留学や旅行でカナダに来る時に気になることの一つが「チップ」のこと。
- 結局、いくら払えばいいのか?
- どのタイミングで、どのように支払うのか?
- 支払う時の注意点はあるのか?
などの疑問を持つ方が多いですね。
そこで今回は、カナダのチップ文化について詳しく解説します。
このページの目次
なぜチップを支払うのか?
そもそも、チップとは何か・なぜチップを支払うのかを説明します。
チップは、ホテルや飲食店などで受けたサービスに対して、感謝の意を表すために支払うお金です。
カナダでは、義務ではありませんが、支払うのが慣習となっています。
支払わないと失礼に当たり、お店側から「サービスの何が不満でしたか?」などと聞かれることもあります。
相場は大体決まっているものの、気持ちのよいサービスを受けたと感じた場合は、相場以上に支払う方もいますね。
反対に、サービスに不満があった場合は、相場以下のチップにする方も。
チップの相場は15%〜20%
それでは、チップの相場をみていきましょう。
カナディアンの中でも意見が分かれるこのトピックですが、近年は15%〜20%が相場と言われています。
お店によっては、カード読み取り機に表示されるチップの設定金額を18%〜にしていることもありますが、そうだとしても18%払うのが「義務」という訳ではありません。
金額やパーセンテージを自分で設定(カスタム)し、18%以下にすることもできます。
チップを払わなくていい場合もある?
カナダでは、チップの支払いは「暗黙の了解」とされていますが、中にはチップを支払わなくても失礼にならない場面もあります。
- 「セルフサービス」の場合(レジに行って支払い、自分で商品を運ぶ)
- テイクアウトの場合
チップは「受けたサービスに対しての感謝」ですので、そもそも配膳などの「サービスを受けない」場合には、支払わない場合も多いです。
ただし、チップの支払いは義務ではありませんので、人それぞれの考え方があります。
留学したら、周りの友人に「どんな場面で、いくらくらい払う?」と聞いてみるのもよいでしょう。
いろんな意見が聞けて面白いですよ♪
チップの支払い方法
チップの支払い方法は、主に2つあります。
- 現金で支払う
- カードで支払う
なお、飲食店での会計は、テーブルで行うことがほとんどです。
まずは、サーバー(日本でいうウェイター)に「Can we have the bill, please?」などと聞き、自分のテーブルに請求書(bill)を持ってきてもらいます。
その後会計に移るので、会計とともにチップの支払いを行います。
※請求書を持ってすぐに会計するところもありますが、サーバーがいったん席を離れ、しばらくしてから戻ってくる場合があります(明細に間違いがないか顧客に確認してもらうため)。いずれの場合でもチップは会計と同じタイミングで支払います。
1. 現金で支払う
現金の場合は、飲食店のサーバーやホテルの係員に手渡しするか、会計後にテーブルに置いて帰ります。(ホテルの場合は、ベッドの上かベット隣のテーブルに置くことが多い)
レジ近くにチップジャー(チップを入れるための入れ物)を置いている飲食店もあるので、そこに入れてもOKです。
手渡しする場合は、お礼を言った上で、”This is for you.”などと付け加え、チップを渡します。
2. カードで支払う
カードで支払う場合は、クレジット/デビットカード機の操作画面上で、チップ額を決め、会計に上乗せして払います。
15%、 18%などとパーセンテージを選択できるボタンが出てくるので、いずれかを選びます。
そうすると、飲食代とチップ代を合わせた最終請求額が表示されるので、カードで支払いを行い終了です。
「Custom」を選び、自分で設定することもできますよ。
チップを支払う時の注意点
チップを支払う時の注意点も紹介します。
チップの計算方法には2種類ある
チップの計算方法には2種類あり、
- 税抜きの請求金額にパーセンテージをかけて計算する方法
- 税込の請求金額にパーセンテージをかけて計算する方法
があります。
アルコールなど、税額が高いものを多く注文した場合は、税抜きの金額をもとに計算するカナディアンもいるようです。
どちらが正しいという答えはありません。
なお、クレジット/デビットカード機の操作画面上でチップの額を選んだ場合は、税込の請求額をもとにチップの額が算出されます。
すでに会計にチップが含まれている場合がある
団体で飲食店に行った場合などは、すでに会計にチップが含まれている場合があります。
支払いのときにもらう請求書をみれば、確認することができます。
- Tip
- Gratuity Included
- Service Charge(S/C)
などと書かれていれば、チップがすでに含まれています。
よく分からない場合は"Is the tip included?"と聞きましょう。
チップはカナダの文化の一つ。よく理解してサービスを受けよう
今回は、日本人にはあまり馴染みのない、カナダのチップ文化について紹介しました。
これも留学中の異文化体験の一つとしてよく理解し、気持ちよくサービスを受けましょう!