海外経験を「思い出」で終わらせない!「ワーホリキャリア.com」が切り拓く帰国後の未来

語学留学やワーキングホリデー(以下、ワーホリ)で海外を経験した若者たち。

その多くが「英語を使った仕事がしたい」「海外経験を活かして働きたい」という思いを胸に帰国します。

しかし、実際にはその希望を叶えることができず、海外留学が「思い出」として終わってしまうケースも少なくありません

そんななか、彼らのキャリアに寄り添い、帰国後の就職を全力でサポートしているのが「ワーホリキャリア.com」というサービスです。

ワーホリキャリア.comのトップページ
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本記事では、このサービスを立ち上げた株式会社Jスタイルズ代表・平渡淳一さんに、設立の背景や強み、サポートの内容について伺いました。

人生の転機となったのはカナダ留学

――そもそも「ワーホリキャリア.com」を立ち上げたきっかけはなんだったのでしょうか?

平渡淳一さん(以下、平渡):
立ち上げのきっかけは、大きく2つあります。

1つは私自身の海外での原体験です。21歳のときにカナダのトロントへ語学留学をし、そのときの経験が人生の大きな転機になりました。

世界中から来た留学生たちの熱量に圧倒され、自分の視野が一気に広がり「自分は世界のなかの日本人なのだ」という強いアイデンティティが芽生えました。そこで世界中の方々に「日本と日本人の魅力をもっと世界に伝えたい」という熱い想いが胸に灯ったのです。

そして30歳を迎えたとき、その想いを実現すべく行動を開始しました。「日本の居酒屋を通じて日本の魅力を海外の人たちに伝えたい!」という一心で、まずは東京で居酒屋を起業。その後、海外進出を視野に入れ、国内で30店舗以上の多店舗展開を実現させました。

最終的には、海外4か国への出店を果たし、念願の地であるカナダ・トロントで「本格的な日本の居酒屋」を経営するに至ったのです。

――原点はカナダだったのですね!

平渡:
はい。そしてもう1つのきっかけは、帰国後の若者たちが抱える課題です。

ワーホリをはじめ、海外留学で価値のある体験をしてきたにも関わらず、日本に戻ってからその経験を生かせない人が本当に多いんですよ。

就職活動の場で「ワーホリでの経験はキャリアとして評価されにくい」と言われ、実際に帰国後の就職活動を通じて自信を失ってしまう人もたくさんいます。

――確かに、そういうお声をよく耳にします。

平渡:
それって、おかしいと思いませんか? 率直に言って、彼らはとても魅力的な人材です。

実は私、カナダで居酒屋を経営していたときに、日本からワーホリで来ている若者を何人も雇っていました。なので、よくわかっていたんです。日本から海外に行く若者の優秀さを。

彼らは本当に行動力とコミュニケーション力があって、しかも英語も話せる「外国人のおもてなしのプロ」だと言えるほど、日本社会ではなかなか出会えない貴重な人材たちばかりです。

だから私は「ワーホリ経験がちゃんとキャリアとして認められ、活かせる社会」をつくりたいと考えました。

企業にもこの「ワーホリ・留学経験者が持つ高い価値」の理解を促し、海外経験者の魅力を引き出す場をつくろうと。

専門特化だからこそできるマッチング

――すばらしい取り組みで感銘を受けます。では、多くの就職支援サービスがあるなかで、「ワーホリキャリア.com」ならではの強みはなんでしょうか?

平渡:
まず第一に、扱っている求人のすべてが「ワーホリ・留学・海外経験者歓迎」である点です。

現在、1,500件以上の求人を保有していますが、どれもワーホリや留学経験を生かせる求人ばかりで、海外のお仕事もたくさんあります。

――それはかなり専門的ですね!

