カナダ留学に行く前や行った後、「TOEICを受けてみようかな?」と考える場面ってありますよね。
でも、そもそもTOEICってどんな試験なんでしょうか。
また、TOEICを受けると、留学や就職に役立つのか疑問という人もいるでしょう。
そこで今回は、
- TOEICをこれから受験しようと考えている人
- 留学や就活に役立てたいと考えている人
のため、TOEIC試験の概要と、TOEICスコアが留学や就職に与える影響について解説します!
このページの目次
TOEICの基本情報
まずTOEIC(トーイック/トイック)の基本情報を説明します。
TOEIC®︎ Tests(通称TOEIC)とは、日常生活やビジネスシーンにおける英語力を測定する世界共通のテストです。
なお、日本でTOEIC試験を運営するIIBC公式サイトには「世界共通」と書いていますが、実際には日本の受験者数がダントツで多く、ついで韓国となっています。
代表的なテストは、2種類あります。
- TOEIC® Listening & Reading Test
- TOEIC® Speaking & Writing Tests
要は、リスニング・リーディングのテストと、スピーキング・ライティングのテストですね。
TOEIC® Listening & Reading Tests | TOEIC® Speaking & Writing Tests | |
特徴 | 英語によるコミュニケーション能力を幅広く測るテスト。 例えば、以下のような目的で活用可能。 ・身近なシーンからビジネスまで、幅広い場面でのコミュニケーション英語能力を身に付けたい。 ・初級から上級まで同一のモノサシで英語能力を確認したい。 | 効果的に英語でコミュニケーションするために必要な、話す・書く能力を直接測るテスト。 例えば、以下のような目的で活用可能。 ・国際的なビジネスコミュニケーション場面での、英語による発信能力の向上を図りたい。 ・TOEIC L&Rを活用しながら、4技能(聞く・読む・話す・書く)をバランスよく伸ばしていきたい。 |
内容 | リスニング約45分間とリーディング75分間のテスト | スピーキング約20分間とライティング約60分間のテスト ※IPテストの場合、TOEIC Speakingのみ、TOEIC Writingのみの実施も可能 |
テスト形式 | マークシート方式 | パソコンとヘッドセットを使用 |
テスト結果 | 10~990点5点刻みのスコアで評価 | 各テスト0~200点10点刻みのスコアで評価 |
スピーキングのテストは、単独で受けることもできます。(ライティングは単独受験ができません)
その他、英語学習初級者から中級者を対象としたTOEIC Bridge®︎ Testsもあります。
受験者数が最も多く、企業や学校などからの知名度も高いのは、リスニング&リーディングのテストです。
初めて受けるのであれば、こちらにチャレンジするのがおすすめです!
今回の記事でも、この「リスニング&リーディングのテスト」にフォーカスして説明します。
TOEICリスニング&リーディングテストの詳細
それでは、リスニング&リーディングのテストをもう少し詳しくみていきましょう!
問題の内訳
問題はPart1からPart7まであります。
先に言った通りリスニング約45分間、リーディング75分間のテストで、
- Part1からPart4:リスニング
- Part5からPart7:リーディング
となります。
リスニング
問題の構成は以下の通りです。
Part1 | 写真描写問題 6問 |
Part2 | 応答問題 25問 |
Part3 | 会話問題 39問 |
Part4 | 説明文問題 30問 |
パート番号が大きくなるごとに、音声は長く、複雑になっていきます。
各パートごと時間が決まっていて、順番に解く必要があります。
問題の説明音声が流れる数分以外は、休む時間がありません。
リーディング
問題の構成は以下の通りです。
Part5 | 短文穴埋め問題 30問 |
Part6 | 長文穴埋め問題 16問 |
Part7 | ・1つの文書を読む問題 29問 ・複数の文書を読む問題 25問 |
問題は、どの順番で解いても問題はありません。
こちらも、パート番号が大きくなるごとに難易度が上がります。
テスト実施頻度
テストの年間スケジュールは公式サイトで確認できますが、大体月に1・2回あります。(会場や都道府県によっては実施しない日程あり)
申し込みをすると、お住まいの場所に近い会場にランダムに割り当てられます。
自分で会場の指定はできません。
スコアの目安
先に説明した通り、スコアは10~990点の間で決まります。
どのくらいのスコアをとったら、どういった英語運用能力が身についているかはスコアの目安から確認してください。
TOEFL・TOEIC・IELTS・英検 スコアとの換算は、本サイトでも行っています。
詳細は、「TOEFL・TOEIC・IELTS・英検 スコアの目安」をご覧ください。
TOEICは留学に役立つ?
TOEICは、留学に役立てることができます。
特に、留学序盤で英語に自信がない!という人は、留学前にTOEICの勉強をすることをおすすめします。
理由は、TOEICの勉強を通して、基礎的な表現や疑問文の作り方、関係代名詞の使い方などを学べるからです。
ただし、カナダ留学でカレッジや大学に進学したい人は、TOEICスコアが入学時の語学力証明に使えないことがほとんどのため、アカデミック対応のIELTSやTOEFL iBTを勉強する方がいいでしょう。
TOEICは就職に役立つ?
TOEICは「日本での就職」であれば役立つ可能性が高いです!
ビジネスで使えるレベルのTOEICスコアは、一般的に730点以上と言われています。
(このスコアがあれば採用間違いなし!という訳ではありません。反対に、これより低いスコアでもしっかりと話すことができれば採用される可能性もあります)
留学後に英語を使う仕事への転職を考えている!という人は、まずはここを目指して頑張ってみてはいかがでしょうか?
なお、有名外資系企業などは、TOEICのスコアだけでは不十分です。
職務経験や学歴、スコアだけでは測れない実務での英語運用能力もしっかりと見られるでしょう。
TOEICは留学初心者・日本で就職したい人なら受けて損なし!
今回はTOEICがどんな試験なのかということと、留学や就職に役立つのか?ということについてまとめました。
- 初留学で英語力を底上げしたい
- 帰国後は日本で英語を使う仕事に就職したい
という場合は、受けてみてはいかがでしょうか?