コロナショックに対するカナダ留学コンパスの対応について

※注意※

こちらの記事はコロナ禍の2020年6月に、一部の会員のみに公開した記事となります。 すでにコロナ禍での留学も問題なくできるようになってきているため、一般公開します。

全世界を席巻した新型コロナウイルスの影響は、さまざまな分野に大きな影響を及ぼしてきました。

海外留学に関しても例外ではありません。

このような見通しが立たない状況の中で、留学中の皆様や留学検討中の皆様におかれましては、大変ご不安な思いをされていたことと思います。

さて、この度の感染拡大に伴い、カナダ留学コンパスでは2020年3月の段階からあらゆるパターンを想定し、お客様への被害が最小限に収まるような施策を検討、実施してきました。

これまで弊社は各種学校や留学業界への影響を考え、さまざまな情報や対策を限定的に公開して参りました。

コロナの波も落ち着き、詳細を公開しても影響がないと思われるタイミングに来ましたので、ここでカナダ留学コンパスがこれまでに行ってきた対応を一般公開いたします。

コロナ禍のカナダ留学コンパスの対応まとめ

  • ツイッターやウェブサイトを活用した情報提供
  • 頻繁に更新される入国ルールや国境規制に合わせた留学サポート
  • 過去の事例を参考に、早い段階から学校の倒産リスクを把握
  • いち早く学費返金の交渉を開始
  • 無料英会話や特別コーチング英語レッスンの開設

1. コロナウイルス関連の最新情報を積極的に発信

カナダ留学コンパスでは、平時よりツイッターウェブサイトにて留学関連のニュースやカナダでの生活に関わる制度など、カナダの留学生に関係のありそうな情報を常時アップデートしてきました。

そして今回、新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、今まで以上に積極的かつフェアな情報発信に努めて参りました。

カナダ政府の公式発表はもちろんのこと、

  • カナダのトルドー首相による記者会見
  • カナダ移民局による入国制限に関連した発表
  • カナダ保健機関による感染状況
  • バンクーバーエリアの経済活動状況

など多方面からの情報を分かりやすく日本語にて公開してきました。

さらに、混乱が続く中でも弊社はお客様の安全と安心を最優先にして情報発信して参りました。

たとえば、2020年5月9日~12日のこの一連のツイート:

コロナ関連ツイートキャプチャ

こちらのツイートでは、「コロナの影響を受け、今後はワーキングホリデーでカナダに入国する際、必ずジョブオファーが必要になる」とカナダ政府による発表について解説しました。

このツイートを見て、ワーホリを予定していた多くの方から

  • 「制度に矛盾があるけど、どうなの?」
  • 「結局、今渡航していいの?」
  • 「問題なく入国できると言うエージェントもいるけど?」

というご質問を多数いただきました。

今回の件では、例え制度上はカナダに渡航ができる可能性があったとしても、渡航はしないでほしいというスタンスでお願いをしております。

当然、弊社は留学会社ですので、生徒様に少しでも早くカナダに入国して学校に行っていただかないと利益につなげることはできません。

目先の利益を優先して「問題なく渡航できます」と言ってしまうのは簡単なことです。

しかし、責任ある留学会社という立場だからこそ、生徒様の安全や利便性を重視し、そのような安易な発信は絶対にいたしません。

例えそれが弊社に不利になる内容だったとしても、お客様にとって有益となる情報を最優先に発信し続けております。

2. 渡航規制に対する対応

コロナがはじまりカナダの入国規制は頻繁に変更されました。

突然入国が不可になったり、入国後に指定ホテルでの隔離が必要になったり、事前 PCR 検査が必要になるなど、カナダ政府は次々と水際対策を打ち出してきました。

コロナの収束に向けて仕方がないことですが、この時期に留学を予定されていた生徒さまは大変な不安を感じていたことと思います。

そこで、カナダ留学コンパスでは常に最新の渡航規制の情報を把握し、渡航前の生徒さまに対して正確情報提供を行い、渡航前のチェックをいつも以上に念入りに行うことにしました。