平渡:
実は大手の人材会社には、年収600万円以上の即戦力人材を求める求人でないと積極的に動いてもらえない傾向があります。

そうなると、ワーホリ帰国者は一般的な日本企業が求めるような「マネジメントレベルの社会人経験・キャリア」が乏しいことが多いため、年収レンジもそこまで高くはない。

だから、大手の人材会社ではマッチしにくいんです。ストレートに言うと、ワーホリ帰国者は大手の人材会社では相手にされないということですね。

――厳しい現実なのですね……。逆にワーホリ帰国者はどのような仕事を求めているのでしょうか?

平渡:
実は、ワーホリ・留学を終えた人たちに「帰国後の就職」について話を聞くと、皆が口をそろえてこう言います。

英語を活かせる仕事や、海外の人たちとつながる仕事をしたい」と。

でも、さきほどお話ししたように、大手の人材会社ではワーホリの経験が評価されにくい現状があるため、思ったような仕事を見つけられないのです。

とはいっても、英語や海外経験を活かせる仕事がないわけでは決してありません。たとえば、海外進出したいけれど適任な人材が見つからないという企業は非常に多くあります。

むしろ、ワーホリでの経験を活かせる仕事はたくさんあるのに、そこをうまくマッチングしてくれる会社がないと感じています。

――まさに「ワーホリキャリア.com」はその隙間を埋める役割ですね。

平渡:
そうですね。海外経験を活かしたい若者と、海外経験でしか得られないスキルを持った人材を求める企業との橋渡しと言いますか。

私自身が海外留学の経験があるし、ワーホリで海外に滞在している若者たちをたくさん雇った経験もあるため、ワーホリのすばらしさを十分理解しています。

仕事でのパートナーでもある妻の平渡 亜希子さんと
仕事でのパートナーでもある妻の平渡 亜希子さんと

だからこそ、企業の皆様に「ワーホリ経験者はすばらしい人材が多いんだよ!」と胸を張って紹介できるのだと思います。

「ワーホリキャリア.com」のサポートの質が高い理由とは?

――仕事のマッチングにおいて大切な要素はなんでしょうか?

平渡:
ずばり、キャリアカウンセラーの質だと思います。

私を筆頭に、弊社のカウンセラーは全員が海外経験者です。海外で生活し、かつ帰国後の就活に苦労した経験のあるスタッフばかり。

――実体験に基づいてアドバイスできるのは大きな価値ですね。

平渡:
おっしゃるとおりです。

しかも、彼らは帰国後に「ワーホリ・海外に行ってきました」と言っても「ああ、遊んでいたのね」とネガティブに受け取られて苦労した経験をしています。

自分たちが帰国後の就職で苦難を乗り越えてきた人たちなので「今の子たちにはそんなみじめな思いをさせないぞ」みたいな気迫すら感じられます。

ワーホリキャリア.comのスタッフたちと
ワーホリキャリア.comのスタッフたちと

相談者にとっては「海外経験の価値をわかってくれる先輩」がいるという圧倒的な安心感があるはずです。多くの方が「ようやく自分のことを理解してくれる人に出会えた」と感動してくださいます。

人気の職種は?相談内容の傾向とは

――実際にサポートしているなかで人気の職種などはありますか?

平渡:
はい。人気の職種は、大きく5つのカテゴリーに分かれます。

1つ目は英語教育系。英会話スクールや留学エージェント、インターナショナルスクールなどです。2つ目はインバウンド関連。英語観光ガイドや外国人ゲストが多いホテルスタッフ、外資系のトラベルプランナーなどですね。

――観光需要が戻ってきた今、ますます需要が高まりそうですね。

平渡:
そうなんです。そして3つ目は海外営業や貿易職。4つ目は未経験からのキャリアチェンジ、特に英語を使うカスタマーサポートやバイリンガルITエンジニア、海外EC運営などのデスクワークが人気です。

