カナダとサウジアラビアの外交対立が留学生にも影響

Canada Flag

こんにちは!今回のブログは、国同士の外交問題が留学生にも影響を及ぼしているというニュースをご紹介してみます。

カナダとサウジアラビアの外交関係が悪化

カナダとサウジアラビアの人権を巡る外交対立が、留学生にも直接的な影響をおよぼしています。

対立の発端は人権問題

対立の発端は、サウジアラビアが女性の権利を訴える人権活動家のサマル・パダウィさんらを逮捕したことに対し、カナダのクリスティア・フリーランド外相が、彼女らを即時釈放するようツイッターで批判したことでした。

サウジアラビアはこの批判に強く反発し、ツイッターへの書き込みが行われた3日後の8月5日には駐カナダ大使を召還するとともに、駐サウジアラビアカナダ大使を追放し、カナダへの投資や貿易の凍結サウジアラビアからトロントへの航空便の就航停止を発表しました。

そしてさらには、サウジアラビア人のカナダでの治療プログラムをすべて中止し、カナダで治療を受けているサウジアラビア人患者全員を他国に移動させると発表しました。

治療中の患者を他国に移すってすごいですよね。サウジアラビアの怒りの本気度が伝わってきます。

カナダに留学中の学生を召還

上で挙げた制裁措置に加え、8月6日には、カナダに留学中のサウジアラビア人学生の召還が発表されました。

グローブ・アンド・メール紙に、以下のように報道されています。

A Saudi government source, who wasn’t authorized to speak publicly on the matter, said on Monday more than 15,000 Saudis study in Canada on scholarships, grants or in trainee programs funded by Riyadh. Accompanying family members bring the number to 20,000 or more.

(筆者訳)

サウジアラビアの匿名の政府関係者によると、1万5,000人以上のサウジアラビア人の学生が政府の奨学金や補助金、訓練プログラムを使って留学していて、その同伴家族を含めると合計2万人以上になる。

国のお金で留学しているのだったら、国の意向で留学先を変えられることも仕方がないのかと少し思いますが、やっぱりすごいです。

バンクーバーの語学学校でも、既にサウジアラビア人の学生全員の8月末の帰国が決定している学校があります。

カナダは徹底抗戦の構え

日に日にエスカレートするサウジアラビアの制裁に対して、カナダ側にもひるむ気配はありません。カナダのフリーランド外相は、この問題をめぐってこう発言をしています。

「カナダは常に、世界各地で女性の権利や表現の自由を含めた人権擁護を支持する」

カナダのジャスティン トルドー首相も、記者会見で「カナダは人権問題について、私的な場でも公的な場でも強くはっきり主張していく」と言明し、外務大臣をサポートしています。

カナダは人権問題に積極的に取り組んでいて、カナダの現在の内閣の男性と女性が同数であったり、LGBTなど性的マイノリティの人達が自分らしく生きられるような取り組みが行われています。

カナダのLGBT事情について、詳しくはこちら
LGBTのイベント、プライドパレードについて

まとめ

カナダにもサウジアラビアにもそれぞれの言い分があるので、どちらかが正しいと安易に判断することはできませんが、国の決定によって、カナダ留学を終わらせられる学生がいるのは悲しいことです。

カナダが、自国民に保証している自由と平等を、他の国の人たちにも認められるように声を上げていることは素晴らしいです。

ですが、それぞれの国にはそれぞれの歴史的、文化的背景があるので、サウジアラビアとしても、カナダの主張を素直に聞き入れられるはずもなく、対立してしまいます。

わたし個人としては、性別や性的志向などに関係なく、誰もが自分らしく生きられるカナダの良さを再発見した出来事でした。

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