こんにちは、カナダ在住のまどぅーです。
12月25日にやってくるクリスマス。
日本では友人や恋人と過ごす方も多いですが、カナダのクリスマスは家族で集まって過ごす行事となっています。
今回は、カナダのクリスマスはどんな感じで過ごすのかについてまとめました。
このページの目次
カナダのクリスマスについて
日本でも1年に1度の冬の季節行事として盛り上がるクリスマス。
カナダのクリスマスも日本と同様に、遅くても11月にはクリスマスグッズが店頭に並び始め、クリスマスツリーが売り出されます。
イルミネーションも点灯し街全体が華やかな雰囲気に包まれます。
クリスマスムード全開になると、寒い冬もなんとか乗り切れそうな気がしてくるのが不思議です。
ではさっそく、カナダのクリスマスについて詳しく紹介していきますね。
カナダのクリスマスはいつ?
カナダのクリスマスは日本と同じく、毎年12月25日です。
クリスマスの始まりは、イエス・キリストの誕生を祝う日と言われているので、世界共通の日となっていますね。
カナダのクリスマスは祝日?
カナダのクリスマスは祝日になります。そのため、学校も企業もお休み。街中のお店もほぼ閉まり、ひっそり静まりかえります。
クリスマス前までは、プレゼントを購入する人やイルミネーションを見にくる人で賑やかな雰囲気もありますが、クリスマス当日は閑散とするんですよね。
買い出しや準備はクリスマス前に終わらせておくといいでしょう。
カナダのクリスマスの挨拶は?
クリスマスをお祝いする家庭では「メリークリスマス♪」と挨拶をします。
ですが、ユダヤ教の人はクリスマスをお祝いしないんです。カナダでは、クリスマスをお祝いしない人に「メリークリスマス」と言ってしまうのは失礼にあたってしまいます。
カナダのように宗教や民族が多様な国では「メリークリスマス」と言わずに、「ハッピーホリデー」と挨拶をするので、覚えておくといいかもしれませんね。
ちなみに、ユダヤ教にはハヌカというギリシャ軍撃退を祝うお祭りがあります。ハヌカのお祝いは8日間にわたって行われ、毎日1本ロウソクに火を灯していくそうですよ。
カナダにはクリスマス・イブはある?
クリスマスの前日の12月24日はクリスマス・イブ。
ところが、イブだからといって何か特別なことをするわけではありません。むしろ何もしない人の方が多いのではないでしょうか。
カナダでは、いちばん大事なのは12月25日の当日という認識ですね。
我が家では、毎年クリスマス・イブは準備に追われています。
家族全員のプレゼントをラッピングしたり、クリスマスに食べる料理の下ごしらえをしたり、毎年なんだかんだバタバタ過ごしているな〜と。
カナダのクリスマス当日の過ごし方は?
カナダではクリスマスに何をするのでしょうか? クリスマス当日の過ごし方をまとめます。
カナダのクリスマスは「家族の日」
日本のクリスマスは「恋人の日」ですが、カナダのクリスマスは「家族の日」です。家族で過ごす一大イベントになっています。
逆にお正月は友達や恋人と過ごす日なんですよ。国によって祝日の過ごし方が違うのは面白いですよね。
カナダのクリスマス当日にすることは主に2つです。
- 家族でプレゼント交換をする
- 家族でクリスマスディナーを食べる
当日の朝からプレゼント開封が始まり、日中はお家でゆっくり過ごし、最後にクリスマスのご馳走を食べて1日を終えます。
家庭によってはクリスマス当日に教会に行く方もいますね。
クリスマス当日の朝ごはん
クリスマス当日の朝は、「クリスマス・モーニング・セーバー(Christmas Morning Saver)」を食べます。
ハム、卵、チーズ、コーンフレーク、パンを層にした一種のフレンチトーストのようなもの。前夜から仕込んでおいて、朝は焼くだけです。
次の写真はクリスマスの朝ごはんに我が家で食べたクリスマス・モーニング・セーバーとフルーツポンチです。
クリスマスの忙しい朝に簡単に焼くだけで作れる朝ごはんなので「クリスマス・モーニング・セーバー(Christmas Morning Saver)」と呼ばれています。
昔は「ワイフ・セーバー(Wife Saver)」とも呼ばれていましたが、料理をするのは妻だけの役割ではないことから時代と共に名前が変わりました。
ちなみに「朝はトーストだけ」というふうに、お手軽にすませる家庭もあります。メインはクリスマスディナーですからね!
クリスマス当日の夜ごはん
カナダのクリスマスでは七面鳥の丸焼きを食べるのが一般的です。
10月のサンクスギビングの日にも七面鳥を食べるので、年に2度は七面鳥の丸焼きを買いに行きます。
下記写真は我が家で作った七面鳥です。けっこう迫力満点ですよ。
その他のクリスマスならではのメニューは以下ですね。
- 七面鳥の丸焼き
- 七面鳥の中に詰めるスタッフィング
- マッシュポテト
- ブロッコリーキャセロール
- クランベリーソース
- 芽キャベツなどの野菜
- クリスマスクッキー
- ジンジャーブレッドケーキ
日本のようにケンタッキーのチキンや苺のショートケーキを食べることはありません。カナダにもケンタッキーはあるんですけどね(笑)。
カナダのクリスマスツリーについて
続いて、カナダで使われているクリスマスツリーについてまとめます。
いつからクリスマスツリーを準備する?
