カナダでレインボーフラッグのある施設・お店まとめ

カナダはLGBTQ+フレンドリー
監修者 監修者
まどぅー

2014年からカナダ在住。カナダ人同性パートナーと「ふたりママ」として双子を子育て中。LGBTQ+やジェンダーバイアスをブログ「旅するダンサー自由記」にて発信。カナダでダンススタジオ経営&日本語保育園勤務。多様な家族を伝える絵本「かぞくです」作者。

カナダは同性婚ができたり、LGBTQ+への差別が法律で禁止されていたり、LGBTQ+フレンドリーな国として知られています。

わたしはLGBT(Q)+当事者として2014年からカナダで暮らしているのですが、本当に安心して暮らすことができています。

なぜなのかというと、さまざまな場所でレインボーフラッグを見かけるからです。

本記事では、カナダのLGBTQ+フレンドリーな場所を具体的に紹介しますね。

カナダにはいたるところにレインボーがある!

カナダで暮らしていると、いたるところでレインボーを見かけます。

まずはLGBTQ+フレンドリーとレインボーフラッグの意味を説明しますね。

レインボーフラッグの意味と掲げる理由

LGBTQ+の尊厳と、多様性をあらわす社会運動のシンボルとして作られた旗が「レインボーフラッグ」です。

カナダのプライドパレードにて

レインボーフラッグを掲げることで、LGBTQ+の理解者であることを表明できます。

カナダでは本当によくレインボーフラッグを見かけるので、LGBTQ+当事者は「ありのままの自分でいいんだ」と思える機会がとても多いですね。

LGBTQ+フレンドリーとは?

LGBTQ+フレンドリーとは、LGBTQ+の人たちに対して温かく迎え入れることを意味します。

カナダはLGBTQ+フレンドリー

LGBTQ+であることで社会制度が受けられなかったり、お店のサービスが利用できなかったりすることがありません。

カナダはLGBTQ+が法で守られているから、ありのままの自分として生きられる社会が実現されているんですね。

カナダで見かけるLGBTQフレンドリーな施設

実際に、カナダでは、いったいどんな場所がLGBTQ+フレンドリーなのでしょうか?

LGBTQ+フレンドリーな施設を紹介します。

銀行

カナダにある銀行はLGBTQ+フレンドリーです。

下記写真はカナダにあるスコシア銀行(Scotiabank)のドアに貼り出されていたポスターです。

You belong here(あなたはここに属している)と大きなメッセージと共に、「年間を通してLGBT+コミュニティをサポートします」と掲示されていました。

スコシア銀行では、トランスジェンダーの従業員が会社の健康保険制度を利用してホルモン治療や性別適合手術などを受けることができます。

同性パートナーも配偶者として扱われるので、福利厚生を使えますよ。

スコシア銀行(Scotiabank)を始め、TD Bankなど他の銀行もパートナーと共同名義で口座を作ったり、納税したり、ローンを組んだりするのも異性カップルと変わらない手続きでスムーズに行なうことができます。

