
留学生の現地サポートの一環として行っているカナダ留学コンパス無料セミナー。
英語、就職など、毎週様々なテーマで開催しています。
今回は「ILACのコープ、カレッジ進学について、いろいろ聞いてみよう!」について。
セミナーの模様をお届けします。
このページの目次
「ILACのコープ、カレッジ進学について、いろいろ聞いてみよう!」
ILACは、バンクーバー・トロントに校舎を持つ「カナダ最大」の語学学校です。
ビジネスカレッジであるILAC International Collegeを併設し、語学学校卒業後、さらに専門的な学習をする環境も整っています。
一番多くの学生が通う学校だからこそ、世界中から様々なバックグラウンドを持った生徒たちが集まります。
充実したコープ留学のコツ、留学の可能性を、多くの生徒たちを見てきた日本人カウンセラーの小塚なつきさんが教えてくれました。
なつきさんが留学したときはTOEIC 200点台だったそうです!
カナダ人の優しさにふれ移住。
現在は夢だったケベックに移り住み、リモートで仕事をしているそうです。
インタビュアーは、トロントのエージェントで多くの留学生を見て来た海野めるもさんです。
ILACってどんな学校?
ILACは世界中から生徒が集まる、多国籍の語学学校・キャリアカレッジグループです。
オンラインも含めると、9,000人以上が受講しています。
バンクーバーとトロントにキャンパスがあり、現在の日本人比率はそれぞれ、11%・6%となっています。
キャリアカレッジの代表的なプログラムは大きく分けて「ビジネス」と「ホスピタリティ/カスタマーサービス」の2つです。
これらは「コープと言えばこれ」という定番プログラムですね。
ホスピタリティ系は最低必要な英語力が低く入りやすいこと、つぶしがきく、ということでビジネスと比べ、ちょっと生徒の割合が多いそうです。
ILACグループには Canadian Tourism College(カナディアンツーリズムカレッジ)という学校もあります。
こちらはツーリズムに特化した専門学校で、特にフライトアテンダントコースが人気です。
コープは含まれていませんが、ILAC International College(キャリアカレッジ)で、カスタマーサービスコーププログラムを修了した後に、フライトアテンダントコースをプラスで取る人もいるそうです。
違う形態のプログラムを組み合わせられるのは、大きな学校ならではの特徴ですね。
コープに絞るのではなく、目的や事情に合わせてプログラムを選ぶのがおススメとのことです。
※必要な英語力は、ホスピタリティ<ビジネス<ツーリズムの順に上がります。
事前準備やアドバイス
語学留学だけでなく、カレッジに進学する際には何を準備すればいいのでしょうか?
なつきさんにお伺いしました。
英語力はなるべく上げる
まず準備したいことは英語力です。
「カレッジは「英語を学ぶ」ところではなく、英語「で」専門的なことを勉強する場です」となつきさん。
くわえて、ILACは多国籍です。
イコール、様々なバックグラウンドを持った人たちとチームワークをする機会がとても多いということでもあります。
その際、「自信を持ってクラスに参加できるのか」がキーになります。
英語力は「あればあるほどいい」のは間違いないそうです。
日本でもカナダでも場所は問いません。
カレッジ入学前に、なるべく上げましょう。
自分の経験を振り返ろう
そしてカレッジでは、自分のバックグラウンドや仕事に関する経験、何かしたいか、何が出来るか、を聞かれる機会がとても多くあります。
カナダではアルバイトやボランティアの経験も、仕事の経験とみなされます。
自分の経験をしっかり振り返って、「自分が何をしてきたか」を伝えられると良いとのことです。
北米の定義での「面白い人」は、どんなトピックでも参加できる人だそう。
そういう人物になれるように日本でも自分の経験を振り返ってほしい、とのことでした。
英語力が足りない時はどうしよう?
英語力がカレッジの入学要件を満たさない場合もありますよね。
そんな時は、現地で語学学校に行く、または語学学校と全く同じ授業をオンラインで受講するという方法があります。
このオンラインプログラムは「ILAC KISS」と呼ばれ、コロナを機に始まりました。
ビザが発行されず、カナダに来れない学生さんなど、世界100ヶ国から約4000人が参加しているそうです。
これを使えば、日本にいながら入学条件を満たすことが可能です。
時間帯は4コマから選べます。
滞在費等も抑えられますし、仕事をぎりぎりまでしたい人や、学校の関係で留学に期限がある人にもおススメです。
予定通り英語力が上がらなかったら?