おかげさまでコロナ禍の入国トラブルは現時点でゼロです。

3. 学費についての返金依頼

コロナが流行し渡航制限がはじまると、カナダへのご留学を延期される生徒さまが相次ぎました。

そこで必要なのが学費のご返金に関する対応です。

早い段階で学校の倒産リスクを把握

カナダ留学コンパスでは、過去の学校の倒産事例を経験しています。

その経験から、新型コロナウイルス感染症の拡大が報じられた初期の段階から学校の倒産リスクを把握しておりました。

どうすれば倒産リスクによる被害を最小限で抑えられるのか。

カナダ留学コンパスでは

  • 学校の運営状況
  • ビジネスモデル
  • 想定しうる家賃
  • 人件費

など、学校運営費を推定したうえで今後の支出予想を算出。

仮に3カ月以上留学生の渡航がストップしたとすると、経営が厳しくなる学校が増えると早い段階から想定しました。

どこよりも早く学費の返還依頼を開始

弊社は2020年3月の時点で今後学校が倒産する可能性があると想定していました。

そこで、すでに学校に支払った学費の返還依頼を2020年3月24日より順次行い、学校倒産の有無に関わらず支払った学費が無駄にならないような施策を行いました。

さらに、すべてのお客様に学校の倒産リスク弊社の倒産リスクの説明をした上で、お客様のリクエストをもとに学校側と交渉を続けて参りました。

その結果、ほぼすべての生徒の支払い済み学費の返金に成功いたしました。

弊社はいち早く皆様の学費の全額を回収するために学校と交渉を開始したため、一部の学校は倒産したにもかかわらず、学費を全額回収することができました。

例えば、残念ながら今回のコロナショックにより倒産してしまった Global Village Vancouver は、5月12日に学校をクローズするとアナウンスを出しました。

実は、カナダ留学コンパスではその約2か月前、3月24日の時点からすでに返金交渉を開始しておりました。

学校のオーナーに粘り強く交渉を続け、67通ものメールのやりとりをした結果、5月15日時点で支払い済み学費の全額返金をしてもらうことに成功しています。

Global Village Vancouverとの粘り強いやりとり
学費が無事返金された時の振込明細

このように早期に適切な判断をした結果、お客様の負担を最小限に抑えることができました。

コロナショックによる返金実績

・3月下旬以降、直近で渡航予定だったお客様132名対象学校数18校

・2020年5月31日時点で16校、113名の支払い学費の返金完了済 (回収率88%)。残りの2校に関しても交渉は継続中です。
→ 2021年12月現在では1校を除き、すべての返金手続きを完了しております。

カナダ留学コンパスでは、学校の倒産リスクと弊社の倒産リスクについて記事を2020年3月26日に公開しましたが、この記事を一般公開してしまうと、他社が追随し、学校倒産のリスクが高まると判断いたしました。

そこで、弊社の生徒様の返金やご説明をすることを最優先に考え、記事をパスワード付きの会員専用ページとし一部の生徒様のみに公開していました。(2021年12月14日、一般公開)

お客様に状況をご理解・ご安心していただくとともに粛々と学校との交渉を行い、スムーズに支払い済み学費の回収につなげることに成功しました。

既存の補償システムを盲信せず、適切に状況を判断

ブリティッシュコロンビア州にある語学学校やカレッジ等は、一定の条件を満たすとPTIB (Private Training Institutions Branch)と呼ばれる団体に加盟し、認可を受ける必要があります。

通常、学校が倒産した場合、PTIB に加盟しているその他の学校で倒産した学校に在籍していた生徒を無償、もしくは格安で受け入れる互助システムがあります。

当然これは受け入れ先の学校の経営が順調で、問題なく生徒を受け入れられることを前提としており、受け入れできる学校がないことを想定していません。

平時に学校が1社、2社倒産しても大きな影響が出ないようなシステムになっているのです。

しかし、今回のコロナショックのように広範囲・長期間にわたりいくつもの学校の経営が厳しくなってゆく中、倒産する学校の数が増えると、行き先がなくなった学生を受け入れられる学校もなくなってしまう可能性があります。