日本では、同性同士で法律婚ができないために、同性パートナーが亡くなっても法定相続が起こりません。

仮に共に築いた財産であっても、同性パートナーに相続されなかったケースも多くあるのが現状……。

いっぽうカナダでは、同性婚ができるようになった2005年から法の社会的基盤ができているので、

LGBTQ+当事者への金融アクセスにおける平等も当たり前に保障されています。

プライド月間には銀行内がレインボーで溢れ、プライドパレードに企業で参加し歩いているのをよく見かけますよ。

学校

オンタリオ州にある小学校では、ジェンダーの平等を意味するレインボー色のフラッグを掲げることが義務となっています。

わたしの住むブリティッシュ・コロンビア州にある学校では5歳からLGBTQ+教育が始まります。

ほとんどの学校にジェンダーインクルーシブのトイレが設置されていたり、学校前の横断歩道がレインボーだったりしますね。

学校内で差別禁止のポリシーもあるので、何の心配もなく学校生活を送ることができるのは心強いものがあります。

病院

わたしがカナダの病院に行った時に、院内にレインボーステッカーが貼ってあったんです。

病院前の横断歩道はレインボーでしたよ。

日本では、緊急連絡先に同性パートナーを指定できなかったり、同性パートナーや子どもと病院での面会を拒絶されることもあります。

また先日(2023年)も、レズビアンの妊婦を病院が拒絶し、分娩先が見つからないことがありました。

大切な家族が命の危機にさらされている時も、性別や性的指向を気にしなくてはいけないのです。

そういった日本の現状と照らし合わせると、性別や性的指向で診療や治療を拒絶される心配がないので、やはりカナダはLGBTQ+フレンドリーで暮らしやすいと感じます。

教会

LGBTQ+フレンドリーな教会も多いですね。

レインボーフラッグを掲げている教会が多く、同性カップルが拒絶されることなく、教会で結婚式を挙げることができます。

一部の宗教で同性愛は罪とみなされていますが、カナダでは宗教の自由よりも人権が保障されているのが大きなポイント。

宗教者が公共の場で侮辱し裁判になると、有罪になる可能性がとても高いんです。

階段がレインボーになっている教会もありましたよ。

公園

わたしが子どもたちとよく行く公園には、ジェンダーニュートラルのトイレがあります。

ジェンダーニュートラルのトイレとは、どんな性別でも排除せずに安心して使えるトイレのこと。日本では多目的トイレとも呼ばれていますね。

下記写真のようなマークが公園の公共トイレで使われていました。

トランスジェンダーやノンバイナリーの方も安心して使えますよね。

場所にもよりますが、ジェンダーニュートラルのトイレは増えています。

不動産

カナダでは、性別や性的指向を理由に賃貸物件の申し込みを断ることは、差別であり違法とされています。

レインボーフラッグを掲げている不動産会社は少ないですが、仮に不当な扱いを受けたと考えられる場合は州による調査が行われます。

日本では、2020年に沖縄県で物件の同意書に「LGBTの方は入居お断り」と書かれていたことがありました。

住まい探しに苦労しているLGBTQ+当事者は今でも多くいます。

 よく考えたら賃貸物件を借りるのに性自認や性的指向は関係ないのは当たり前のことなのですが、

住まい探しの苦労がないのはLGBTQ+当事者がカナダで生活しやすい理由のひとつになるでしょう。

カナダで見かけるLGBTQフレンドリーなお店

公共施設だけでなく、LGBTQ+フレンドリーなお店もよく見かけるので紹介します。

薬局

カナダでよく見かけるLGBTQフレンドリーなお店で代表的なものは薬局でしょう。

カナダにあるチェーン薬局SHOPPERS(ショッパーズ)はLGBTQ+フレンドリーです。

よく見ると、ドアの前にレインボーステッカーが貼ってありました。

レインボーステッカーの下に「EVERYONE IS WELCOME」と書いてありますね。

性別や性的指向に関わらず、「どんな人でも安心して買い物ができますよ」という意味になります。

パン屋さん

わたしがよく行くパン屋さんにも、LGBTQ+フレンドリーを表明するレインボーステッカーがお店のドアに貼ってありました。

ダウンタウンから離れた小さな町のパン屋さんです。

都会ではないお店でもLGBTQ+フレンドリーを感じることができるので、日常生活の中でホっとさせてくれます。

しかし、なぜパン屋さんやケーキ屋さんにレインボーステッカーを貼っているお店が多いのでしょうか。

実は、2018年にアメリカのコロラド州のパン屋さんが、同性カップルのためにウェディングケーキを作ることを拒否し、裁判に発展したケースがありました。

その出来事をきっかけにLGBTQ+フレンドリーを表明するパン屋さんやケーキ屋さんが増えたのです。

カフェ

コーヒーチェーン店であるスターバックスでもLGBTQ+フレンドリーを感じることができました。

スターバックスの店員さんの名札には、名前の横に人称代名詞が表記してあったんです。

人称代名詞とは、会話のなかで、主に人を指す時に使われる代名詞のことで、ジェンダー代名詞(gender pronouns)と呼ばれることもあります。

例えば以下のような代名詞のことですね。

  • She/Her
  • He/Him
  • They/Them
  • Ze/Zir
  • Xe/Xem など

自分の代名詞を表記することによって、当事者からは自然と伝えやすくなったとの声があがっていたり、ミスジェンダリングを防ぐことにもつながっています。

ミスジェンダリングとは、本人が自認する性とは異なる接し方をすること。

相手の方が「自分は女性である」と自認しているのに、男性と思い込んで接し、He/Himを使ってしまうことはミスジェンダリングのひとつの例です。

カナダのスターバックスのプライドネットワークの共同議長であるスティーブン氏は、以下のことを述べていました。

We're giving partners an environment to be proud of and thrive in by simply empowering them to be who they are. With these pins, we can move quickly beyond an introduction and build strong relationships with others as our true selves.

Embracing the power of pronouns, one pin at a time - Starbucks Canada

日本語に訳すと「人称代名詞の名札の使用により、ありのままの自分に誇りを持てる環境を提供できるし、本当の自分として他者と強い関係を築くことができる」という内容です。

多様性を尊重した理念があると、LGBTQ+当事者を含めた全ての人が活き活きといられますよね。

例えば、日本の多くの学校では、作文などで女の子なら「私」を使い、男の子なら「僕」を使うことを推奨されます。

さらに、女の子なら「名前+ちゃん付け」になり、男の子なら「名前+くん付け」 に自動的に振り分けられることがよくあります。

カナダのようにLGBTQ+フレンドリーの社会を作るには、代名詞や名前の呼び方は本人が決めることであるという認識を一人ひとりが持つことが大事なんだと気付かされます。

わたしのブログでは男の子だからって「僕」と決めつけたくないでという記事も書いているので、ぜひご一読くださいね。

カナダはLGBTQ+フレンドリーで暮らしやすい

1960年代のカナダは同性愛は犯罪者扱いでした。長い道のりを経て、権利と平等を得て今のLGBTQ+フレンドリーの国になりました。

現在では、都会でなくてもLGBTQ+フレンドリーの施設やお店がいたるところにあります

多様な社会が実現されているカナダ。訪れた際には、ぜひレインボーを探してみてくださいね。

カナダのLGBTQ+については別記事にまとめているので、こちらも合わせてお読みください。

執筆者 執筆者
まどぅー

2014年からカナダ在住。カナダ人同性パートナーと「ふたりママ」として双子を子育て中。LGBTQ+やジェンダーバイアスをブログ「旅するダンサー自由記」にて発信。カナダでダンススタジオ経営&日本語保育園勤務。多様な家族を伝える絵本「かぞくです」作者。

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