カナダで1か月の生活費はいくらかかる?日本との比較で紹介

カナダの1か月の生活費は?日本との比較
監修者 監修者
末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。

留学やワーホリでカナダに滞在するときに気になるのが生活費

家賃や光熱費はいくらかかるの?

物価は?

日本と比べて、カナダの生活費がどれぐらいかかるのか気になる!

そこでこの記事では、日本とカナダの

  • 家賃
  • 光熱費と光熱費
  • 食費
  • 洋服代
  • 交通費
  • 娯楽費

の順に、生活費の違いについて解説します。

今回はカナダの中でも特に人気のある都市、バンクーバーを東京と比較します。

※為替レートは1ドル110円(2024年2月7日)で計算しています

留学やワーホリの計画に役立つので、ぜひ参考にしてみてくださいね!

日本とカナダの生活費比較

家賃の比較

カナダでもっとも家賃が高いエリアの一つとして知られるバンクーバー。

特に移民や不動産投資による影響で、この数年間家賃は上昇し続けています。

ダウンタウンの中心部は特に高く、学生一人で一物件を借りるのは難しくなっています。

簡単に東京とバンクーバーの家賃相場を比較してみましょう。

東京バンクーバー
ワンルーム/Studio約9.0万円約22万円
1K/1 Bedroom約9.7万円約26万円
出典:https://rentals.ca/national-rent-report
https://www.homes.co.jp/cont/rent/rent_00854/

東京の倍以上の値段…!

そこで、今バンクーバーの若者に人気なのが複数人で物件をシェアする「シェアハウス」

こうすることで家賃が通常の 1/2~1/5 程度になり、中心部に住みながらも生活費を大幅に抑えることができます。

日本のワンルーム(約20~25平米)と違い、カナダの1ベッドルームは1LDKに相当し、広さは56平米ほど。

シェアハウスは留学生にとってネイティブ学生や他の留学生といっしょに暮らせる機会にもなるので、生活費を抑えつつ交流を図りたい方におすすめです。

また、カナダの物件は日本と違い家賃に光熱費が含まれていたり、インターネット代やテレビが付いている契約もあります。

その上、賃貸物件には大型家電や家具が備え付けられているものも多く、家電・家具を買わずに済むことも!

部屋によっては

  • 冷蔵庫
  • 洗濯機
  • 洗濯乾燥機
  • 食器洗浄機
  • 電子レンジ
  • オーブン

が付いているので、引っ越してすぐに生活が始められることもあります。

日本の賃貸で必要な敷金礼金のシステムがないで、初期費用が大幅に抑えられるのもカナダの物件探しの特徴です。

※敷金礼金の代わりにデポジット(保証金、通常家賃1か月分)システムがありますが、これは基本的に返金されます。

毎月の家賃だけを見るとバンクーバーの方が高いけど、長期的に見たらメリットもあるんだね。

光熱費と通信費の比較

東京都内一人暮らしにかかる光熱費はおおむね1万円前後。

内訳は

  • 水道代: 2,000円~
  • 電気代: 4,500円~
  • ガス代: 3,000円~

カナダでは物件によって光熱費が家賃に含まれているので、契約する際にしっかりチェックしておきましょう。

  • 暖房代
  • 水道代
  • 電気代
  • ガス代
  • インターネット代

何が家賃に含まれているかによって、かなり光熱費を節約できます。

 東京バンクーバー
光熱費(1人暮らし)1.0万円$132.60(約14,486円)
光熱費(2人暮らし)1.7万円$208.30(約22,756円)
インターネット4,600円$89.50(約9,778円)
携帯電話6,400円$43.00(約4,698円)

また、バンクーバーは外でも無料Wi-Fiがつながる場所が多いので、スマホのデータ通信代を抑えることも可能。

あまり電話を使わないなら、プリペイドタイプの契約にする方法もあります。

ラインやスカイプなどのアプリを使えば国際電話料金もかからないのでおすすめです。

食費の比較

一般的に外食はバンクーバーの方が高く付きます。

料理代の他にチップを払う習慣があるので、メニューに書かれた値段よりも多く払う必要があります。

チップの相場は料理の15%

例えば、ランチで$10の料理を食べたら、$1.50をチップとして上乗せして支払います。

外食・食材費の目安:

 東京バンクーバー
ファーストフードセット700円$12.09(約1,321円)
イタリアンランチ1,500円$17.99(約1,965円)
ファミレスでランチ1,300円$18.89(約1,965円)
ラーメン(1杯)800円$11.95(約1,305円)
ポッキー(1箱)169円$2.69(約294円)
カプチーノ490円$5.09(約556円)
卵(12個入り)366円$4.99(約545円)
牛乳(1L)250円$2.99(約327円)
食パン(500g)200円$3.74(約409円)