つまり、 PTIB のキャパシティを超えてしまうということです。

残念ながらこのような状況下でも、「PTIB により補償がされ、他校のプログラムが受けられるから問題ない」と判断し、何も対応をしない留学会社が多いです。

しかし、カナダ留学コンパスでは早い段階から「学校の連鎖倒産が起きるとPTIBの補償は適用されない」と判断し、支払い済み学費の回収を急ぎました。

このように、既存のシステムや国の保証があるから問題ないと無責任な判断をせず、弊社では客観的な情報をもとに最悪の可能性を想定し、いち早く行動を行っております。

常にお客様最優先の対応

カナダ留学コンパスは常にお客様の立場を最優先で考え、コロナショックに対応して参りました。

生徒様の安心と安全を第一に考えた結果、他の留学会社とは異なった対応を行うこともあります。

既存のシステムやルールに囚われず、独自の手段でお客様にとって最適なサービスをご提案しております。

カナダ留学コンパスの対応例

・学校からの情報を一方的に信用せず、独自のルートで状況を把握
・学校の倒産は学校から連絡が来る前に把握、どこよりも早く学校経営者と交渉開始
・どこよりも早く返金対応、代替案をご提案

他社の対応例

・学校からの情報をお客様に伝言するのみ
・学校の倒産情報も学校からの連絡で認識、お客様に伝えるのみ

なお、弊社は PTIB の規約に基づきそれぞれの学校に返金依頼をしましたが、それに対する学校の反応は様々でした。

弊社では今回の返金依頼に対する反応をリストにまとめ、

  • 返金をしない学校
  • 返金が遅れる学校

などの情報を記録して、今後留学される方が学校を選ぶ際の判断基準としてご案内をしてゆきます。

コロナ返金対応

4. 無料オンライン英語レッスンの開始

カナダ留学コンパスのコロナショックに対する対応は、情報公開と迅速な返金対応だけではありません。

素早く無料オンライン英会話レッスンを開始することで、生徒様が英語学習を続けられるような環境を整えて参りました。

今回のパンデミックは急速に広がり、各国での入国制限や外出自粛などが突如開始したため、すでに渡航済みにも関わらず学生が留学初日から学校に通えないという非常に厳しい状況が発生していました。

カナダに来たばかりで英語もままならない状態の中、隔離制限により友だちもできず、不安な生徒様も多くいらっしゃったかと思います。

無料オンライン英会話レッスンでは同じ境遇の生徒と関わり互いに刺激しながら、実績のある日本人英語講師から質の高いレッスンを受けられると好評をいただいております。

まとめ

世界的なパンデミックにまで発展した新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各種学校や留学会社は前代未聞の事態に対応を試行錯誤して参りました。

しかし、どのような事態になった場合にも、カナダ留学コンパスは常にお客様の立場を最優先に対応しております。

今回のコロナショックでは特に迅速かつフェアな情報開示を心がけ、

  • ツイッターやウェブサイトを活用した情報提供
  • その時の入国ルールに合わせた正確な渡航サポート
  • 過去の事例を参考に、早い段階から学校の倒産リスクを把握
  • いち早く学費返金の交渉を開始
  • 無料英会話や特別コーチング英語レッスンの開設

など、生徒様への影響を出来る限り抑えられるよう努めて参りました。

今後も予断を許さない状況が続きますが、どのような状況に陥ろうとも、カナダ留学コンパスは引き続きお客様に安心して留学ができるよう常に行動してゆきます。

執筆者 執筆者
レイ

カナダの大学で学んだのち、日本で就職。その後も旅行でカナダやアメリカを訪れる。カナダ情報ライター。

関連記事

カナダ留学コンパス

東京オフィス

〒105-6923 東京都港区虎ノ門4-1-1
神谷町トラストタワー23階
TEL: 03-4405-3370

バンクーバーオフィス

Suite460 1140 West Pender Street
Vancouver B.C. V6E 4G1
TEL: 778-580-7903

トロントオフィス

2 Bloor Street West, Suite 700
Toronto, ON M4W 3E2
TEL: 647-777-1719

 ページの先頭へ