「お父さんに感謝を表す日」と言えば、毎年6月にやってくる父の日(Father's Day)。
日本と同じく、カナダにも父の日はあります。
この記事では、カナダの父の日がいつなのか、何をして過ごすのかをまとめました。
このページの目次
カナダの父の日について
では早速、カナダの父の日について紹介しますね。
カナダの「父の日」はいつ?
日本の父の日は6月の第3日曜日ですが、カナダでも6月の第3日曜日が父の日(Father's Day)になります。
父の日は法定祝日と定められているわけではないので、ほとんどのお店や企業は通常通りのスケジュールで運営されます。
父の日に合わせて特別割引をするレストランやお店もあるので、通常より混む場合がありますね。
カナダの「父の日」の起源・歴史
父親に敬意や感謝を示すようになったのは、1920年ごろと言われています。
アメリカでソノラ・スマート・ドッドという方が母の日に触発され、父親を讃える日を計画したのが始まり。最初の父の日は1910年6月19日にアメリカのワシントン州スポケーンでお祝いされたそうですよ。
毎年段々と広まっていき、カナダでも祝われるようになりました。
カナダの「父の日」のあいさつ
カナダでは父の日に「Happy Father's Day」とあいさつをします。
日本語に訳すと、「父の日、おめでとう」という意味になりますね。
父の日に家族で集まった時に言ったり、当日にお店の看板に書いてあったりもしますよ。
カナダの「父の日」の過ごし方
続いて、カナダの父の日の過ごし方について紹介します。
カナダの「父の日」は何をする?
カナダの父の日は、日本と同じく「お父さんに感謝をする日」として認識されています。
なので、日頃の感謝を込めて「ありがとう」を伝えることがメインになりますね。
カナダの「父の日」は誰をお祝いする?
日本では「自分の父親」か「義父」のみを対象にお祝いするかと思いますが、カナダでは父親であるすべての人を対象に感謝を伝える日になっています。
つまり、自分の父親や義父はもちろん、パートナーや夫、異父、保護者(里親など)、義兄、義弟、友人も含まれることがあるんです。
父の日が近くなると、保育園にお迎えに来たお父さんに先生が「Happy Father's Day」と言う場面もありますね。
お店には「Like Father」と書かれたポストカードが販売されていることもあるので、父親のような存在の人に感謝を示すことも。
ただし、実際にお祝いするのは自分の夫・父親・義父が多い印象です。
カナダの父の日はどこへ行く?
父の日には、自宅でゆっくり過ごす家族もいれば、お出かけを計画する家族もいます。
小旅行、レストラン、キャンプ、映画に行ったり、地域で開催されるイベントに行く人もいるでしょう。
私が住んでいる地域では大きなイベントは開催されないですが、場所によってはフードフェスティバルやワインの試飲会、野外コンサートなどがあるそうですよ。
「父の日だからこれをするのが文化」といった決まりはなく、各家庭によって過ごし方はそれぞれですね。
カナダの父の日は何を食べる?
「父の日」に食べる定番メニューはカナダでは特にありません。
ピザを注文したり、自宅の庭でBBQをしたり、何を食べるかは本当に各家庭によりますね。
わたしのカナダ人の義父は甘いものが好きなので、一緒にアイスクリーム屋さんに行ったことがあります。父の日割引があったんですよ・
特別なメニューを準備していたり、ピクニックキットを提供しているレストランもあるので、外食に行くのも人気です。
カナダの父の日のプレゼント
カナダの父の日には何を贈るのが一般的なのでしょうか。もちろん各家庭によってそれぞれではありますが、一般的なものを紹介しますね。
カナダの「父の日」にはカードを贈るのが一般的
カナダでは「父の日おめでとう」と書かれたカードを贈るのが一般的です。
父の日にかぎらずですが、行事には手書きのメッセージを添えてカードを贈る習慣があります。
父の日が近くなると、お店のカード売り場は「父の日用のカード」が下記写真のようにズラーっと並んびます。
ものすごい数なんですよ!!
お父さんを表す英単語は「Father」ですが、お父さんを呼ぶ時に使う言葉は「Dad」や「Daddy」なので、カードには「Dad」と書かれているものがたくさんありました。
少し残念なのは、カードのデザインがステレオタイプのものばかりなこと……。
私が行ったお店では、父の日用のカードは青系統の色、母の日用のカードはピンク系統の色のみになっていました。
また、父の日用のカードはお酒、工具、車などのデザインが多いんですよね。
男女平等が日本よりは浸透しているカナダですが、「男の子だから」と言われたり、「父親とはこうあるべきもの」と言った概念がまったくないわけではなく……。
もう少しカラフルでバラエティ豊かなデザインが増えるといいな〜と個人的には思っています。
イーカード(電子ポストカード)を贈る人も増えてきた
最近では父の日に「E-card(イーカード)」、つまり電子カードを贈る人も増えてきました。
受信者はメールで送られてきたURLをクリックすると、アニメーションGIFやメッセージを見ることができ、視覚的に楽しめます。
メールで簡単に添付できるのが魅力なんですよね。
さらにデジタルコンテンツであるため、編集しやすいのもメリット。送信者が好みでカスタマイズもできます。
オリジナルの電子カードが作れるのはいいですよね。
従来の紙カードのよさも捨てがたいですが、コストの節約にもなるし効率的であるE-cardの需要が高まっているのも納得です。
カナダの父の日に贈られるそのほかのプレゼント
カード以外の贈りものとして人気なのは以下のようなものですね。
- お酒
- お菓子(チョコレートなど)
- お花・風船
- 趣味に関するもの
父親が生きている場合は赤いバラ、亡くなっている場合は白いバラを着用するそうですが、実際にカナダで見かけたことはありません。
カナダでは高価なものではなく、ちょっとしたものをプレゼントする方が多いです。
ちなみに、わたしの義母は義父に毎年、チョコレートなどのお菓子+靴下や洋服をあげています!!
ギフトカードも贈りものとして定番
ギフトカードも贈りものとして定番です。いわゆる商品券のようなものですね。
スーパーや薬局で色々なギフトカードが販売されているんですよ。メジャーなブランドやお店は大体ギフトカードがあり、種類も豊富。
音楽好きならiTunes、映画好きならNetflixやFulu、日曜大工好きならホームセンターのギフトカードなどと、趣味によって贈ります。
チェーン店やメジャーなお店だけでなく、個人経営のカフェやレストランでも独自のギフトカードを発行していることがあるので要チェックですね。
贈りものは必須ではない
ちょっとした贈りものをするのが文化になってはいますが、贈りものは必須ではありません。
わたしのパートナーは毎年電話でお父さんに「ありがとう」と伝えています。
離れて暮らしていてなかなか会えない場合は、電話やメールで感謝の気持ちを伝えるだけでもOKなのです。
とてもシンプルですよね。
また、日本と同様で、家族に父親がいない家族はもちろん、何もお祝いをせず、いつもと変わらない日常を過ごしますよ。
カナダの父の日まとめ
この記事ではカナダの父の日について紹介しました。
本屋さんには、「父の日に関連する絵本コーナー」が下記写真のように設置されていましたよ。
カナダの父の日は、クリスマスやハロウィンのような盛大さはないのが特徴ですが、お店の角に少しだけ父の日をお祝いするコーナーがある感じですね。
世の中の全てのお父さんがHappyに過ごせますように。Happy Father’s Day!!