渡航前の質問で多くいただくのが、渡航中のスマホ(携帯電話)の扱いについてです。
最近は、日本で使用しているスマホを海外でそのまま使用したいと思っている方がほとんどなので、今回はカナダ留学にともなう、スマホ(携帯電話)の扱いについて、下記2点をお伝えします。
スマホ(携帯電話)の扱いについて
- SIMフリーのメリット
- 日本の電話番号をキープする方法
それでは、見ていきましょう!
このページの目次
SIMフリーとは何か?
SIMフリーのメリットを見る前に、そもそも「SIMフリーとは何か?」を見ていきましょう!
最近、SIMフリーという言葉を耳にする機会も増えているのではないでしょうか?
SIMフリーとは、SIMロックがされていないスマートフォンを指します。
まずは、以下の2点についてお伝えします。
- SIMとは?
- SIMフリーとは?
SIMとは?
SIMとは、スマホの中に入っているICカード(SIMカード)のことです。
契約した携帯電話会社(キャリア)から発行されて、電話番号や加入者の情報など、スマホを使うために必要な情報が記録されています。
このSIMカードが挿入されていないと、スマホを電話機器として使用することが出来ません。
例えば、こういうことです。
- auで購入したスマフホにはauが発行したSIMカードが入っている
- Softbankで購入したスマホにはSoftBankが発行したSIMカードが入っている
基本的にはスマホの電話機器としての使用は、「SIMカードがどの携帯会社であるかということ」に依存します。
ですので、SIMカードを差し替えることによって携帯会社を乗り換えることが出来るということになります。
SIMフリーとは?
SIMフリーとは、SIMの差し替えによって携帯会社を自由に変えられるスマホのことです。
SIMフリーのスマホを準備する方法は、下記の2パターンがあります。
- SIMロックが解除されているスマホを準備(SIMロック解除済みのスマホ)
- 元からSIMフリーのスマホを購入(AppleストアでiPhoneを買うなど)
それでは、それぞれを説明していきます。
SIMロックが解除されているスマホを準備
前述したように、スマホを電話機器として使うためにはSIMカードが必要で、このSIMカードを自由に入れ替えることによって、携帯会社を変えることができます。
ただし、大手キャリア(au、NTTdocomo、Softbank)で購入したスマホには、他社のSIMを挿入しても利用できないという制限が組み込まれています。
この制限のことを、SIMロックと言います。
そのため、大手キャリアで購入したスマホをSIMロックが解除されているスマホ(SIMフリー)を準備するためには、SIMロック解除という作業が必要になります。
SIMロックを解除する場合に気をつけることは下記をご覧ください。
元からSIMフリーのスマホを購入
元からSIMフリーのスマホを購入するためには、AppleストアでiPhone機種を購入することで入手ができます。
なぜかというと、Appleストアで購入すると、どの会社とも契約していないSIMフリーのiPhoneとなるため、どの会社のSIMカードを入れても使用することができます。
スマホをSIMフリーにするメリット
それでは、そもそもスマホをSIMフリーにするメリットは何なのかを見ていきましょう。
ポイントは下記2点です。
スマホをSIMフリーにするメリット
- 格安SIMを利用することで、携帯料金を安くおさえられる
- 海外で日本のスマホをそのまま使用できる
それぞれを詳しく説明していきます。
格安SIMを利用することで、携帯料金を安くおさえられる
SIMフリーのスマホに格安SIMを挿入して利用することで、携帯料金を安くおさえられます。
それでは、格安SIMとは何か?をみていきましょう。
格安SIMとは?
格安SIMとは、毎月の料金が安いSIMカードのことで、大手キャリア(au、NTTdocomo、SoftBankなど)に比べて安い傾向にあります。
格安SIMを提供している会社の代表格がコチラです。
- UQ mobile
- Y!mobile
- 楽天モバイル
こういった格安SIMを提供している会社のことを、MVNOと呼ばれています。
MVNOは、携帯電話サービスを提供するのに必要な設備(基地局)などを持たず、大手キャリアの基地局などを間借りしているので、安くサービスを提供することができます。
私自身も以前から格安SIMを利用していますが、月額1500円ほどです。
海外でも日本のスマホをそのまま使用できる
留学などの長期渡航だけでなく海外旅行でも、自分が普段使っている日本のスマホをそのまま使用したいと思う方は多いのではないでしょうか。
そんな時に、SIMフリーのスマホであれば、海外用のSIMカードがあれば、海外でも日本のスマホを利用できます。
注意点
SIMロックがかかっているスマホ場合には、SIMロック解除という作業が必要になります。
海外用SIMカードの種類
海外SIMカードには、下記のような種類があります。
- 短期滞在向け:使い切りのプリペイド式(プリペイドタイプ)
- 長期滞在向け:月額契約できるタイプ
それぞれの特徴を紹介していきます。
短期滞在の場合は、海外用SIMカード(プリペイト式)の方がお得
例えば、海外旅行で短期滞在の場合でも、海外用SIMカード(プリペイド式)を購入した方がお得なんです。
この場合、現地での電話番号は不要かと思われるので、データ通信のみ使用で充分だと思います。
SIMカードを挿入することで現地での通信が自由自在なので、迷った時の地図検索なども簡単です。
参考情報
海外用SIMカードは、現地でも購入可能ですが、Amazonや家電量販店などで日本であらかじめ購入することもできます。
旅行の場合は、wi-fiを借りているという方も多いと思いますので、海外用SIMカード利用とレンタルWi-Fi利用を比較してみました。
メリット |
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デメリット |
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いかがでしょう?上記を見ると、短期滞在でも海外用SIMカードを購入するほうがコスパが良いことがわかりますよね!?
