
現在、カナダに入国した渡航者は免除されている方を除き、14日間の自己隔離が義務付けられています。
「自己隔離」と言っても、実際はどんな生活をしているのかイメージできませんよね。
そこで今回は、実際に14日間の自己隔離制限を経験している私が、自己隔離中の生活についてをお伝えします。
注意
2021年7月25日現在、「ワクチンを2回接種している人(ただし接種から14日以上経過している場合で、接種証明も必要)」または「渡航前14-90日以内にコロナ検査で陽性が出た人」は証明書の提出により、14日間の隔離が免除されます。
しかし免除される対象者であっても、あらかじめ隔離できるステイ先は確保しておく必要があります。
このページの目次
自己隔離制限について
そもそも自己隔離制限に対して、定義やルールがいくつかありますので、それぞれ説明していきますね。
- 自己隔離制限とは?
- 自己隔離できる滞在先について
- 自己隔離中の行動制限について
それでは、順番に見ていきましょう!
自己隔離制限とは?
まず、「自己隔離制限」とはどういうものなのかというと下記です。
自己隔離とは自発的に、他の人との接触を避けることを意味します。
現在、カナダに入国するすべての旅行者は、新型コロナウイルス感染拡大予防のため、入国後14日間の自己隔離が義務付けられています。
そのため、カナダへの旅行者は下記を必ず守らないといけません。
- 自己隔離が可能な滞在先を確保
- そこで14日間過ごさなけばいけない
14日間というのは、新型コロナウイルスの潜伏期間や拡散期間を考慮してこの日数になっていますので、カナダに入国する際には、隔離生活ができる滞在先が必要になりますので、しっかりと滞在先を確保しておきましょう。
当社からも、隔離期間中も留学生の受け入れをしているホームステイ先のご紹介も可能です。
滞在先がまだ決まっていない方、ホームステイをご希望の場合は、カナダ留学コンパスまでご相談ください。
自己隔離できる滞在先について
「隔離生活ができる滞在先」といわれても、どのような滞在先で自己隔離が認められているのでしょうか?
カナダ政府の公式ホームページには下記のような記載があります。
自己隔離ができる滞在先
- 自分の経済状況の範囲内で確保できる場所
- 食料や薬、その他の生活必需品が手に入る環境
- 集団生活や共同生活でない場所
通常は、留学生に人気のシェアハウスも3密になってしまうので、隔離期間中に利用することオススメできません。
自己隔離中の行動制限について
自己隔離中には、旅行者にはいくつかの行動制限や義務が設けられています。
下記のようなたくさんの行動制限や義務が、カナダ政府やブリティッシュコロンビア州(BC州)の公式ホームページに記載されています。
旅行者への行動制限や義務
-
- 滞在先までは行く際は、どこにも寄らずに移動する。
- 隔離先までの道中では、非医療用マスクやフェイスマスクの着用をする。
- 滞在先から出てはいけない。(学校や仕事、公共の場所への外出も禁止)
- 適宜、手洗いや手指消毒をする。
- 使い終わったスペースをきれいにして消毒する。
- 食事や生活必需品の調達以外に、訪問者を家に入れない。
- 食事や生活必需品の調達には、オンラインや電話を使用する。
- 隔離場所にいる他の人とは2メートル以上の距離を保つ。
- 隔離場所にいる他の人とは一定以上の距離を保つことができない場合は、適切な非医療用マスクを着用するなどする。
- ホテルや有料の宿泊施設に滞在している場合は、中庭、レストラン、ジム、プールなどの共有スペースを使用しない。
- COVID-19の症状が無いかモニタリングする。
- 65歳以上の高齢者や疾患のある人、免疫機能が低い人とは接触しない。
参考ページ:Self-Isolationについて(自己隔離)
要するに、隔離中は一切滞在先から出るのは禁止されていて、食料品や日用品の買い物にも出かけることもできません。
共有スペースに行かざるを得ない場合以外は、人との接触を避けて感染予防に努めましょう。
実際の自己隔離中の滞在先について
それでは、実際に私の自己隔離中の滞在先についてお話しします。
私は、カナダ到着後から自己隔離可能なホームステイ先にて滞在しています。
ちなみに、空港から滞在先まではタクシーの利用が認められているので、タクシーを利用しました。
滞在先のタイプ | ホームステイ |
---|---|
住人 | 現在4人(ホストファミリー2人+私+留学生(ハウスメイト)) |
部屋 | シングルルーム(ベッドと机と収納家具) |