カナダでは11月後半に入ってからクリスマスツリーを飾り始めます。
もちろんクリスマス直前にツリーを飾る家庭もあります。我が家はだいたいクリスマスの1か月前に飾り始めますね。
下記写真は家族でお家の中を飾り付けをしている様子です。
この時期になると、クリスマスツリーを積んだ車が走っているのもよく見かけますよ。
モミの木の農園でツリーを選べる
前項で「クリスマスツリー」と表現していますが、日本でよく見かける人工ツリーだけでなく、本物の「モミの木」を使う家庭もカナダでは多いです。
11月に入ると、モミの木がスーパーで売り出されたり、モミの木のみが売っている「ツリー屋さん」が期間限定でお店を出したりします。
また、モミの木の農園でお気に入りのクリスマスツリーを選ぶこともできます。
クリスマスツリーを栽培している農園がたくさんあるんですよ。
下記写真は、家族で行ったモミの木の農園(ツリーファーム)です。
広いモミの木の農園の中からクリスマスツリーとして飾りたい「お気に入り」を探すのが本当に楽しいです。
生木のいい匂いが農園一面に漂っていて癒されますよ〜。
近所の農園だったので、選んだモミの木はワゴンに積んで、歩いて持って帰りました。
モミの木(生木)は環境にやさしい
生木と人口ツリーでは、どちらが環境にやさしいのでしょうか?
生木にすると毎年買わなければいけないので不経済ではありますが、生木は生分解可能でリサイクルができます。
それに対して、人工ツリーは「毎年使える!」と思っていても、子どもが巣立った時に捨てる家庭も多く、壊れてしまったら結局ゴミになってしまっていますよね。
人工ツリーは持って10年というところでしょうか……。
それに、プラスチック製の人工ツリーは工場で作られる過程でたくさんの二酸化炭素が排出されてしまいます。
モミの木は環境によい農法で生育されていて、木が育つ過程で二酸化炭素を蓄積してくれるので、環境意識の高いカナダでは生木を飾ってクリスマスツリーを楽しむ家庭が多い印象です。
モミの木の値段は?
本物のモミの木の値段は、大きさや種類によって異なります。
平均的には以下のとおりです。
- 3フィート(約91cm)で約20ドル
- 5フィートで(約152cm)約38.5ドル
- 6フィート(約180cm)で約40〜50ドル
いちばん高級なツリーであるNoble Fir(ノーブルモミ)は高さ6フィートで値段は約80ドルでした。
その年によって値段も変動すると思うので、参考までに。
カナダのクリスマスプレゼントについて
さて、続いてカナダでのクリスマスプレゼントについてまとめます。
家族全員にプレゼントを用意する
カナダでは家族全員分のプレゼントを準備する文化があります。
わたしは、自分の子ども2人、パートナー、義父、義母、義兄家族(姪と甥を含む)、義弟、義妹と義妹のパートナーの分のプレゼントを準備します。
なんと、計12人!!
最近はなるべく環境に負荷のかからないプレゼントを、お互いに意識して選ぶようになりました。
プレゼントはクリスマスツリーの下に置く
プレゼントは前夜にラッピングをして、クリスマスツリーの下に置いておきます。
クリスマスツリーは基本的に自分たちの背丈以上の高さがあるので、プレゼントもたくさん置けますよ。
それにしてもプレゼントの量はカオスです! 家族全員でプレゼント交換をするので。
クリスマス当日になったらプレゼントを開封していきます。
写真はクリスマス当日の朝6時です。子どもたちはクリスマスが大好きなので、朝早くからプレゼント開封が始まりました。
プレゼント開封がクリスマスの醍醐味といっても過言ではありません。クリスマスのとても楽しいひと時です。
たくさんのプレゼントに子どもたちも大喜び。大人のわたしもやっぱり楽しいな〜と思う瞬間です!!
サンタさんからのプレゼントは靴下の中に入れる
サンタさんからのプレゼントは大きな靴下の中に入っています。
この靴下は、カナダではストッキング(Stockings)と呼んでいて、暖炉の前にぶら下げておきます。
サンタさんは煙突を通って暖炉から現れるからですね。
サンタさんは、このストッキングの中に小さなプレゼント、お菓子、お手紙などを入れてくれます。
靴下の中には入らない大きなプレゼントをもらう場合は、「クリスマスツリーの下にプレゼントを置きました」とサンタさんから手紙が入っていることも。
靴下は家族分あるので、家庭によっては家族全員にサンタさんが来ますよ。
カナダのサンタクロースについて
クリスマスといえば、クリスマスツリー、プレゼント、そしてサンタクロースを忘れてはいけません。
最後にカナダのサンタクロースについてまとめます。
サンタさんに会える
カナダではクリスマス前にサンタさんと写真撮影をするのが一般的です。
写真撮影に予約が必要ですが、ショッピングモールやデパートには大体サンタさんがいますね。
わたしは子どもたちを連れて、近くの農園でサンタさんと写真撮影に行きました。雪を降らせてくれる演出がステキでした。
子どもたちは、トナカイに扮装した馬にも乗りましたよ。
子連れなら特に、近くの農園や畑でサンタさんに会えるイベントに出かけるのもオススメです。
そして、このときにサンタさんと撮影した写真が、その年の家族のクリスマスカードの写真になったりします。
カナダではクリスマスカードを家族や友人に送りあいます。日本の年賀状のような感じですね。
サンタさんにミルクとクッキーを準備する
クリスマス・イブの24日には特に何もしないと書きましたが、大切なことを忘れていました。
子どもがいる家庭では、サンタさんのためにミルクとクッキーをお皿に置いて準備しておきます。
当日の朝、ミルクもクッキーもなくなっているのに気づいた子どもたちは大興奮でした!!
カナダのクリスマスまとめ
さて、今回はカナダのクリスマスについてまとめました。
日本とは少しちがう部分もありましたね。特にサンタさんと気軽に写真を撮れるなんて驚きです。
カナダでクリスマスシーズンを過ごされる方はぜひ、サンタさんと写真を撮ってください。いい思い出になりますよ。