スーパーの食材はバンクーバーの方が高いこともありますが、商品によっては日本よりも容量が多いので一概に高いとは言えません。

パスタやチーズなど、日本で輸入されている食材ならカナダの方が安いこともあります。

反対に、本格的な日本料理や日本ならではの食材は高くなる傾向があります。

食費を抑えるにはなるべく現地の食材で自炊を心がけた方がいいんだね。

洋服代の比較

バンクーバーに滞在するなら洋服代はあまりかかりません。

基本がTシャツとGパン、季節によってジャケットやブーツを合わせるスタイルが定番なので、日本から持って行く洋服だけで十分です。

夏以外の季節は雨が多いので、防水ジャケットレインブーツ、もあると便利です。

もし現地で洋服を購入するなら、手頃な価格のファッションブランドがおすすめ。

日本でも人気の H&M ZARA ならカナダの方が安いこともあります。

また、値段は高くなりますがバンクーバーにはユニクロ無印用品もあるので、日本人の体形に合った服を買うことができます。

 東京バンクーバー
H&M (レディースTシャツ)1,499円$14.99(約1,638円)
ZARA (レディースボトムス)4,499円$54.99(約6,007円)
ユニクロ(レディースTシャツ)1,990円$29.90(約3,266円)
無印用品(パーカー)2,990円$45.90(約5,014円)

交通費の比較

バンクーバーの公共交通機関はすべて TransLink (トランスリンク)という会社が運営してるため、バス・シーバス(水上バス)・スカイトレイン(電車)のすべてが同じ定期券で乗り継ぎ可能。

東京よりシンプルな交通システムです。

しかし、東京と違って料金がゾーンで区切られているので要注意。

バンクーバー市内はゾーン1、そこから距離が離れるとゾーン2、ゾーン3の料金がかかるようになります。

公共交通機関をよく使うなら Compass Card(コンパスカード)を持っていると便利。

コンパスカードは日本の Suica(スイカ)や ICOCA(イコカ)のようなチャージ式ICカードの名称。

バンクーバー及び近郊の乗車料金:

 現金払いコンパスカード払い一か月定期券
ゾーン 1$3.15$2.55$104.90
ゾーン 2$4.55$3.75$140.25
ゾーン 3$6.20$4.80$189.45

コンパスカードを使うことで料金が割引されるので、交通費を抑えたいなら活用することをおすすめします。

公共交通機関のほかに、タクシーやレンタサイクルも利用できます。

2016年に開始した自転車シェアサービス 「Mobi」 はちょっとしたお出かけにも使えるのでとっても便利。

街中に Mobi 専用の駐輪場があるので、そこで簡単に自転車を借りられます。

自転車を購入しなくていいので、短期滞在するなら特に便利だね!

 東京(23区)バンクーバー(ゾーン1)
バス定期券(一か月)9,450円$104.90(約11,460円)
タクシー(初乗り)500円$3.75(約410円)
ガソリン(1L)160円$1.90(約208円)
レンタサイクル(一回30分)150円$8.50(約929円)

娯楽費の比較

バンクーバーは東京と比べ娯楽施設自体はは少ないですが、アイディア次第で余暇の過ごし方はいくらでもあります。

せっかくカナダに滞在するなら、自然を満喫するレジャーもおすすめ。

例えば

  • ハイキング
  • サイクリング
  • スキー・スノーボード

近場で過ごすなら、日本と同じように映画やジムを楽しむこともできます。

 東京バンクーバー
映画のチケット(大人料金)2,000円$14.50(約1,584円)
テニスコート(週末1時間)1,500円$8.64(約944円)
ジム(月額)8,580円$12.99(約1,419円)
水族館(大人料金)2,500円$40.70(約4,446円)

バンクーバーにはFree Outdoor Movie (無料屋外映画上映会)無料で利用できるテニスコートもあるので、工夫次第でレジャー費用は抑えられます。

その他、ファーマーズマーケットコンサート博物館クルーズなどバンクーバーらしい楽しみ方もおすすめ。

ピクニックや自宅に料理を持ち寄るホームパーティーをしたり、休日は友人とのんびりするのも定番の過ごし方です。

東京とバンクーバーの生活費比較 まとめ

東京とバンクーバーの生活費比較をまとめると

  • 家賃はバンクーバーが高いが、シェアハウスが人気。物件によっては光熱費と家具家電込み。
  • 光熱費通信費は家賃に含まれている場合かなり節約できる。バンクーバーは公共のWi-Fi環境が整っている。
  • 外食はバンクーバーの方が高いが、現地食材で自炊すれば節約可能。
  • 洋服代はファッションにこだわらなければかからない。
  • 交通費は日本とあまり変わらない。ICカードを使ったり、自転車シェアリングで節約可能。
  • 娯楽費用はあまり変わらない。お金がかからないレジャーもたくさんある。

一番大きな費用が家賃と食費なので、そこを中心に節約ができれば生活費はかなり抑えられます。

アパートをシェアしたり現地の食材を使って自炊をがんばったり、工夫すれば節約もできそうだね。

留学やワーホリの計画にぜひ役立ててくださいね。

執筆者 執筆者
末永 真一

カナダ留学コンサルタント、RCA 海外留学アドバイザー No.162002
カナダ在住20年以上のカナダ留学専門家。カナダ留学情報を発信するTwitterアカウントはカナダ以外も含む留学ジャンルでフォロワー数1位(1万人以上)、月間最大インプレッションは400万を超える。現在までサポートしてきた生徒数は1万人以上。

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