
留学生の現地サポートの一環として行っているカナダ留学コンパス無料セミナー。
英語、就職など、毎週様々なテーマで開催しています。
今回は「TSoM / CCTBのコープ、カレッジ進学」について。
セミナーの模様をお届けします。
このページの目次
「TSoM / CCTBのコープ、カレッジ進学について、いろいろ聞いてみよう!」
TSoM / CCTBは、それぞれトロントとバンクーバーにあるビジネスカレッジです。
トロントでは語学学校も併設し、専門的な学習の前の英語力強化もできます。
それぞれの学校の特徴やプログラムについて、Senior Business Development Manager である Yesol さんが教えてくれました。
Yesol さんは高校生でカナダに来られたそうです。
約10年モントリオールで過ごされたのち、現在はトロントでお仕事をされています。
インタビュアーは、トロントのエージェントで多くの留学生を見て来た海野めるもさんです。
Yesolさんは日本語を話さないため、今回のセミナーは、主に英語、ときおり日本語の重要情報解説をおり交ぜてのセミナーでした。
TSoM / CCTBのコープでは実際どんなことが出来るのか?具体的な生活をイメージできるようにお話ししていきます。
最後には個別の質問も受け付けましたよ♪
TSoM / CCTBってどんな学校?
まずは学校についての基本情報を知っていきましょう。
TSoM / CCTB は、同じグループの学校です。
グループ内には、TSoM / CCTB含め、カナダに全部で6つの教育機関があります。
バンクーバーのCCTBは新しい学校ですが、グループ内それぞれの学校で培ったメソッドを応用しているので安心感があります。
また、トロントのTSoMでは、トロントにある2つの公立大学のコースを取ることが出来ます。
これらの学校は中心地からかなり離れた田舎にあるので、トロントのダウンタウンで生活・働きながら同じカリキュラムが取れるということで、人気があります。
生徒は世界116ヶ国から集まっており、多様性に富んだ学校というのも特徴です。
TSoM / CCTBで取れるプログラム
まずはバンクーバーにあるCCTB のプログラムをご紹介します。
CCTBはITプログラムに力を入れているのが特徴です。
座学期間はどれも最短24週(約半年)となっており、約1年からの中長期のプログラムを提供しています。
もちろんITの他にも、ビジネスとホスピタリティプログラムもありますよ♪
トロントで歴史のあるTSoMと同じカリキュラムを提供しており、生徒さんからの満足度は非常に高いそうです。
受講できるプログラムは今後も追加されていくそうです。楽しみですね!
次はトロントにあるTSoMについてご紹介します。
TSoMはビジネスとホスピタリティに特化した学校です。
こちらは座学期間が最短12週(約3ヶ月)、プログラム全体で8ヶ月からとなっており、より幅広い選択肢があります。
また、ホスピタリティプログラムの最低泳力要件はIELTS 4.5~で、英語力が基準に満たない場合でも入学でき、価格もお手頃なコースもあります。
コープ留学―渡航前の準備と知っておくべきこと
コープ(Co-op)についておさらい
まずはカナダのコープ(Co-op)のシステムについておさらいしていきましょう。
コーププログラムをとると、期間の半分が勉強(座学期間)、残り半分もしくはそれ以下の期間が仕事(インターンシップ/コープ(Co-op)期間)となります。
プロクラムを修了(卒業)する要件として、インターンシップ期間が組み込まれているのが特徴です。
また、コープ期間はフルタイムで働くことが出来ます。
コーププログラムを提供しているのはキャリアカレッジ(専門学校)のみですので、「英語を」学ぶ語学学校ではなく、英語「で」何かを学ぶ場所です。
授業についていける「最低英語力要件」がプロクラムごとに定められており、これをクリアしないと入学することが出来ません。
プログラム全体のスケジュール
Yesolさんが一番よく受ける質問が、プログラムのタイムラインとのことで、説明してくれました。
学校開始後、まずは座学期間があります。
この間に就職支援のサポートを受けることが出来ます。
学校のキャリアサポートチームが手伝ってくれますので、レジュメの作成や面接練習、ワークショップの参加などをしていきます。
また、学校の「生徒用ポータルサイト」を通じ求人情報がほぼ毎日投稿されます。
アンテナを張っておきましょう。
コープ期間に規定の時間働き、レポートなどを提出することで卒業が可能になります。
このタイムスケジュールはあらかじめ決まっており、個人の都合で変更することは出来ません。
プログラムの選び方
さて、留学したいと思った時、迷うのがプログラムです。
まず考えたいのが留学期間と、インターンシップの有無です。
