こんにちは、カナダ在住のまどぅーです。
クリスマスが終わると、次にやってくるのはお正月。
日本では家族で過ごす日ですが、カナダではどんなふうにお正月を過ごすのか気になりませんか?
今回は、カナダの大晦日・年越しから年明け・お正月の過ごし方についてまとめました。
このページの目次
カナダの大晦日について
まずは、カナダの大晦日についてまとめます。
大晦日は英語でなんという?
大晦日である12月31日は、英語で「New Year's Eve(ニューイヤーズ・イヴ)」といいます。
カナダの大晦日は祝日?
カナダの大晦日は祝日ではないので、ほとんどの企業やお店が通常営業しています。
一部のレストランやバーなどは短縮営業していることもありますね。
ちなみにスーパーは混んでいるので、早めに買い物を済ませておくといいですよ!年越しパーティーの準備をする方が多いので。
カナダには年末大掃除がない
カナダでは年末に大掃除をすることはありません。
日本だと、新年を迎える前に大掃除を終わらせますよね? お正月の神様である歳神様(としがみさま)を迎えるために始まった風習だそう。
大掃除をすると幸せになる言い伝えがあるんですね。
カナダでは年末に大掃除をしない代わりに、春に大掃除をする「Spring Cleaning(スプリングクリーニング)」があります。
この時期は、Garage Sale(ガレージセール)も一気に増えるので、いろいろなものを安く購入できますよ。
Garage Sale(ガレージセール)とは?
Garage Sale(ガレージセール)とは、自宅の車庫や庭で不要なものを売ること。春に大掃除をして、不要なものは自宅で安く販売します。
カナダの年越し~年明けの過ごし方
続いて、カナダの年越しから年明けの過ごし方を紹介します。
カウントダウンパーティーに行く
カナダの年越しで間違いなく盛り上がるのはカウントダウンパーティーです。
トロントやバンクーバーなど、各地域でイベントが開催されます。
パーティーでは、音楽の生演奏があったり、DJの流す曲に合わせて踊ったり、お酒を飲んだり。
友人や恋人とカウントダウンパーティーに繰り出し、飲みながら食べながら、音楽やダンスを楽しみながら年越しをします。
日本では家族とゆっくり過ごしますが、カナダでは友人や恋人と賑やかに過ごすんですね。
それから、花火が見える場所が会場になっていることも多いんです! 下記写真はバンクーバーでカウントダウンパーティーに参加した会場から見えた花火です。
年明けに打ち上がる花火を見て盛り上がり、朝までパーティーするのが定番です。
お家でカウントダウンパーティーをする
イベントには行かず、お家でカウントダウンパーティーをすることもありますね。
近所の友人家族を自宅に呼んで、ピザを注文して、楽しくワイワイ過ごします。
12時になったらフライパンを叩いて音を鳴らして盛大にお祝い。除夜の鐘を聞いて「あぁ、今年も終わりだな〜」としんみりすることはないんですね(笑)
近所の人が花火を打ち上げることもあるので、自宅の庭から花火を見て楽しむ人もいます。
アイススケートをする
アイススケート場で大晦日・年越しイベントが開催されることもあります。
日中は家族向けにアイススケート、障害物競争、ゲームなど様々な催し物が盛りだくさんに準備されます。子連れ家族で過ごすのに最適ですね。
夜にはお酒の販売も始まりますよ。
DJの流す曲に合わせてすいすいアイススケート。ウィンタースポーツを楽しんで年越しをするのはカナダっぽいな〜と思います。
オーロラを見に行く
カナダのノースウエスト準州イエローナイフやユーコン準州ホワイホースはオーロラ観測に適した地域です。
イエローナイフに3日間滞在すると、95パーセントの確率でオーロラが見えるそう。世界中からオーロラを見にカナダに人が集まってくるのも納得。
ホットチョコレートを片手に温泉に浸かりながらオーロラを観測なんて夢のようですよね!
そんな夢のようなひと時を過ごすために、遠出して大晦日から年明けにかけてオーロラを見に行く人も急増しています。
子連れでオーロラを見に行くハードルが高すぎて、我が家ではプロジェクターに映してオーロラ鑑賞しています(笑)。
いつか生で見てみたいです!
オーロラは英語で?