短期滞在向けの海外用SIMカードには、様々プランが用意されていますので、ご自身に合うものを選ぶ必要があります。
例えば、私が海外旅行でよく使うSIMカードは、「FLEXROAM(フレキシローム)」という会社もので、料金はこんな感じです。
国名 | 滞在日数 | データ量 | 料金 |
---|---|---|---|
カナダ | 8日間 | 1GB | $11.90 |
韓国 | 3日間 | 1GB | $5.60 |
タイ | 3日間 | 1GB | $3.85 |
アメリカ | 8日間 | 1GB | $13.30 |
レンタルWi-Fiは1日あたり1000円程度なので、海外用SIMは断然値段が安いのかが分かって頂けるのではないでしょうか?
「FLEXROAM(フレキシローム)」の場合は、世界150か国に対応しており、渡航先・日数や期間・データ量に応じてプランを購入していくプリペイド式です。
一度SIMカードを購入すれば、次の海外旅行の際にも再利用ができますし、支払いはクレジットカードなので、データ量が足りなくなった場合にも、現地でデータ量を追加購入も可能です。
その他にも、専用アプリがあるので、残データ量の確認や追加購入も簡単に行えますよ。
長期滞在の場合は、月額契約ができる海外SIMカード
長期滞在の場合は、短期滞在の場合と異なりデータ通信だけでなく、現地の電話番号も取得しておいた方が良いと思われます。
そのため、プリペイド式のものよりも、月額契約できる海外SIMカードの購入がオススメです。
こちらを事前に準備しておくと、渡航先についた瞬間からすぐにスマホが使えるようになります。
渡航前に日本で購入できるSIMカードもあるのでぜひこちらを参考にしてください。
日本の電話番号を渡航期間中にキープしておく方法
最近は、固定電話を契約する人が減ってきているため、各種登録に日本の携帯電話番号を登録している人は多いのではないでしょうか?
その登録先の電話番号をすべて、実家の固定電話や家族の携帯電話に変更し直すのはかなり面倒ですよね?
そこで、日本の電話番号を渡航期間中にキープしておく方法を紹介していきます。
- 大手キャリアに契約している場合は、保管サービスを利用する
- 格安SIMを利用の場合は、一番安いプランなどで契約存続
それぞれ説明していきます。
大手キャリアに契約している場合は、保管サービスを利用する
大手キャリア(au、NTTdocomo、SoftBank)には、海外赴任・海外留学により携帯電話を一定期間利用しない場合など、電話番号とメールアドレスを最大何年間か保管してくれるサービスがあります。
もちろん費用はかかります。
保管サービスにかかる費用
- 事務手数料:2000~3000円
- 月額:300~400円
※電話番号とメールアドレス(@キャリア)を保管
既定の範囲内の期間であれば、帰国したのちに再度再利用することが出来ます。
ただし、こちらはあくまでも「保管」を目的としているため、電話・メール等は利用はできない場合があるので注意が必要です。
そのため、渡航期間中にも、日本の電話番号やメールアドレスでのやり取りが発生する場合には、各キャリアに確認していただくのをオススメします。
こちらに、大手キャリアのサポートページをのせていますので参考にしてください。
au | 「一時休止・再利用」 |
---|---|
NTT docomo | 「長期間利用されないとき(海外赴任・留学など)の電話番号保管・解除」 |
SoftBank | 「電話番号・メールアドレスお預かりサービス」 |
格安SIMを利用の場合は、一番安いプランなどで契約存続
格安SIMを利用している場合、大手キャリアのような保管サービスがないことが多いので、カナダ渡航中でも日本の携帯会社も契約したままの状態にしておかないといけません。
そのため、電話番号をキープする場合は、音声プランが含まれたものを利用する必要があり、最低でも月1000円ほどはかかってしまう可能性があるので注意が必要です。
そこで、できるだけの費用をおさえるため、下記のような手配をオススメします。
- 「一番安いプラン」へプラン変更
- 場合によっては、他の格安SIMの音声プランに乗り換え
しかしこの場合は、契約存続しているため、海外でも日本の電話番号でのやり取りが可能です。
注意点
ただし、この場合は国際通話料金などがかかるので、事前に確認しておくことをオススメします。
国際通話料金は高額です!
まとめ
今回は、渡航前準備として、「SIMフリーのメリット」と「留学中に日本の電話番号をキープする方法」についてお伝えしました。
契約している携帯会社や、スマートフォンの機種によって対応が異なる場合がありますので、事前確認は必要です。
是非みなさんもこの記事を参考にして頂き、日本のスマホをそのまま現地で使ってみてくださいね。
カナダ留学については無料相談も承っておりますので、是非留学コンパスまでお気軽にご連絡ください!