留学生の就職サポートの一環として行っているカナダ留学コンパス無料就職セミナー。
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留学を就職に繋げる!無料就職セミナーのお知らせ
このページの目次
カナダで起業した講師による「留学と就職セミナー」
それでは実際に行ったセミナーの様子もちょっとだけご紹介♪
日本で長年英語教育に携わり、カナダ移住後トロントで留学エージェントを設立、現在はトロントの企業をまとめている団体「新企会」の会長でもあるめるも先生をお迎えしました。
今回の対象は以下のような方。
- 休学留学の大学生の方・または第二新卒で、留学を就活に活かしたいと思っている方
- 日本帰国後の就活が不安な方
- 企業が留学生に求めるものを知りたい方
カナダで留学に関わって13年。
多くの留学生を見て来たベテランカウンセラーが、キャリアコンサルタントや企業の人事担当者の目線も踏まえ、「日本の就職を取り巻く環境」「企業が留学生に求めるもの」についてご説明します。
留学それ自体は、就活においては一つのエピソードに過ぎないとのこと。
就活でのアピールポイントにするにはどのように留学をとらえるべきか。
また、留学前・留学中の心構えも教えていただきました。
講義内容
- 留学と就職―事前に知っておいた方がいいこと
- 留学と「採用」―英語力は就活での売りにしない・留学前の準備
- 自己分析と留学経験―帰る前に焦っても遅い
- (おまけ)留学経験者の例(新卒/転職)
留学と就職―事前に知っておいた方がいいこと
就職活動の準備開始は留学後ではなく留学前にするのが理想です。
具体的に何を準備するかの前にその理由を解説します。
留学中に経験する気持ちの変化について
最初に留学生がたどる気持ちの変化について説明がありました。
新しい文化で生活する場合は、カルチャーショックを受ける方がほとんどです。
全てが目新しく楽しい最初の3か月程を過ぎると「もう嫌、帰りたい」という気持ちが出てきます。
人によりもちろん程度は違いますが、本当に帰ってしまう人もいます。
でも、ここを乗り越えると改めて違いを受け入れられるようになります。
帰国後は留学先に順応した分日本で逆カルチャーショックを経験することになりますが、それを経てまた考え方が変わったり見えてくるものがあります。
「留学で価値観が変わる」のはここまでを含めて。
ですが多くの方は「逆カルチャーショック」を経験している時すでに就活の段階に入っています。
就活をしながら自分の中の大きな変化にも対応することになるので少し大変になると心の準備をしておきましょう。
また、大事なポイントとして「留学に行ったら考えも変わるだろうから、そこから就職について考えよう」「留学から帰ってから、一気に準備しよう」では、遅いということ。
できることは留学前や直後のわくわくしている時にもしておきましょうね。
就活スケジュールについて
通常ならエントリー開始前にしておくべき自己分析や業界研究ですが、留学生の方は留学中がこの時期にあたります。
正直言って、留学中にこれらを並行して行うのは困難です。
留学中は目新しいことが沢山。
慣れない土地で新しい友達と異なる文化・言語で学習・仕事をするのです。
日本の企業の業界研究は後回しになりがちです。
また、現在自分が持っている人となりや社会人スキルは留学中に変わるものではありません。
留学に行ったからパソコンスキルなど総合的な社会人スキルが各段に伸びるわけではないですよね。
留学前の自分について分析しておきましょう。
留学で何が変わったのか説明する時にも役立ちますよ。
就活に必要な準備である自己分析や職業についての研究は留学前にしておきましょう。
また、就職を取り巻く環境として、日本と世界の、今後の就職状況の見通しについても解説してくださいました。
世の中の動きを知らずに、どんな仕事があるかや、どんな仕事に就きたいかを考えるのは困難ですよね。
広い視野を持って就活準備をしましょう。
留学と「採用」―英語力は就活での売りにしない・留学前の準備
採用側の目線から、留学生がしておくべき心構えを教えていただきました。