そして5つ目は海外就職。特にマレーシアやベトナムなど、ビザが比較的取りやすい国が人気です。

(1)英語教育関連英会話スクール、留学エージェント、インターナショナルスクールなど
(2)インバウンド・トラベル英語観光ガイド、外国人ゲストが多いホテルスタッフ、外資系のトラベルプランナーなど
(3)海外営業・貿易海外展開に力を入れる専門商社、メーカーなどでの海外営業、貿易職
(4)未経験からのキャリアチェンジ
(英語を使うデスクワーク)
英語を使うカスタマーサポート、バイリンガルITエンジニア、海外EC運営などのデスクワーク
(5)海外就職マレーシア、ベトナムなど(ビザが比較的取りやすい国)

ワーホリから複数店舗マネージャーになった方も

――支援されたなかで、特に印象に残っている方はいらっしゃいますか?

平渡:
たくさんいますが、特に印象深いのはオーストラリア・シドニーのステーキレストランのオープニングスタッフとして採用された28歳の男性です。

ワーホリビザで渡航した彼は、現地での活躍が評価されて就労ビザを取得。現在は複数店舗のマネージャーとして現地で大活躍しています。

――28歳という若さでオーストラリアの複数店舗のレストランマネージャーですか?! まさに「ワーホリドリーム」ですね!

平渡:
そうなんですよ。本来の応募条件はもっと上の年齢層だったのですが、私たちが彼の強みや志望動機をしっかり企業に伝えたことで採用に至りました。

日本の飲食店での勤務経験だけでなく、SNSマーケティングでお店のPRをしてきた経験、英語を熱心に勉強している点を強く伝えたところ、「英語もマーケティングもできる人材」という期待とともにオープニングスタッフとして高く評価されたんです。

ここがポイントなのですが、私たちは彼を「経歴」だけで紹介したのではありません。カウンセリングを重ねるうちにわかってきた彼の性格や適正から「仕事だけでなく、オーナーさんとも相性がいいのでは?」という確信から紹介しました。

そういった「ポテンシャル(潜在能力)を重視した採用」や「グローバル企業との適性を見抜くこと」ができるのも、我々の大きな強みだと思っています。

これまでの実績と今後の展望

――丁寧に一人ひとりに対応されているのがよく伝わってくるエピソードですね。では、これまでにどれくらいの帰国者をサポートされてきたのでしょうか?

平渡:
「ワーホリキャリア.com」への登録者は現在1万6,000人以上で、キャリアカウンセリングは6,000件以上おこなってきました。

就職支援実績は正確にはカウントできませんが、求人広告経由やアルバイト支援も含めると、おそらく800人以上が主に英語を使うグローバルなお仕事に就いています。

――すごい人数です!「ワーホリキャリアの伝道師」として多くの方の人生に関わってこられたんですね。

平渡:
たしかに、わたしは「ワーホリキャリア伝道師」と名乗ってもいいかもしれません(笑)。今後は、カナダ留学コンパスさんとの提携で、さらに広げていきたいと考えています。

現地サポートや学校紹介はカナダ留学コンパスさんが、日本に帰国後のキャリア支援は私たちが担うという形で、海外渡航前から一貫した支援が可能になります。

帰国後に悩む若者たちへのメッセージ

――最後に、帰国後の就職活動に悩む若者たちにメッセージをお願いします。

平渡:
まず伝えたいのは「海外経験は思い出で終わらせてはいけない」ということです。

今、世界中で「ワーホリ・留学経験がある若い日本人を採用したい!」という企業がどんどん増えています。

英語力や異文化対応力はもちろん、なによりも「海外経験で得られた行動力」は、これからの日本社会で本当に求められている力なのです。だからこそ、海外経験を活かしたキャリアに悩んでいる方は、遠慮なく私たちに相談してほしいです。

あなたの経験を必要としている企業は必ずあります。私たちが、あなたと企業との架け橋になります。ぜひ、みなさまの「すばらしい海外経験」を私達に教えてください!

執筆者 執筆者
ヨス

日本とカナダを行ったり来たりしながら生活するブロガー。運営サイトは「ヨッセンス」、「カナダ好き」、「英語びより」。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)と『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。

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