共有スペース | キッチン、リビング、トイレ、シャワー |
食事 | 3食つき |
最初は、ホストファミリー2人と私の3人でしたが、途中で留学生(ハウスメイト)が入ってきて今は4人になっています。
私の部屋は1階にあり、共有スペースもすべて1階なので、不必要なところを通らずにダイレクトに共有スペースまで行けるのがありがたいです。
また、ホストファミリー2人の部屋ともう1人のハウスメイトの部屋は2階なので、プライベート空間も交じり合うようなことはありません。
自己隔離中の1日の流れ
では、私の自己隔離中の1日の流れを紹介していきます。
8:00 | 起床 |
---|---|
8:00~8:30 | 身支度 |
8:30 | 朝食 |
9:00~12:15 | 語学学校の授業(オンライン) |
12:15~12:30 | 宿題 |
12:30~13:00 | 昼食 |
13:00~18:00 | 仕事(在宅ワーク) |
18:00~18:15 | シャワー&部屋の片づけなど |
19:00~19:30 | 夕食 |
20:00 | 自分の時間(自己学習など) |
22:00 | 就寝 |
隔離中の様子
紹介したスケジュールを元に、隔離中の様子を具体的にお話ししていきます。
- 食事について
- シャワーやトイレの利用について
- ホストファミリーやハウスメイトとのやりとりについて
- 学校や仕事について
順番に見ていきましょう!
食事について
食事は3食付いていますが、朝のみ自分で用意します。
ホストファミリーの意向で、食事はリビングルームにて取るように言われているので、こまめな手洗いと手指消毒、終わった後の清拭は意識的に行っています。
リビングルームは共有スペースなので人と接触しないよう、ハウスメイトやホストファミリーときっちり時間を分けています。
下記が食事の時間割で、あらかじめ取り決めを行いました。
ハウスメイト | (朝食)8時 | (夕食)18時過ぎ |
---|---|---|
私 | (朝食)8時半 | (夕食)19時過ぎ |
昼食の時間帯は私しか家にいないので、時間はあまり気にせずに取れています。
ホストファミリーは、朝も遅め、夜も遅くに帰宅する生活をしているので、基本的に私と食事時間が重なるようなことはありません。(食事は夕食分まであらかじめ用意しておいてくれています。)
ですので、基本はハウスメイトと時間が交わらないように注意して過ごしています。
参考
私の場合、自室の扉を開けるとリビングルームが見える位置にあるので、一度ドアを開けてのぞいてみて、ハウスメイトがまだ食事していたり、ホストファミリーがいるようなら利用はしないようにしています。
また、扉を開けなくてもリビングルームから話し声やTVの音が少し聞こえてくるので、誰かリビングルームにいるかを音でも察知できます。
シャワーやトイレの利用について
トイレは生理現象なので、誰かが使用していない時間を見計らって行くしかないですが、シャワーは食事同様に、利用時間を分けています。
こちらは、どちらかが食事をしているときに利用するというスタイルを取っています。
ハウスメイト | 19時 |
---|---|
私 | 18時 |
こうすることで、「シャワーはいつ入る?」「いつ使ってもいい?」といった確認の会話がなくなるので、より人との接触を避けることができています。
これは食事時間のようにルールを決めたというよりは、1日~2日このスタイルをとってみたら暗黙の了解のようになり、お互いやっていくようになりました。
ホストファミリーやハウスメイトとのやりとりについて
基本的には、必要不可欠以外の接触はしないようにしていますが、どうしてもという時は、2メートル以上の間隔をあけて話すようにしています。
また間隔をあけていても、マスクはつけるようにしています。
その他の方法としては、急を要しないやり取りには「テキストメッセージ(SMS)」や「Whats App」などのチャットアプリを使用して連絡を取っています。
カナダの人は、あまり「LINE」を利用していないので上記のようなアプリが主流となります。
ちなみにハウスメイトは日本人なので「LINE」でやりとりしていますよ。
学校や仕事について
学校や仕事による外出も禁止されているので、部屋でオンラインで実施しています。
オンライン授業の様子はこちらでも紹介しているので、ぜひご覧ください。
自己隔離中に感じた「自己隔離」のメリット・デメリット
私が自己隔離中の生活の中で感じた、メリット・デメリットをお伝えしていきます。
それぞれを事前に知っておくことで、対策もできるのではないでしょうか?
