2014年からカナダ在住。カナダ人同性パートナーと「ふたりママ」として双子を子育て中。LGBTQ+やジェンダーバイアスをブログ「旅するダンサー自由記」にて発信。カナダでダンススタジオ経営&日本語保育園勤務。多様な家族を伝える絵本「かぞくです」作者。
「お母さんに感謝を表す日」と言えば、母の日(Mother's Day)ですね。
日本と同じく、カナダにもある母の日。
この記事では、カナダの母の日について紹介します。
このページの目次
カナダの母の日について
ではさっそく、カナダの母の日について紹介しますね。
カナダの「母の日」はいつ?
日本の母の日は5月の第2日曜日ですが、カナダでも5月の第2日曜日が母の日(Mother's Day)になります。
母の日は法廷祝日と定められているわけではないので、ほとんどのお店や企業は通常通りのスケジュールで運営されます。
ただし、毎年日曜日になるので、営業時間が平日とは異なる場合もあります。
カナダの「母の日」の起源・歴史
母の日は、1910年にアメリカのウェストバージニア州で制定されました。
アンナ・ジャービスさんという方が、亡くなったお母さんを追悼したのが始まりと言われています。
彼女はすべての母親たちに敬意を示すために「母の日ワーククラブ」という組織を作り、母の日を広める運動もしていたそう。
当時の米国大統領ウッドロー・ウィルソン氏によって1914年にアメリカで正式に「母の日」が制定されました。
1年後の1915年、アメリカからの影響を受けて隣国であるカナダも「母の日」を制定。
今ではカナダ全国に知れ渡り、祝われるようになったのです。
100年以上も前から「母の日」があったなんて驚きですね!
カナダの「母の日」のあいさつ
カナダは母の日に「Happy Mother's Day」とあいさつをします。
日本語に訳すと、「母の日、おめでとう」という意味になりますね。
母の日に家族で集まった時に使ったり、レストランやお花屋さんの看板に書いてあったりもします。
カナダの「母の日」の過ごし方
続いて、カナダの「母の日」の過ごし方について紹介します。
カナダの「母の日」は何をする?
カナダの母の日は、日本と同じく、「お母さんに感謝をする日」として認識されています。
なので、日ごろの感謝をこめて「ありがとう」を伝えることがメインです。
感謝を伝える対象はというと、日本では「自分の母親」か「義母」ですよね。
それにたいして、カナダでは次のような人たちも対象になります。
- 自分の母親
- 義母
- パートナー/妻
- 異母
- 保護者(里親や養親など)
- 義姉
- 義妹
- 友人
- ホストマザー
つまり、母親であるすべての人が感謝の対象になるということですね。
とはいえ、実際にお祝いするのは自分の妻・母親・義母が多い印象です。
カナダの「母の日」はどこへ行く?
母の日には、自宅でゆっくり過ごす家族もいれば、お出かけを計画する家族もいます。
小旅行、レストラン、ピクニック、映画に行って過ごしたり、フードフェスティバルや野外コンサートなどが行われる場合はそれに参加することも。
私が住んでいる地域では、農家のお花畑で花摘みができるイベントが行なわれていました。
お花畑の前には「OPENING MOTHER'S DAY(母の日に開店)」の文字が!
摘んだお花はバケツに入れて、お花の種類や量で値段が決まるシステムです。
子どもたちも楽しそうにお花を摘んでくれました。
場所によってはお花摘み放題だったりもします。
スーパーマーケットでお花を購入するのもいいですが、農家から直接お花を摘んで買うのもオススメです。
また、フードフェスティバルやワインの試飲会、野外コンサートなども地域によってはあるそうです。
カナダの「母の日」のプレゼント
カナダの「母の日」には何を贈るのが一般的なのでしょうか?
カナダの「母の日」にはカードを贈る
カナダでは「母の日おめでとう」と書かれたカードを贈るのが一般的です。
行事には手書きのメッセージを添えたカードを贈る習慣があります。
下記写真のように、スーパーマーケットやドラッグストアのお店のカード売り場には様々なデザインのカードがズラーっと並んで販売されています。
もし、カナダでホームステイ中ならホストマザーに「Happy Mother's Day」のカードを渡すと喜んでもらえますよ。
また、カードを手渡せない人は、イーカード(電子ポストカード)を送る方法もあります。
たとえば、次の画像は「Ellacard」というイーカード会社のウェブサイトです。
母の日用のデザインもありますね。豊富なデザインのカードから選べ、$4.99で送れます。
受信者はメールで送られてきたURLをクリックすると、アニメーションや動くメッセージを見られる仕組みです。
メールで簡単に添付できるので、離れて暮らす人にとっては便利ですよね!
カナダの「母の日」にはお花を贈る
母の日に贈る花といえば、カーネーション。
なぜカーネーションが母の日のシンボルとなったのでしょうか。
実は、母の日が広まるキッカケとなったアンナ・ジャービスさんが500本の白いカーネーションを教会に届けた活動が関係しています。
カーネーションには純粋さ、愛、美、慈善という花言葉があり、母に贈る花としてピッタリだと考えられたそうです。
カナダのお花屋さんでは、母の日にはカーネーション以外にもバラやひまわり、蘭などのいろいろな種類のお花が売られています。
「母の日」はカーネーションがシンボルとなってはいますが、実際にはいろいろな種類のお花をプレゼントする方が多い印象ですね。
下記写真はわたしが自宅で育てたお花です。
こんなふうに、自宅の庭で育てたお花をプレゼントするのもオススメですよ。
カナダの「母の日」には一緒にブランチに行く
カナダの「母の日」にはレストランへ「ブランチ」に行くことも多いですね。
母の日に特別なブランチメニューを準備しているレストランがあるので、あらかじめ調べておくといいでしょう。
特別割引されていることもありますよ〜。
ただし、人気のレストランは混むので予約必須です。
カナダの「母の日」には電話をする
母親と離れて暮らす人は、電話で感謝を伝える場合もあります。
カナダでは、母の日に日本ほどプレゼントを贈る習慣はないように思えます。
なぜなら、特別なことをしなくても電話で「いつもありがとう」と伝えるだけでも十分なのです。
カナダの「母の日」に贈るその他のプレゼント
カナダの「母の日」に贈る、そのほかのプレゼントは以下のようなものがあります。
- ワイン
- おつまみ(チーズやオリーブなど)
- お菓子(チョコレートなど)
- 風船
- 趣味に関するもの
- ギフトカード
わたしの義父は、ゴルフが好きな義母にゴルフ関連のものを毎年プレゼントしています。
趣味に関するものをプレゼントするのも定番ですが、人気なのは無難な「ギフトカード」です。
メジャーなブランドは、だいたいギフトカードがありますから。
カナダの「母の日」まとめ
この記事ではカナダの母の日について紹介しました。
カナダの母の日は、お花を贈ったりするので、わりと日本と似ている雰囲気があるなと思いました。
世の中の全てのお母さんがHappyに過ごせますように。Happy Mother's Day!!