こんにちは、カナダ在住のまどぅーです。
1845年から始まったカナダの祝日「ビクトリアデー」。
「ビクトリアデー」と聞いてもなかなかピンとこないですよね。どのような祝日で何をするのでしょうか?
この記事では、カナダで最も古い非宗教的な祝日と言われている「ビクトリアデー」について紹介します。
このページの目次
ビクトリアデーについて
ビクトリアデーとは、ひと言でいうと、イギリスのビクトリア元女王の誕生祭です。
では早速、カナダの祝日「ビクトリアデー」について、もう少し詳しく説明しますね。
ビクトリアデーはいつ?
カナダの祝日「ビクトリアデー」はいつなのでしょうか?
「ビクトリアデー」は5月25日より前にある最も近い月曜日に制定されています。
毎年日付が変わるので覚えにくいですが、5月の終わり頃の月曜日になりますね。
ビクトリア元女王の誕生日が1819年5月24日だからです。
元々は5月24日に祝われていたそうですが、3連休になるように月曜日が祝日となったそうです。
また、この3連休は「May Long Weekend(メイ・ロング・ウィークンド」と呼ばれています。
カナダは日本と違ってゴールデンウィークがないので、5月にある唯一の祝日なんですよ〜!
ビクトリアデーの英語表記は?
ビクトリアデーの英語表記はVictoria Dayとなります。
Vから始まる言葉なので、カタカナでは「ヴィクトリアデー」のほうがいいかもしれませんね。
日本語では「ビクトリア女王誕生日」と翻訳されることもあります。
ビクトリアデーは法廷祝日?
ビクトリアデーは、カナダのほとんどの州で法廷祝日となっています。
ビクトリア女王が亡くなった1901年に、カナダ議会で正式に「ビクトリアデー」と名付けられ、祝日として始まりました。
法廷祝日でない州はどこ?
ビクトリアデーが法廷祝日でない州は、ニューブロンズウィック州、ニューファンドランド州、ノバスコシア州です。
法廷祝日となっている州は、学校や企業は休みになりますね。
ビクトリアデーが終わると「夏が始まる」と認識されている祝日でもあります。
ビクトリアデーにはなぜお祝いするの?
カナダは独立した国家なのに一体なぜ、イギリスの元女王の誕生日をお祝いするのでしょうか?
それは、カナダは元イギリスの植民地で現イギリスの連邦加盟国だからです。
ビクトリア女王は「カナダの連邦の母」として知られいたので、1845年からお祝いされ続けてきたことがわかっています。
1854年のビクトリア女王の35歳の誕生日には、カナダの西部(オンタリオ州)の住民5,000人以上が官邸前に集まってお祝いされたそうですよ。
大きくお祝いされる背景には、当時、国家への忠誠はカナダのアイデンティティの一部とみなされていたからだとか。
ちなみにカナダの首都をオタワに選んだのもビクトリア女王です。
ビクトリアデーには何をする?
ビクトリアデーはどのように過ごすのが一般的なのでしょうか?代表的な過ごし方を3つ紹介しましょう。
花火を見に行く
ビクトリアデーの過ごし方の1つめは花火を見に行くことです。
オンタリオ州のトロントのAshbridges Bay Park(アッシュブリッジズ・ベイ・パーク)では毎年花火が盛大にあがるので、見に行く人が多いですね。
下記動画は2022年に行われた時の映像です。
トロントだけでなく、様々な地域でイベントが開催されるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
パレードを見に行く
ビクトリアデーの過ごし方の2つめはパレードを見に行くことです。
ブリティッシュ・コロンビア州都ビクトリアでは、パレードが行なわれます。パレードでは、カナダの国旗と並んでイギリスの国旗も高く掲げられますよ。
市の名前がビクトリア女王に由来しているので盛大にお祝いされるんです。
普段はこじんまりとした街ですが、ビクトリアデーの日は賑やか。下記動画はビクトリアで行われたパレードです。
なんと毎年10万人もの人が訪れるほど大きいイベントなんです。ぜひ一度は訪れてみたいですね。
ビールを飲む
ビクトリアデーの過ごし方の3つめはビール。
ビクトリアデーは、クラフトビールのシーズンの始まりを祝う日にもなっているので、多くの人が醸造所に訪れたり、ビールフェスティバルに参加することがあります。
なぜビールを飲むのでしょうか。
ビクトリア女王が誕生した日付けの「24日」は、「ビール24個入り」を意味するとされるからです。
無理やり関連付けされていますが、とにかくこの日はビールがよく売れるそうですよ(笑)
ビクトリアデーまとめ
この記事ではカナダの祝日である「ビクトリアデー」についてまとめました。
ビクトリアデーは、カナダデーやリメンバランスデーなどの他の祝日に比べると、あまり話題になりません。
しかし、実は10万人も集まるパレードがビクトリアで開催されたり、盛り上がる祝日なんですね。
せっかくの祝日なので、花火やパレードを見に行くと面白いですよ。