
私は現在(2020年12月9日時点)、カナダで自主隔離制限のため、SELC(セルク)と言う語学学校のオンライン授業に参加しています。
コロナ禍で、語学学校の開講授業がオンラインになっているところもいくつかあるかもしれません。
特にこのコロナ禍に普及してきたオンライン授業なので経験者も少ないですし、そもそも語学学校で行われるオンライン授業がどのようなものなのか想像ができずに不安ですよね?
そこで今回は、私が実際に受講しているオンライン授業での経験をもとにお伝えしていきます。
注意点
こちらの記事は、SELC(セルク)という語学学校のあるクラスにて受講した内容を元に作成していますので、すべての学校・クラスのオンライン授業がこれにあてはまるわけではありません。
また今回は、コロナ禍による学校の方針上、他の生徒も私同様オンライン授業を受けているという状態になりますので、この点をご了承ください。
このページの目次
コースとクラスについて
私はSELC(セルク)という語学学校の「General English(一般英語)」のコースに参加しています。
オンライン授業は午前のみで、クラスはレベル毎に分かれており、全部で5クラスあります。
- Elementary(初級)
- Pre-Intermediate(初中級)
- Intermediate(中級)
- Upper Intermediate(中上級)
- Advanced(上級)
このレベル分は、渡航前に日本で実施したテストを元にクラス分けされています。
実際のオンライン授業では、人数の関係もあるのか、IntermediateとUpper Intermediateが同じのクラスになっていました。
ちなみに私は、Upper Intermediateのクラスなのですが、私以外に日本人やアジア人もおらず、主に南米やメキシコの方で、多くて7名くらいの人数で行っています。
補足情報
渡航前のクラス分けテストの内容は下記で構成されています。
- Grammer(文法)+Reading(短文)
- Speaking(5分~10分程度)
授業のスケジュール
それでは、オンライン授業のスケジュールをみていきましょう。(私は午前中のみのクラスに所属しています)
原則、授業スケジュールは以下のようになっており、生徒にはこのようにスケジュールだけ渡されます。
9:00~10:30 | 授業 |
---|---|
10:30~10:45 | 休憩(15分) |
10:45~12:15 | 授業 |

実際どんな授業をするんだろう。緊張するし不安だなぁ。
たしかに、このスケジュールだけ見てもどんな感じの授業なのかイメージはわかないと思うので、実際の授業スケジュールはどのようになっているのかを、見ていきましょう!
SELC(セルク)の学校や校内の様子が気になる方は、下記をご覧ください。
実際のオンライン授業スケジュール
実際のオンライン授業のタイムスケジュールは下記です。
9:00~9:15 | ❶ 生徒がオンライン上にログイン (生徒が集まり次第、授業開始) |
1コマ目の授業 |
---|---|---|
9:15~9:30 | ❷ 授業前の導入 | |
9:30~10:30 | ❸ 授業の本題に入る | |
10:30~10:50 | ❹ 休憩(20分) | 休憩 |
10:50~12:00 | ❺ 授業(続き) | 2コマ目の授業 |
12:00~12:15 | ❻ 締めの内容 |
全体のタイムスケジュールとほとんど変わりはありませんが、実際は休憩が15分ではなく20分ありました。
授業の内容と様子
それでは、上記で紹介した❶から❻のスケジュールを元に、授業の内容や様子など、ここからは具体的なエピソードも交えてお伝えしていきますね。
生徒がオンライン上にログイン
オンライン授業では授業開始時刻になったら、それぞれオンライン上にログインして授業に参加してきます。
私の学校では「Zoom」を使用しています。
それぞれのクラスごとに「Zoom」の部屋が割り当てられており、時間になったら自分のクラスにアクセスします。
オンライン授業前に、生徒に事前配布されるもの
- オンライン授業のアクセスURL(私の場合は「Zoom」のログインURL)
- オンライン学習ツール(後述)
ちなみにですが、先生でさえ5分くらい遅れてきますので、生徒がそろうまでは最低でも15分くらいかかってきます……笑
全員がそろうまでは基本雑談をしており、例えば下記のように、先生が個別に話題をふりコミュニケーションを取っていく形です。
- 週末は何して過ごした?(月曜日の場合)
- 昨日の午後は何してたの?(このクラスは午前のみのため)
- 昨日話していた○○はどうだった?
