カナダの基本情報

カナダの基本情報

カナダと言えば、冬のオリンピックの記憶からか、とても寒い国であるという印象を持つ方が多いと思います。

カナディアンロッキーや秋に見える綺麗な紅葉、オーロラ、メープルシロップやマツタケ、そして新鮮な鮭!などが思い浮かぶ方もいるでしょうね。

今回は、カナダについて基本的な情報をまとめてみました。

カナダ基本データ

では、カナダの基本的な情報をまとめます。

カナダの国土面積

カナダの国土面積は約998.5万km2で、ロシアに続いて世界第2位の大きさです。

なんと、日本の国土面積の約26倍です。

カナダの人口

広い国土を誇るカナダですが、人口になると一転して少ないです。

カナダの人口は約3,789万人(2020年1月カナダ統計局推計)なので1.2億人を超える日本の人口の1/3以下!

それだけで、広々とした生活が思い浮かびますね。

人口密度にすると、1平方キロメートルに3.8人!

日本は334.63人なので、いかに国土に比べ人口が少ないのかが分かります。

カナダの人種構成

カナダの文化は、ファースト・ネーションと呼ばれる先住民とヨーロッパからの移民の文化に加え、近年増えているアジア系やその他の移民の影響を受け、多様な文化が入り混じって形成されています。

カナダ全土の人種の割合としては、大半を占めるヨーロッパ系白人が約70%、近年増加傾向にあるアジア系が約20%、先住民が5%、黒人が3%となっています。

ですが、バンクーバーやトロントなどの大都市部では移民の割合が高くなっています。

様々な民族が入り混じって暮らしているうので、エリアにより風習や食文化が異なることさえあります。

日本人の割合

カナダの大都市=日本人が多いと誤解をする方がいまだに多いですが、トロントもバンクーバーも全住人のうち日本人の占める割合は1%もありません。

カナダ人の国民性

国民性としては、全体的におおらかで心優しい人が多く、移民に寛大な国であるため人種差別がほとんどありません。

人種、肌の色、宗教、使う言語、性的指向(ゲイかどうか)などで差別されることは非常に少なく、留学生にとっても住みやすく居心地の良い国なのです。

カナダの公用語

カナダの公用語は英語とフランス語の2つです。

くわしくはカナダの公用語をご覧ください。

カナダの州

カナダは10の州と3つの準州により成り立っています。

カナダの州と準州

  • オンタリオ州(Ontario)
  • ブリティッシュコロンビア州(British Columbia)
  • アルバータ州(Alberta)
  • ケベック州(Quebec)
  • サスカチュワン州(Saskatchewan)
  • マニトバ州(Manitoba)
  • ノバスコシア州(Nova Scotia)
  • ニューブランズウィック州(New Brunswick)
  • プリンスエドワードアイランド州(Prince Edward Island)
  • ニューファンドランド・ラブラドール州(Newfoundland and Labrador)
  • ノースウエスト準州(Northwest Territories)
  • ユーコン準州(Yukon)
  • ヌナブト準州(Nunavut)

詳しくはカナダの州についての記事をどうぞ。

カナダの首都はオタワ

カナダの首都は、オンタリオとケベック州の州境にあるオタワです。

国内最大の都市はトロントなので、トロントが首都と思われがちですが、実はオタワなんですね。

オタワでは日常的に、英語とフランス語の両方が話されており、2つの言語を公用語として持つ国として、両者に公平であるための措置としてオタワが首都になりました。

カナダの気候・天候

カナダは国土が広いため、地域によってぜんぜん気候が違います。

北を北極圏と接し寒いイメージがありますが、年中防寒具が必要な北の方のエリアもれば、日本と同じような服装で生活出来るバンクーバーのような都市もあります。

くわしくは、カナダの気候・天候についての記事をご覧ください。

カナダと日本の時差

カナダと日本の時差ですが、「16時間だよ!」と一言では言えません。

なぜなら、全部で6つの時間帯が存在するからです。

たとえば、西の端にあるビクトリアが朝の8:00のとき、東の端の町セントジョーンズだとお昼の12:30です。

国内で最大4.5時間の差があります。

国土が広いので、同じ国内でも州によって文化も気候も違えば時差もあるのがカナダです。

詳しくはこちらのカナダの時差をご覧ください。

カナダの治安

日本人は傾向として、日本が一番治安が良く、海外は危険!!と思っている人も多いと思います。

ですが、バンクーバーをはじめカナダの大半の地域では、日本と同等か、日本よりも治安がいいかもと感じる人も多いでしょう。

もちろん、治安の良い地域と比較的悪い地域がありますし、大都市になるほど大きな犯罪や事故は増えます(日本でもそうですよね)。

しかし、総じていうと、カナダでは最低限気を付けて普通に暮らしていれば、犯罪に巻き込まれたりすることはあまりないでしょう。

落し物が返ってくることも少なくありません。

※自分で気を付けるのが前提です。貴重品を落としたり、席においたまま離れることは避けて下さいね!

