2023年の政府により、留学を促進する提言「J-MIRAI(ジェイ・ミライ)」が取りまとめられました。
グローバルリーダーの育成を推進するため、政府が留学を後押しする方針を定めた提言を解説します。
J-MIRAI(ジェイ・ミライ)とは
2023年4月、政府は教育未来創造会議を開催し、「J-MIRAI(ジェイ・ミライ):未来を創造する若者の留学促進イニシアティブ」を取りまとめ、公表しました。
J-MIRAIとは
J-MIRAI(ジェイ・ミライ):未来を創造する若者の留学促進イニシアティブ
(Japan-Mobility and Internationalisation: Re-engaging and Accelerating Initiative for future generations)
教育未来創造会議とは、内閣官房に設置された教育政策に関する会議で、岸田文雄議長のもと、これからの人材育成策を政府に提言することを目的としています。
ここで、若者の留学および国際交流の推進が取りまとめられ、特に3つの分野を強化していくことが決められました。
- 日本人学生の海外派遣の拡大
2033年までに50万人を派遣(コロナ前22.2万人) - 有望な外国人留学生の受入れの充実
2033年までに40万人を受け入れ(コロナ前31.8万人) - 教育の国際化の推進
海外留学を政府がサポート
先ほどの3つの目標の中でも特に注目なのが、日本人の海外留学について。
大きな目標数値が設定され、今後「留学奨学金の抜本的な見直し及び拡充」を含む、政府の後押しが期待されます。
日本政府が提供する奨学金としては現在「トビタテ!留学JAPAN」がありますが、こちらもますますの発展が見込まれます。
特に経済的負担が理由で留学を躊躇している方は、今後のアップデート要チェックです!ぜひ活用しましょう。
推進される留学の種類
「日本人の海外留学」といっても、実際には様々な留学形態がありますよね。
ですが、政府が目標とするのは「中長期の学位獲得のための留学」の拡大です。
海外大学 ・ 大学院における日本人留学生の中長期留学者の数と割合の向上を図り、特に、大学院生の学位取得を推進。このため、高校段階 から大学院までを通じて、短期から、中期、長期留学まで学位取得につながる段階的な取組を促進。
未来を創造する若者の留学促進イニシアティブ<J-MIRAI>(パンフレット)(PDF/2.93MB)
具体的には、以下の目標数値が掲げられています。
- 大学・専門学校等:日本人留学生における学位取得等を目的とする長期留学者の数6.2万人→15万人
- 協定などに基づく中短期の留学者数:11.3万人→23万人
優秀な日本人が海外で学べるよう、人材投資を拡充させていく、ということですね。
この目標を達成するための具体的な施策などは、後日制定される予定です。
政府主導で留学を後押しする取り組み「J-MIRAI(ジェイ・ミライ)」、今後の発表に注目しましょう!