「自己隔離」で感じたメリット
「隔離生活」にマイナスなイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
まずは、「自己隔離」で感じたメリットが下記の2つです。
「自己隔離」で感じたメリット
- 体を休めることができる
- 環境にゆっくり順応していくことができる
ではそれぞれ順番にお話ししていきます!
隔離生活のおかげで体を休めることができる
隔離生活のおかげで、到着後はゆっくり過ごすことができ、時差ぼけなどからしっかりと体調を戻すことができました。
コロナ禍の渡航は、思っていた以上に緊張や不安もあり、色々と気を張っていた部分があったので、ゆっくり過ごせたのはすごくメリットになりました。
平日は、お昼までのオンライン授業なので通学もなく、朝もゆっくり過ごせます。
また土日は、授業が無いですが、家からも出られないので、無理をせず十分に疲れを取り除くこともできますよ!
環境にゆっくり順応していくことが出来た
通常は到着後に、いきなり学校や慣れない通学も始まるので、まずはその環境に慣れるのが大変です。
隔離により外出はできないので、自宅の中でゆっくり過ごしながら、授業や仕事に慣れていくことが出来たので、これも隔離生活のメリットに感じています。
「自己隔離」のデメリット
次に、「自己隔離」で感じたデメリットを紹介します。
制限もあり、やはりデメリットに感じることもありました。
具体的には以下のようなことです。
「自己隔離」のデメリット
- 1週目が長く感じる
- 体内時計が整いにくい
- カナダに来た実感がわかない
- 運動不足
- 同居している人の生活スタイルで生活がかなり変わる
それぞれお話ししていきますね。
1週目が長く感じる
言葉の通りなのですが、「まだ5日目か」といった感情が押し寄せてきて、時間の経過が遅く感じます。
特に、到着直後の1週目がとても時間が長く感じました。
体内時計が整いにくい
普段は海外旅行が好きで色々なところに滞在をしているのですが、今回の時差ぼけは、普段より治りにくいと感じました。
人間は、太陽の光などを浴びることで、体がリズムを整え調整していますが、今回は外出できないために太陽の光を浴びる機会は少ないので体内時計が整いにくいなと感じました。
カナダに来た実感がわかない
これが一番感じたことですが、カナダに来た実感がわかないというのが一番大きかったです。
日本にいる友人にカナダ到着の連絡をすると、「カナダどう?寒い?」「コロナは平気?」「街の写真送ってよ」などと連絡が来ますが、外出できないので報告する内容がありません……。
もちろん、オンラインで語学学校の授業は受けているし、たまにあるホストファミリーとのやりとりが英語であることが、唯一カナダに来たという実感でした。
運動不足
外出ができるので、一番想像がつきやすいと思いますが、運動不足もあります。
毎日運動習慣がある人には、耐えられない期間かもしれませんので、意識的にストレッチなどお部屋でできる運動をするのがオススメです。
同居している人の生活スタイルで生活がかなり変わる
これは隔離生活以外でもいえることですが、同居している人の生活スタイルで生活がかなり変わります。
私のホストファミリーは日中ほとんど家にいないですし、留学生も夕方まで学校です。
ですので、日中は実質家には1人きりです。
今回の隔離生活では、共有スペースの時間帯が交わる確率も少ないですし、相手を気にせずキッチンに飲み物を取りにも行けるので、むしろメリットかもしれません。
しかし、日中在宅時間が長い同居人がいると、共有スペースの譲り合いや時間の取り決めなどが多くなり、ただでさえ窮屈な隔離生活がより窮屈になるように思いました。
自己隔離中のオススメの過ごし方
自己隔離生活には色々と感じたことはありましたが、私の場合は全体的に充実させることができています。
なぜなら、家にいてもやることがたくさんあったからです。
普段家にいないことが多い人でも、部屋にいてもできるものがあると、隔離生活も楽しめると思います。
- 仕事
- 語学学校(オンライン)
- 読書
- ゲーム
- Web関係
- その他部屋でできる趣味
何か取り組めるものがあるだけで、快適な隔離生活が送れますよ!
まとめ
今回は、実際に14日間の自己隔離制限を経験している私が、自己隔離生活の様子をお伝えしました。
少しでも隔離生活のイメージがつき、対策のお役にたてればいいなと思います。
「自己隔離」と言っても、滞在先によっても環境が異なると思いますが、ぜひ参考にしてみてくださいね。
カナダ留学については無料相談も承っておりますので、是非留学コンパスまでお気軽にご連絡ください!