カナダで買い物をしていると、レシートに「GST」や「PST」などの文字を見つけることがあります。
これ、何なのか知っていますか?
実はこれらは、カナダの消費税なんです。
旅行ではそこまで気にならないかもしれませんが、留学やワーホリとなると、知らないと大幅に損してしまうことも…!
今回は、知っているようで知らない、カナダの消費税について詳しく解説します。
このページの目次
カナダの消費税の種類
カナダの消費税には、3種類あります。
それぞれ、GST・PST・HSTといいます。今から一つずつ解説していきますね。
GST/Goods and Services Tax(連邦消費税)
国内で取引されるほとんどの物品やサービスに対し課税される消費税を、GST/Goods and Services Tax(連邦消費税)と呼びます。
税率は全土で一律5%ですが、日常生活に密接しているものやサービス(基本的な食料品や医療サービスなど)に関しては、税率0%または非課税とされています。
PST/Provincial Sales Tax(州消費税)
州が課税する消費税をPST/Provincial Sales Tax(州消費税)と呼びます。
税率は、州により異なります。
HST/Harmonized Sales Tax(統一売上税)
HSTは、GSTとPSTを一つにした時の呼称です。
Harmonized Sales Tax(統一売上税)の頭文字をとっています。
州により導入している消費税や税率が異なる
これら3種類の税ですが、州により導入しているものや税率が異なります。
以下が、10の州と3の準州が導入している税と税率です。
州 | PST※ | GST | HST |
---|---|---|---|
Alberta | 5% | ||
British Columbia | 7% | 5% | |
Manitoba | 7% | 5% | |
New Brunswick | 15% | ||
Newfoundland and Labrador | 15% | ||
Northwest Territories | 5% | ||
Nova Scotia | 15% | ||
Nunavut | 5% | 5% | |
Ontario | 13% | ||
Prince Edward Island | 15% | ||
Québec | 9.975% | 5% | |
Saskatchewan | 6% | 5% | |
Yukon | 5% |
※ケベック州ではQSTと呼ばれる
税金がかからない商品やサービス
税金がかからない(0%または非課税)商品やサービスもあります。
なお情報は、カナダ政府や州のウェブサイトを元にご紹介しています。
最新情報・更なる詳細は、以下ウェブサイトをご確認ください。
GSTがかからない商品やサービスの例
GSTがかからない、商品やサービスの例を紹介します。
税率0%の商品やサービスの例
- 牛乳、パン、野菜などの基本的な食料品
- 穀物、原毛、乾燥タバコの葉などの農産物
- ほとんどの農畜産物
- 食用魚など、ほとんどの水産品
- 女性用生理用品
- 出発地または目的地がカナダ国外にある多くの輸送サービス
非課税の商品やサービスの例
- 中古住宅購入
- 医療上の理由から行うほとんどの健康・医療・歯科サービス
- チャイルドケアサービス
- 多くの教育サービス
PSTがかからない商品やサービスの例(BC州)
バンクーバーのあるブリティッシュ・コロンビア州では、以下の商品やサービスにPSTがかかりません。
- 人間が消費するための食品(基本的な食料品やレストランの食事などの調理された食品)
- 本、新聞、雑誌
- 子供用の衣類
- 自転車
- 処方薬、咳止めや痛み止めなどの家庭用医療品
- 公共交通機関の運賃(バス・電車・フェリーなど)
まとめ
今回は、カナダの消費税について解説しました。
明日のお買い物から、レシートを気をつけて見るようにしてみてください!