インターンシップなしで座学期間のみ受ける「Certificate Program」というものがありますが、TSoM / CCTB だと、この短期プログラムがあるのはトロントのTSoMのみです。
逆に「UI/UX」などにIT系を学べるのはバンクーバーのCCTB だけ。
都市(学校)により提供しているものが違うので注意しましょう。
トロント⇔バンクーバー間は飛行機で5時間の距離。簡単に都市移動はできません。
また、有給コープ(インターンシップ)にこだわるならバンクーバー一択でしょう。
トロントは無給のコープも法律で認められているため、無給ポジションの求人も多くなります。
ただし、有給の求人はどうしてもサービス業か新入社員レベルのポジションになります。
(滞在期間に限りがあり、英語もできない留学生なので当然ですね。)
オフィスで働いた経験が欲しい、応募できる業種・職種にバラエティーを持たせたいなら無給も視野に入れるとよいでしょう。
どちらの学校もダウンタウンにありますので、仕事は見つけやすいでしょう。
ご自身が留学にかけられる費用ももちろん重要な要素ですね。
その他の検討事項
プログラム選びに大きく影響するのが英語力です。
先ほどコープの仕組みについての章でも述べましたが、英語力が条件に満たないとカレッジに入学することが出来ません。
入学前の英語力テストは無料で受けられますのでぜひ受けてみましょう。
英語力が入学要件に満たない時はどうすればよいのでしょうか?
もちろん英語力を上げる方法があります。
まず、難しくはありますが、独学で英語を勉強する方法があります。
コロナで日本人に特に人気なのが、オンラインで語学学校のプログラムを受ける方法です。
「TLG LIVE」というオンラインプログラムを利用するとよいでしょう。
また、カナダで語学学校に通うという方法もあります。
友達もできますので、金銭的に余裕がある方はこちらもおすすめですよ♪
ちなみに、日本人がカレッジ前に語学学校に通う平均期間は8-16週だそうです。
グループ内の他の学校に変更することも可能です!
申し込み後にグループ内の他の教育機関に変更することも可能です!
入学英語テストの結果や学費を充当することもできます。
学校が始まった後だと難しい可能性がありますので、他の学校も気になる場合は早めに決断しましょう。
カレッジ開始後はどんなことをするの?
授業スケジュール
CCTBは授業は週3回のみです。
一方のTSoMは週4日が授業で、午前クラスと午後クラスが選べます。
日本人の生徒は午後クラスを選ぶ傾向が強いようです。
午前クラスに比べ授業料も少し安いとのこと。
また、カフェなど仕事が朝の場合は、仕事終わりに授業を受ける生徒もいるそうです。
カナダ人も通っているって本当?
学校には留学生だけではなく、カナダ人の生徒もいます。
しかし、現地の人向けプロクラムと留学生用のプログラムは、全く内容が違います。
カナダ人と同じクラスになることはありませんが、もちろん校内で交流の機会はありますよ。
IT未経験でもIT系のプログラムは学べるの?
IT 系のプログラムをとるのに必要なのは英語力だけ。
他の経験などのバックグラウンドはいりません。
もちろん「日本でIT系で働いていた」「専攻していた」というバックグラウンドがあれば就職には有利ですが、未経験でもプログラムを取ること自体に問題はありません。
バンクーバーは完全対面です
トロントではコロナの影響で引き続き、対面・オンライン ハイブリッドクラスを採用しています。
1週間に4日授業がありますが、そのうち1日は対面、授業3日はオンラインクラスとなっています。
これはトロントまたオンタリオ州の方針に従います。
これからコロナの規制が引き上げになれば、徐々に対面に戻していく予定です。
一方のバンクーバーでは2022年4月現在、コロナ関係の規制がほとんどありませんので CCTB は完全対面授業を採用しています。
仕事探しについて
さて、皆さんが一番気になるのが仕事ではないでしょうか。カナダでの就活不安ですよね。
学校には、コープのサポートチームがいます。
生徒はサポートチームのマネージャーと必ず面談し、スタディープランを立てることになっています。
このスタディプランは、生徒の勉強の進捗状況や目標によって、途中で変えることもあります。
学校はみなさんの就活を全力でサポートしてくれますよ♪
カレッジと言うと大変そうですが、ほとんどの生徒はアルバイトと勉強を両立しているそうです。
宿題について
夏休みのような「学校が特別に定めた期間休み」の間は、フルタイムで働くことができます。
(通常座学期間で働けるのは週20時間まで)
その期間は、生徒が仕事に集中できるよう宿題は一切出ません。
生徒用ポータルサイトの紹介
Yesol さんが生徒用のポータルサイトを見せてくれました。
生徒にとって重要な情報は、すべてこのポータルにアップされます。
何をすべきかをリストアップした、生徒ハンドブックもありますよ
仕事はどうやって探すの?