- 最近の腰痛の調子はどう?(生徒の中で腰痛に悩んでいる人がいたため)
この雑談もスピーキングの練習になりますよね!?
授業前の導入
生徒がそろうと授業に移っていきますが、授業の本題に移る前に導入のような時間があります。
具体的には下記のようなことをします。
- 前日宿題が出ていた場合はその答え合わせなど
- 前日の内容を軽く復習
- 自己紹介(新しい生徒が加入した場合)
語学学校の場合、入学・卒業する週はみんなバラバラで、クラスレベルが上がった場合にもメンバーが変わることもあるので、この自己紹介の時間は大切ですよね?
ちなみに、私が入った週の翌週に卒業する生徒がいたり、常にクラスメイトの入れ替わりはあるようです。
授業の本題に入る
導入が終わったところで、いざ授業の本題に入っていきます。
基本的に授業はテキストにそって進められていきます。
ただし、日本の授業みたいに「きっちりテキスト通り」という感じではなく、下記のようなアレンジがされています。
- テキストのトピックと同様の内容だが、先生オリジナルの議題でディスカッション
- トピックから連想できる単語や表現を、みんなで羅列していく
- トピックから連想する単語を使ったゲームを行う
- テキストで習う文法を、先生オリジナルの資料を使って解説
テキストと全くかけ離れているわけではないですが、このような感じにアレンジがあるので飽きずに参加できますね。
オンライン学習ツールについて
オンライン学習ツールには、電子テキストが導入されています。
そのため、授業中は各自がこの電子テキストを参照しながら授業に参加していきます。
また、宿題の問題配布や提出、テストなども全てこのツールを使います。
休憩
1コマ目の授業が終わると休憩があります。
配布された授業スケジュールには15分休憩と記載されていましたが、たいてい毎日20分休憩です。
1コマ目の授業の終了がずれ込んだりすることもあるので、ぴったり10:30から休憩が始まるわけでもありません。
ちなみに、「30分休憩をあげる代わりに、次のコマでスピーキングテストをするから例文を3つ考えておいて」なんていう日もあったので、休憩をしてられなかったりします……。
授業(2コマ目)
休憩後も、午前同様に授業を進めていきます。
この2コマ目の授業で、実際にあった内容を具体的に紹介します。
- 意見を述べる
- ペアになって取り組む
意見を述べる
あたりまえですが、授業中には意見を述べたり答えを発表するような場面がいくつかあります。
- 先生より指名された場合
- 先生が全員に対して意見を求める場合
オンラインなので複数人が同時に発言すると聞き取れないためか、比較的先生は指名してくれます。
指名される場合は、指名されたら答えればいいだけです。
しかし全員に意見を求めている場合は、つい受け身になってしまうので、意識をする必要があります!
ペアになって取り組む
意見を述べる以外にも、授業の中ではこんな場面がよくあります。
- ペアになってディスカッションをする
- ペアになって問題を解く
- ペアになって例文を考える
こういう場面にも、オンライン授業は対応しています。
- まず先生が任意でペアを決める
- そのペアごとに「Zoom」のメイン部屋から、別の個別部屋に飛ばされる
- ペアだけの部屋が作られるので、そこで取り組んでいく
「Zoom」にはこんな機能もあるようで、驚きです。

オンラインらしいやり方!すごい!
締めの内容
授業の最後には、締め部分があります。
これはどういうことかと言うと下記です。
- 今日の授業内容のまとめ
- テストの予告
- 今日の宿題について
宿題やテストを聞き逃すと大変なので、注意してしっかり最後まで聞きましょう。
オンライン授業特有の様子
実際にオンライン授業を受けてみて、「オンライン授業特有だな」と思った場面があったので紹介します。
- 共有画面で共有する
- 黒板の代わりに「Googleドキュメントなど」を利用する
それぞれをみていきましょう。
共有画面で共有できる
共有画面とは、「Zoom」に搭載されている機能の1つです。
「Zoom」部屋の共有画面ボタンを押すことで、自分のPCで開いている画面を同じ部屋にいる他の人に見せることができます。
中でも個人的に「こういう使い方ができるのか」と思ったのが、とある授業でのトピックが「Music」だったのですが、先生から「それぞれ思いつく音楽のジャンルを書いてみて」と言われました。
音楽のジャンルなので、「J-pop」「K-pop」と書いたら、「どんなジャンル?どんな音楽?」と言われ答えられずにいたところ、先生が共有画面で「YouTube」を開いて紹介してくれました。
(他の生徒は南米かメキシコの方がほとんどのため、あまりなじみのないジャンルだったので聞かれたのしょうが、改めて「J-pop」や「K-pop」のジャンルを説明してと言われても難しいですよね……。)

確かに、「どういうジャンル?」って聞かれたら、説明しづらいかも……
ミュージックビデオや音楽もその瞬間に共有できるで、クラスメイトに何かをその場で共有できる「共有画面」は、すごくいいなと感じ、オンライン授業らしいなと感じました。
百聞は一見にしかずですね!?
