「日本人のいない学校」に留学することが留学成功の秘訣なの?

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末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。

「留学」を考えるときに、「日本人のいない環境がいい!」というご希望を持たれる方がいらっしゃいます。

こうした希望を持つ理由は、日本人が多いと日本語ばかりを話してしまうというイメージがあるからです。

ところが、この考えは短絡的すぎ、下手すると留学に失敗してしまう可能性も含んでいます。

今回は、日本人留学生が少ない学校を選ぶことは留学成功に必要なのかという問題について解説します。

日本人が周りにいると英語の勉強ができない?

留学を考えている方のほとんどが、こんなふうに考えているのではないでしょうか?

「日本人が少ない学校のほうがいい、だってカナダに来てまで日本語を使いたくないから!」

そして、「日本人の少ない学校」をご希望されます。

でも、これって本当に良い選択なのでしょうか?

そもそもですが、ほとんどの語学学校では、「イングリッシュ・ポリシー」があり、学校内で英語以外を話すことは厳しく禁じられています

そのため、日本人同士でも英語を話さなくてはならないのです。

日常で赤の他人と会話する機会はない

少し話題が変わりますが、日本で現在お住まいの留学希望者の方にお伺いします。

仮に東京に在住しているとして、毎日通学に電車を使っているとしましょう。

すれ違う人の数は数百人いると思いますし、そのほとんどは日本人ですよね?

ではその中で、まったく見ず知らずの人と話をする機会はどのくらいありますか?

ご両親、兄弟、恋人、友達、先生以外の日本人と毎日どのくらい会話をしていますか?

おそらくいつも決まった人たちと話をすることしかなく、町中ですれちがう赤の他人と会話をする機会はほぼありえないでしょう。

では、その状況はバンクーバーに留学したからといって突然変わるのでしょうか? もちろん、変わりませんよね!

もし仮にバンクーバーの街中が日本人ばかりだとしても、その見ず知らずの日本人と会話をする機会はまずないということです。

よっぽどのことがない限り、歩いている人に話しかけるなんてしないですよね?

「毎日誰と話をするか」が英語習得のカギ

末永

つまり、ここで言いたいのはこういうことです。

留学をしても結局は、決まった人との会話がほとんどだということ。

  • クラスメイト
  • ルームメイト
  • ホームステイファミリー
  • 学校の先生

この「毎日会話を誰としているか」の部分が英語の習得のキーポイントになります。

「毎日会話をしている相手」が日本人ばかりの場合は確かに英語学習に影響が出るでしょう。

日本語をしゃべる友達とばかりいっしょにいて、日本語を使っていれば、もちろん英語の習得はできませんよね?

でも逆に、親しい人たちに日本人が少なければ、学校にどれだけ日本人がいようと、町中にどれだけ日本人がいようと影響は少ないと断言できます。

日本人がいないほうが英語学習には良い?

「まったく日本人がいない環境」を強く望み、それを実現する留学生がいます。

そして、留学を失敗する方が非常にたくさんいるのです。

日本人のいない環境を選ぶとなぜ留学に失敗するのかというと、こういうことです。

  1. 日本人がいない場所に留学
  2. 周りに頼れる人ができない
  3. 日本語で相談できずストレスがたまる
  4. 留学に失敗し帰国

想像してみてください。初めての海外、見慣れない土地、食習慣も違う。そんな環境で英語だけで生活することを。

学校では授業はおろか、それ以外もすべてが英語という環境で、学習について、友達について、ホームステイ先についてなど、いろいろ悩みが出てきます。

片言の英語で同じ留学生に相談できるでしょうか? なかなかツラいですよね?

他者との共感が必要

人はストレスを感じたときに、それを他者と共有することによって解消するそうです。

自分のことを日本語ならば思う存分説明できると思います。

ところが、同じことを英語で伝えようとすると、かなりハードルが高くなります。

このことに気づかずに「日本人の多い町では英語が上達できない!」……と表面上だけで学校を選んでしまうと、残念ながら失敗してしまうんですね。

留学成功の秘訣は「メリハリ」

仮にクラスメイトのうち2名か3名が日本人だとします。

もちろん普段は英語でしゃべりますが、悩みや愚痴などをお互いに言い合うときには日本語が使えると精神的にかなり助けられます。

日本語で相談できる人が身近にいれば、困ったときには頼れ、英語の学習に集中したいときには日本語を使わない環境に自分を置く。

こういった「メリハリ」をつけて生活できる人が、留学を成功させます。

ですので、「日本人のいない町」「日本人のいない学校」を選ぶのは逆にオススメできないというのが私の考えです。むしろ「日本人がいる」というメリットを考えるようにしましょう!

まとめ

留学は基本的に孤独なものです。

そんなときに、身近に自分のことが分かってくれる日本人がいると非常に心強く、安心できます。

ですので、留学する場所や学校を選ぶときには「日本人のいないところ」という考えは忘れてください

本当にあなたにあったカナダ留学を、私たちはご紹介しています。

カナダ留学に関してでしたら、こちらからなんでも気楽ご相談くださいね♪ 無料ですので。

執筆者 執筆者
末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。

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