交通事故には気を付けよう

なお、交通事故には気を付けて下さい。

カナダでは歩行者のために、止まってくれるドライバーは多いです。

と同時に、カナダは移民の国で、様々なドライバーがいます。

特に、ダウンタウンなど交通量が多い通りでは、周囲に気を配りましょう。

カナダ現地の生活情報

カナダの物価と税金

暮らしやすい国として知られるカナダの物価は、都市にもよりますが、総合して日本と同じくらいです。

野菜や果物など基本の食品は日本より安いですが、日用品は少し高いです。

消費税は州によって異なり、オンタリオ州(トロント)は13%、ブリティッシュコロンビア州(バンクーバー)は12%、アルバータ州は5%とかなり差があります。

野菜やパン、牛乳、穀物などの食料品や、医療サービス、チャイルドケアには税金がかかりません。

カナダの医療システムと注意点

医療の質も高く、市民はメディケアと呼ばれる国民保険で、診察などコアとされる主たる医療については無料で医者に掛かることができます。

歯科治療や薬代などは自己負担が一般的です。

補償内容や加入条件は、州により異なり、留学生が加入できない州もあります。

バンクーバーのあるブリティッシュコロンビア州では、MSP(エムエスピー)と呼ばれ、留学生も加入することができますよ。

日本と違う医療システム

ただし、医療システムには問題点もあり、深刻なのが医者不足による待ち時間です。

また、カナダは日本と違い、初めから内科、整形外科、など自分で科を選んで診察に行くわけではありません。

ファミリードクター(家庭医)と呼ばれるクリニックに毎回行き、そこから専門医につないでもらいます。

平等を重んじるカナダでは、命にかかわる緊急性の高いものを先に治療するシステムが徹底しています。

なので、緊急性が低いと判断された場合は、予約を入れるのに数ヶ月以上待たなければならない、なんてことも珍しくありません。

カナダの祝日

カナダでは、州ごとに祝日が微妙に異なります。

州で定められた祝日(公休)を「Statutory holidays」略して「Stat holidays(スタット・ホリデー)」と呼びます。

日本と同じように月曜または金曜に割り当てられる事が多く、連休が多いのも特徴です。

また、祝日と日曜日が重なった場合は、翌日が代休となります。

参考までに各祝日と2022年・2023年の場合の日付をまとめておきます。

2022年2023年英語名称コメント
1月1日(土)1月1日(日)New Year's Dayバンクーバーでは寒中水泳があります(Polar Bear swim)
2月21日(月)2月20日(月)Family DayBC州の場合2月の第二月曜日。ほかの州は2月20日
4月15日(金)4月7日(金)Good Friday イースター直前の金曜日。イエスキリストの受難日
4月18日(月)*4月10日(月)*Easter Mondayイエスキリスト復活祭の翌日。州の祝日ではないが、銀行などは休みになることが多い
5月23日(月)5月22日(月)Victoria Dayイギリスのビクトリア女王の誕生日
7月1日(金)7月1日(土)Canada Dayカナダ建国記念日
8月1日(月)8月7日(月)B.C DayBC州以外はシビックホリデーなど名前が違う
9月5日(月)9月4日(月)Labour Day労働者の日
9月30日(金)*9月30日(土)*National Day for Truth and Reconciliation先住民追悼日。州の祝日ではないが、追悼の意を示すため、お休みの企業が多い
10月10日(月)10月9日(月)Thanksgiving Dayカナダの収穫感謝祭
11月11日(金)11月11日(土)Remembrance Day戦没者追悼日
12月25日(日)12月25日(月)Christmas Dayクリスマス
12月26日(月)*12月26日(火)*Boxing Day州の祝日ではない。箱(寄付箱、プレゼント箱)を開ける日として、習慣的に休日をとっている場合が多い。商用的には、バーゲンセールの日

カナダのクリスマス休暇

なお、12月24日は祝日ではないですが、お店はたいてい午前中で閉まる場合が多いです。

12月26日はボクシングデーセールが開催されます。この日は年に一回の大売り出しの日で、かつてはお店に行列を作ることもあったのですが、最近はその前にブラックマンデーや年末売り出しの日が増えて、かつてほどの割安感はなくなった感じがします。

三が日はない

ただ、元旦の翌日は『普通の日』です。
きっぱりと通常の日に戻ります。

日本のように、三が日を休みという習慣もなく、ずるずると15日頃まで正月の余韻を引きずっていることもありません。

初めてカナダに年末年始を過ごす方は、戸惑いを感じることでしょう。

その他の長期休暇は基本なし

また、「ゴールデンウィーク」、「お盆休み」と言うのもありませんので、あしからず。

カナダでは、みんなが一斉に休んで、旅行や帰省するような長期連休はクリスマスから元旦までくらいです。

後は、各自それぞれ長期連休をとっています。

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