黒板の代わりにGoogleドキュメントなどを利用
「Googleドキュメント」とは、Web上で複数人が編集したり共有したりできる「Google」が提供しているオフィスソフトです。
授業ではこの「Googleドキュメント」がたびたび登場します。
もちろん先生が、自分で作成したドキュメント(文法の解説など)を共有することもありますが、それ以外にもこんな使い方をしました。
- Musicで思いつくジャンルを挙げてみよう
- Artと聞いて思いつく形容詞を書いてみよう
- Creativeから連想できる言葉を書いてみよう
このように、「書いてみよう」「挙げてみよう」といったテーマの時に使いました。
全員が同じドキュメントを開き、そこに入力していくことで「黒板に生徒が一斉に書いている」様な状態が出来上がり、こちらもとてもオンラインらしい光景だなと思いました。
オンライン授業を受けて感じたメリット・デメリット
ここまでで、オンライン授業を受けて感じたメリット・デメリットを、エピソード交えながら紹介してきました。
メリット
オンライン授業を受けて感じたメリットは下記です。
- 通学時間がない
- オンライン上でもわりと充実した授業が受けられる
通学時間がない
通学時間がないとうのは、言うまでもありません。
極端な話、授業開始1分前まで寝てることもできます。
オンライン上でも充実した授業が受けられる
正直最初は、オンライン授業で英語を学べるのかという不安がありました。
ですが、実施に受けてみると、「Zoom」などの媒体機能の進歩やオンライン学習ツールもあるおかげで、オンライン授業でもしっかり学習することが出来ていると感じています。
デメリット
続いて、オンライン授業を受けて感じたデメリットは下記です。
- 発言のタイミングがつかめない
- 通信環境に左右される
- 友達作りが出来ない
発言のタイミングがつかめない
自粛期間に「Zoom」でオンライン飲み会などをしたことがある方は想像がつくかもしれませんが、複数人で「Zoom」をしていると発言のタイミングがつかめないんです。
日本語で会話しているのでさえ難しいと感じるので、英語の授業ではなおさらです。
とはいえ、この「タイミング」も、慣れてくれば分かってくるので、時間が解決してくれますよ!
通信環境に左右される
こちらは切っても切り離せない問題、通信環境に左右されてしまうことです。
ありがたいことに私の滞在先は通信環境が良かったので、自分側のトラブルはなく授業が受けられています。
しかし、生徒の中には通信環境が悪く下記のような状況になることもあります。
- たびたびフリーズする
- 音声にノイズが混ざる
- 通信環境をリフレッシュするために「Zoom」部屋から度々退出する
オンラインなので実際に話すのより、余計に英語が聞き取りづらいこともあるので、しっかり通信環境を整えることも大切です。
友達作りが出来ない
語学学校では、コミュニティを作ること、友達作りも大事なことだと思いますが、オンライン授業だけだと友達作りができません。
実際に学校に登校していれば、下記のような機会もあります。
- 休み時間にクラスメイトと会話
- クラスメイトと連絡先の交換
- 授業後にクラスメイトとランチを食べる
- クラスメイトと授業後に雑談
しかし、オンライン授業ではクラスメイト話す機会が圧倒的に少ないです。
あくまでも授業に参加している間だけ顔を合わせている状態なので、オンライン授業内のみで、コミュニティ作りは難しいと感じました。
オンライン授業に関してのQ&A
ここでは、私自身がオンライン授業を始めるまで疑問に思っていた「Q&A」をまとめてみましたので、参考にしてください。
- 【Q1】何の媒体で授業を受けているの?
