに滞在はできるが、働いてはいけない、ということになります。
このことも踏まえて資金計画を立てましょう。
残高証明書
カナダでコープ留学をするためには銀行の「残高証明書」も必要です。
残高証明書は、厳密には「学生ビザ」の申請に必要なものですが、重要なのでここで紹介しています。
【2023年12/9追記】
2024年から条件変更に!
2024年1月1日以降に申請(受理)された学生ビザからは、残高証明に必要な金額が大幅に上がります。
これまで、学生ビザの残高証明のミニマム(最低)金額は「1年で約100万円」(この金額あればまあ問題なく留学生活が送れるよね、という意味)でした。これは2000年に定められた金額で当時の物価が考慮されています
今回、20年以上ぶりにこの金額がアップデート。
2023年の物価をもとに「1年で約220万円」の残高証明が必要になります。
コープ留学で気にしなくていい条件
カナダのコープ留学で求められる条件について紹介しましたが、ここでは逆に気にしなくてもいい条件を紹介します。
年齢は気にしなくていい
コープ留学では、年齢に制限はありません。
ワーホリの場合は31歳になると申請できなくなりますが、コープの場合は何歳の方でも挑戦できます。
2回目でも気にしなくていい
コープ留学は何度でも挑戦できます。
ワーホリは一生に一度しか挑戦できないので、使いどころを考える必要がありますが、コープは2回目にもチャレンジできますよ。
まとめ
本記事では、カナダにコープ留学するときに必要な条件をまとめました。
コープに必要な4つの条件
現状の条件として大きいのは「残高証明」だと思います。
そもそも貯金がないとカナダ留学は難しいので、お金を貯めながらコープ留学の準備を進めていきましょう。
コープ留学が気になっている人は、いつでもご連絡ください。