企業が求める人物像と資質
企業が求めているのは、一緒に仕事をしたい人・できそうな人です。
英語が使いたい人ではありません。
留学生は「英語を使う仕事がしたい」とよく言いますが、ここにギャップがうまれます。
企業が求めるものを理解して、それを証明できるエピソードを考えましょう。
資質として専門知識が必要と思われがちですが、特に若い求職者の場合はベーススキルの対人力などが重要視されます。
どこに行っても使えるスキルをしっかり身につけましょう。
なお、「留学しました、視野が広がりました、国際感覚身に付きました」は人事担当者は聞き飽きています。
そこで「なぜそうしたの?」とちょっと突っ込まれるとフリーズしてしまうしてしまう応募者がほとんどだそう。
担当者が聞きたいのは「英語」や「留学経験」ではなく「自分がどう変わったか」「なぜそれをしたか」です。
「なんで?」という感覚を大事にして、あなたの魅力を伝えられるエピソードにしましょう。
英語力は売りではないが客観的に証明できるもの
TOEICスコアは高いほうがいいです。
理由は、留学したのに低いとかっこ悪いから。決して、強みとして推せるからではありません。
企業は英語力で採用するわけではありません。
海外赴任のチャンスも英語が出来る人ではなく仕事が出来る人に回ってきます。
ですがスコアは頑張った証明が客観的に出来るもの。
スコアに関する目標は高く持ちましょう。
自己分析と留学経験―帰る前に焦っても遅い
「留学で価値観が変わるからその後の自分の自己分析をしよう」と思っていませんか?
確かに価値観は変わるかもしれませんが、自分が本来持っているものが180度変わるわけではありません。
他にも留学前の自己分析にはメリットがあります。
留学前に自己分析をする理由
日本にいる間に自己分析や将来像を考えることで留学の目標や具体的な行動を逆算できるようになります。
「自分はコミュニケーション力が弱いから、留学中は積極的に話しかけよう」など。
留学中にチャレンジすることが明確になります。
「自分ならではの留学」をするのは実は難しいもの。
周りの意見にも感化されやすく、自分の気持ちも変化します。
「流されている間に留学が終わった」とならないように、自分の留学の軸は留学前に考えておきましょう。
英語対策や英文レジュメなど、日本で出来る事は準備しておくのもいいですね。
留学中にしたい経験
「企業が求める資質」を留学中のどんなエピソードで証明するかを考えながら行動しましょう。
英語はオンラインでも学べます。
採用担当者に「留学する必要あったの?」と言われないよう、カナダでしか出来ない経験をしましょう。
就職に英語を活かしたいなら、きちんとした英語を身につけるようにすることも大切です。
皆さんは就職を目指しているのであって、お喋りするために留学しているわけではないですよね、とメルモさん。
スラングや省略だらけの英語は「だらしない」と思われます。
せっかく留学したのにもったいないです。
同年代の友達だけではなく社会人の人とも関わるようにしましょう。
カナダで取れる資格、英語を話す機会の作り方、ボランティア、社会人交流会の情報なども教えていただきました。
このような準備をしっかりして留学することで、エピソードが非常に豊かになるとのこと。
採用担当者にも、ちゃんと目的意識を持って頑張ったんだなと思ってもらえます。
留学生だから、企業交流会は恥ずかしい、歳だから…と自分で限定せずに、どんどん参加してください。
(おまけ)留学経験者の例(新卒/転職)
最後にメルモさんが実際に関わられた留学生の事例を10件以上紹介してくださいました。
中には日本人と日本に興味があるカナダ人との交流イベントを立ち上げた方もいるそうです。
初回で100人以上集めたそうですよ!
留学中に「何を」「なぜ」したのか具体的に説明できるエピソードがあると強いですね♪
まとめ
就職セミナー第1回の模様をお伝えしました。
「留学と就職セミナー」の内容についてもっと知りたい方は別記事、留学と就職‐留学準備‐もご覧ください。
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