- 【Q2】到着から隔離生活になるけどテキストなどどうやって入手するの?
- 【Q3】ノートはどうしているの?
- 【Q4】宿題はあるの?提出方法は?
- 【Q5】テストはあるの?
- 【Q6】学校のオリエンテーションはどうしたの?
【Q1】何の媒体で授業を受けているの?
私の場合は、ノートパソコンを使用して授業を受けています。
もちろんタブレットなどでも受講は可能です。
ただし、パソコンの方が下記のようなメリットがあるので、オンライン授業はパソコンで受講するのをオススメします。
- ディスプレイが大きいので見やすい
- タブレットよりスペックが高いので通信状況が良い
- 複数のページを開きやすい
【Q2】到着から隔離生活になるけどテキストなどどうやって入手するの?
到着してからいきなり隔離が始まるので、テキストの入手方法など不安ですよね。
学校では、日本人学生にはカウンセラーの原田汐梨さんがサポートしてくれています。
汐梨さんからは事前に下記のようなことを教えてもらいました。
- 「Zoom」アカウントの作成方法
- オンライン授業の参加方法(「Zoom」部屋のURLなど)
- 電子テキストのURL
もともと汐梨さんは、SELC(セルク)に通われていた卒業生なんです。
そのため、生徒側からのアドバイスもできるので、色々と相談をしやすかったです!
【Q3】ノートはどうしているの?
前述した通り、テキストも全てオンラインです。
以前より学校に通っているクラスメイトの一部には、紙媒体の教科書を持っている方もいましたが、オンライン授業を受ける新入生には、今後も紙媒体を配布する予定はないとのことでした。
電子テキストだと書き込むみづらいので、「みんなはどうしているのか」と質問をしたところ、テキストとは別にノートを取る方が多いと聞いたので、私もそうしています。
ちなみに私の場合は、紙ノートだとかさばるので「iPad」で電子ノートにしています。
参考
「iPad」では、メモとWebブラウザなどの2つのアプリを2画面で開くことが出来ます。
そのため、片側に「Safari」でテキストを開いて、もう一方側でメモアプリを開いてノートを取るようなスタイルにしています。
(世代やiOSによってはこの機能が出来ないかもしれませんが、ご参考にしてください)
【Q4】宿題はあるの?提出方法は?
宿題はほぼ毎日あります。
宿題の提出方法が下記のようになっています
- 授業後にオンライン学習ツールに課題がアップされる
- それをオンライン上で実施して、提出する
このほかにも、先生がやってきてと口頭で言われる宿題もあるので、その場合は、オンライン上に提出するのではなく翌日の授業の冒頭で答え合わせをするようになります。
今まで出された宿題の内容
- その日授業で習った文法の問題
- 授業で習ったイディオムの問題
- 習ったイディオムを使って例文を考える
【Q5】テストはあるの?
テストはもちろんあり、週1回のペースで、金曜日に実施されます。
テストも、宿題と同じツールにアップされ、解答を提出するのですが、期限がその日の23:59までとわりと解答時間が長めなテストでした……。
テストの内容
- 習った文法問題
- リスニング問題
- 習った文法を使ってライティング問題
【Q6】学校のオリエンテーションはどうしたの?
学校のオリエンテーションは、通常は学校で行いますが、隔離中のため電話にて実施しました。
事前にカウンセラーの汐梨さんより資料が送られてくるので、その資料を参照しながら電話でオリエンテーションを受けます。
まとめ
コロナ禍で、学校自体がオンライン授業になっているところもいくつかあるかもしれません。
オンライン授業の様子って意外と想像できないと思いますので、今回はそんな方のためにオンライン授業について詳しくお話ししました。
ぜひ参考にしてみてください!
注意点
こちらの記事は、SELC(セルク)という語学学校のあるクラスにて受講した内容を元に作成していますので、すべての学校・クラスのオンライン授業がこれにあてはまるわけではありません。
また今回は、コロナ禍による学校の方針上、他の生徒も私同様オンライン授業を受けているという状態になりますので、この点をご了承ください。
カナダ留学については無料相談も承っておりますので、是非留学コンパスまでお気軽にご連絡ください!