バンクーバーではコープは100%有給と定められています。
学校はもちろんサポートはしますが、実際に面接などに行くのは自分自身です。
自分で仕事を見つけてこなくてはなりません。
ただし、インタビューで面接でしっかりと受け答えができるように、学校ではトレーニングをしていきます。
一方トロントでは無給のインターンシップもコープとして認められています。
有給か無給かは、会社が決めます。求人情報に有給/無給と記載があるので、生徒は自分で判断して応募します。
このコープ期間ですが、学校があるトロントまたはバンクーバー以外での就労も認めています。
学校はトロント/バンクーバーで受け、他の地域で働くということも可能ですよ。
面接はみんな何回くらい受けるの?
皆さんどのくらいの面接をこなして仕事を見つけているのでしょうか?
平均的には1~3回の面接で仕事が決まるといいます。
通常3回目の面接以降は、生徒も仕事探しに疲れてきたりします。
また、コープは「決められた期間内」に「規定の時間数を働く」必要があります。
ということは締め切りがありますので、仕事は早めに見つけたいという生徒も多いです。
どうしても仕事が見つからなかった場合のバックアッププランとして、「Capstone Research Project」 というのもあります。
これはメンター(トレーナー)と一緒に、企業研究などをしていくプロジェクトです。
6~12週間このプロジェクトを行うことにより、コープをしたとみなすこともできます。
あくまで、どうしても仕事が見つからなかった時の代替えにはなりますが、仕事が見つからなかったから卒業できないという事態は防げるようになっています。
コープ(インターンシップ)先について
TSoM / CCTBは、100以上のパートナー企業と提携しています。
中にはフォーシーズンズホテルやヒルトンホテルなど大企業も名を連ねます。
これらの企業が求人を送ってくれるので、生徒はポータルで情報をキャッチし応募していきます。
カナダの就活では経験が重視されると聞きましたが、未経験でも大丈夫ですか?
カナダの就活では、その分野の職務経験があれば強いです。
ただし、ほとんどの生徒は、その分野での経験がないか、社会人未経験とのこと。
「ですが仕事は問題なくゲットしているので大丈夫!心配しなくていいです!」とYesol さんはおっしゃいます。
ただし、インターンシップと言っても、カナダでのコープは「カナダ人と同じように普通に働く」というイメージです。
学生だからと特別扱いはしてくれません。
もちろん学校が雇用主とやり取りし、きちんとコープの要件を満たしているかモニタリングはしますが、基本的には学校が生徒の代わりに交渉してくれるということはありません。
緊急時のみの対応となっています。
卒業後、もう少しカナダに残りたい!と思ったら?
TSoM / CCTBは現地の公立大学との提携もしており、カレッジで取った単位をそのまま大学に移行することもできます。
プログラム終了後に「大学に行きたい」「カナダにもっと残りたい」と思った時のシフトが容易になります。
Yesol さんからのメッセージ
最後にYesol さんからのメッセージです。
「学校は皆さんのキャリアの成功を目標にしています。
質の高いプログラムとサポートを提供しており、生徒からの満足度も高いです。
きっと皆さんに満足してもらえるはずです!」
まとめ
TSoM / CCTBのコーププログラムを始め、カレッジについて詳しくお伝えしたセミナーの模様をお伝えしました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
コープ(Co-op)ビザについて詳しく知りたい方は以下のページもチェックしてくださいね。
他にも英語セミナー、就職セミナーなど、毎週様々なテーマで開催しています。
気になった方はLINE VOOM(旧タイムライン)とTwitter(@canada_compass)の告知をご覧ください♪
今後も定期開催していきますので是非ご参加くださいね!
次回は【留学経験を転職にどう活かすか】です♪
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