オーロラ(Aurora)は英語で「The Northern Lights(ノーザンライツ)」と言います。日常会話でオーロラが使われることはほぼありません。「The Northern Lights(ノーザンライツ)」が一般的に使われています。
氷上魚釣りをする
カナダの伝統的な年越しのひとつに「Ice Fishing (氷上魚釣り)」と呼ばれるものがあります。
文字通り、氷の上で魚釣りをすること。
凍った表面にドリルで穴を掘り、一晩中魚釣りをして新年を迎えます。
カナダの東部のアルゴンキン先住民の伝統だそう。釣れた魚は1年の豊かさの象徴。もちろん、美味しくいただくそうですよ。
年明けにキスをする
カナダでは年明けとともに、ふうふやカップルがキスをする習慣があります。アメリカにも同じ習慣がありますね。
もし気になっている人とカウントダウンパーティーに参加するなら、そんなチャンスもあるかもしれません。
キスには許可が必要
相手の同意なくキスをすることは強制わいせつ罪にあたります。日本では「雰囲気が壊れるから承諾を得なくてもいい」という考えがまだ色濃く残っていますが、必ず相手の承諾が必要です。
寒中水泳をする
カナダでは元旦に行われる寒中水泳イベント「Polar Bear Swim(ポーラーベアスイム)」があります。
1920年にブリティッシュコロンビア州バンクーバーでピーターという方とその友人たちが、寒空のイングリッシュベイの海に飛び込んだことがキッカケで始まりました。
今ではケロウナやビクトリアなど他の地域に広まっています。約4000人が元旦に同時に海に飛び込んだことも。
年々大きなイベントになっているようで、仮装して海に入る方もいるそう。
見ているぶんには楽しそうですが、実際に冬の海に飛び込む勇気はないですね……(笑)。
心臓に病気のある人、お酒を飲んでいる人などは参加が禁止されていて、安全に開催するためにきちんとルールも設けられています。
初日の出を見に行く
日本では初日の出を見る習慣がありますよね?
実はカナダでも初日の出を見る習慣があります。世界では他にもモンゴル、韓国、グリーンランド、ロシアで初日の出を見る習慣があるんですよ。
下記写真はわたしがバンクーバーのサイプレスマウンテンで見た初日の出です。
カナダのように宗教や民族が多様な国では、初日の出を見る方も多くいます。
本当にキレイで感動しました。
見にきている人たちが一斉に息を飲む瞬間は今でも忘れられません。
カナダのお正月について
最後にカナダのお正月についてまとめます。
お正月は英語でなんという?
1月1日は英語で「New Year's Day」といいます。直訳も「新しい年の日」ですね。
「元旦」や「元日」という言葉は特になく、「New Year's Day」と統一して呼ばれます。
カナダのお正月は祝日?
カナダの1月1日は祝日にあたります。お店は一部開いているところもありますが、仕事が休みの人がほとんど。
カウントダウンパーティーに出かけた人は疲れて寝ていることでしょう……。ある意味、日本の寝正月とかぶるかもしれませんね(笑)
カナダのお正月の挨拶は?
カナダのお正月の挨拶は「Happy New Year(あけましておめでとう)」です。
おめでとうは英語で「Congratulations」ですが、年中行事では使いません。
「Happy+年中行事」でお祝いの意味をあらわします。
他の行事でも、例えば、ハロウィンはHappy Halloween、サンクスギビングはHappy Thanksgivingと挨拶しますね!
カナダのお正月に食べるもの
日本では、お正月におせちを食べますが、カナダにはありません。なので、お正月に食べるものは特に決まってないんですね。
しかし、日系スーパーに行くとお餅やおせちが売っているんですよ。ありがたいですね〜。
我が家では日本の正月気分を少しでも味わうために、おせちもどきを作り、お餅を焼きますよ。
もち米も売っているので、日系コミュニティではお餅つきイベントが開催されていることもあります。
カナダは多様な人が暮らしているので、自分の国の文化を次世代に繋いでいく人が多いなと思います。
わたしも日系スーパーでお餅を買い、お雑煮を毎年作ります。
カナダのお正月まとめ
さて、今回はカナダのお正月についてまとめました。
カウントダウンパーティーをして花火を見て過ごす方が多い印象ではありますが、オーロラを見に行ったり寒中水泳に参加したり、過ごし方は実は人それぞれ。
日本のお正月のように、家族が集まることがないのは面白いですね。
カナダでは家族が集まって過ごすのはクリスマスになります。こちらの記事も合わせてお読みくださいね。
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