こんにちは!今回のブログは、カナダで使い捨てプラスチックの使用が禁止されるというニュースをご紹介します。
2019年6月10日に、カナダのジャスティン・トルドー首相は、使い捨てプラスチックを早ければ2021年に禁止するという方針を発表しました。
あわせて、プラスチック製造事業者とプラスチック製品を使用する企業に対し、プラスチックの回収とリサイクルの責任を負わせると発表しました。
なぜプラスチックが禁止されるの?
プラスチック製品はカナダ人の生活に深く根づいています。
買い物袋、ストロー、コーヒーカップのフタ、食品トレーなどが使われ、路上や海岸に捨てられたプラスチックごみは景観を大きく損ねています。
また、カナダではごみを焼却せずに埋め立てることが多いため、分解されないプラスチックは埋め立て後も半永久的に地中に残り続けます。
プラスチック製品の問題は日本もカナダも同じですよね。
プラスチック製品が環境に良くないことは誰もがわかっていても、あまりにも便利で、わたし達の日常生活の隅々にまでプラスティック製品が浸透しているので、プラスチック製品のない生活は想像できません。
しかし、今回の発表でトルドー首相は、
「わたし達(の世代)が行動しないことの責任を子どもたちの世代に取らせることは、父親として、子どもたちに正直な説明ができない。」
と述べています。
将来の世代のために、今の便利さを放棄するという勇気のある決断に拍手を送りたいです。
欧州とも協調。でも日本は。。。
昨年のG7(先進7か国首脳会議)で、カナダはフランス、ドイツ、イタリア、イギリス、EUと共に、「Ocean Plastics Charter(海洋プラスチック憲章)」に署名しました。
残念ながら、G7の中で日本とアメリカだけが参加を拒否しました。
禁止の方法は具体的にどうするの?
今回のプラスチック禁止は、特に中小企業の経営に深刻な影響を与える可能性があります。
しかし、トルドー首相は、産業の川上に位置する大企業(コカ・コーラ社やユニリーバ社など)が積極的に彼らが生産・販売するプラスチック製品の回収とリサイクルに責任を持つべきであると述べました。
プラスチック産業はおよそ350億ドルの売上と、10万人以上の雇用を抱えるカナダの重要な産業のひとつです。
カナダ政府は、プラスチックを回収しリサイクルする仕組みを作ることで、何十億ドルもの市場と、42,000人の雇用を創出すると見込んでいます。
企業の頑張りと技術革新に期待、ということで、ちょっと具体性に欠ける印象は否めません。
ですが、まず使い捨てのプラスチック製品を禁止することに踏み込んだことには大きな意義があると思います。
まとめ
いかがでしたか?
カナダが使い捨てプラスチック製品の禁止に踏み切ったというニュースをお知らせしました。
わたしもちょうど昨日レストランで食事をしたのですが、ストローは紙製でした。
紙製のストローはすぐフニャフニャになってしまって快適に使えるわけではないのですが、我慢できないほどの不便でもありませんでした。
ストロー無しでドリンクを飲んでもいいわけですし。
将来の世代によりよい環境を残すため、現在の不便を我慢することをカナダは選びました。
こんな素敵な決断ができるカナダに、留学やワーホリで是非とも来てみてください。
絶対もっとカナダが好きになりますから♪
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