語学学校で英語力は思ったように上がるのかも不安ですよね。
「みんな心配するけど、英語力が上がらない人は正直あんまりいない」そうです。
安心ですね!
万が一英語力が上がらない場合、アドバイザーに相談することが出来ます。
レッスン数を増やす、課題を増やしてもらうなど、対応も可能です。
語学学校では、2週間に1回レベルアップテストもあります。
どこが苦手分野か、その都度先生がアドバイスをくれるそうです。
苦手分野を選択授業で延ばすこともできますね。
「学校に来て、授業に参加する。
英語環境に身を置けば楽しいくらい伸びるから、あまり心配しなくてもいいよ!」
とのことでした!
現地でコープのプログラム変えることは出来る?
基本的には現地でコープのプログラム変えることは出来ないそうです。
「プログラム名だけで決めるのはお勧めしない」となつきさん。
ホームページで中身のコース科目をチェックし、「何を学びたいか」きっちり考えてから決めることが大事とのことです。
ただし、学校のプログラムが始まる前であれば、十分な期間を持ったうえで言ってくれればお手伝いします、とのこと。
プログラムがどうしても決められないのであれば、決めずに現地に来るのも一つの手だそうです。
課題やバイトについて
ESL(語学学校)は午前中に授業がありますが、カレッジは午後に開講されます。
宿題ワーク・課題は出ますが、午前中はバイトをする人も多いそうですよ♪
でも、いきなり両立は難しいです。
生活や気候に慣れ、それからになります。
MAX働くつもりでは来ない方がいいとアドバイスがありました。
プログラムによる課題量の違いはあまりないそうです。
個人・グループワークどちらもあり、定期的にプレゼンをします。
グループに何もしない人がいることも、正直言うと、あるあるです。
ですが、それも1つのコミュニケーションの仕方の練習、絶対やってもらうように挑戦しましょう。
キャンバスプラットフォームの紹介
実際に生徒が使うプラットフォームも見せて下さいました。
取っているコースのシラバスなどが見れ、UBCなど、カナダの有名大学でも採用されているシステムだそうです。
課題の確認はもちろん、クラスメイトやグループのメンバーともここから連絡がとれます。
先生の言葉
今人気のデジタルマーケティングの先生からもコメントを頂きました!
結構な数のフォロワーがいるYouTuberだそうですよ♪
気になった方はお名前を検索してみてくださいね。
カレッジのサポート体制について
歴史がある学校なので、相談できる部署があり、サポートできる環境は整っています。
ただし日本と違い、待っていても何も起こりません。
「何したいか」しっかり考えて、「どんな風に助けてほしいか」をしっかり伝えてください。
仕事探しについて
専門のコープチームが各キャンパスにいて、手厚いサポートを受けることが出来ます。
座学が始まった時点からレジュメの書き方などのサポートが始まります。
コロナで増えた、Zoomインタビューのテクニックも教えてくれるそうですよ。
学校の規模が大きい分、企業とのコネクションもあります。
定期的なジョブフェアーやコーヒーミーティング、求人紹介をしているそうです。
就活に関するアドバイス-期待値をあまりにも上げてこない
厳しいことを言うようですが、「(仕事に関する)期待値をあまりにも上げてこない方がいいです」とのアドバイスも頂きました。
以下、なつきさんの言葉です。
「冷静に考えて。私たちはカナダではニューカマー。
カナダに来たばかりで英語もろくに話せない、文化も知らない。
そんな人に、「はい、マネージャーやって」なんて企業、無いです。
みなさんには「色んなチャレンジをするぞ!」と思ってきてほしいです」
そのうえで、「自分が何してきたか」を伝えられるように、しっかり考えておきましょう。
実際のところ、インターンは無給?有給?
コープであれば、基本的には有給が多いそうです。
(バンクーバーはコープは有給でなければいけませんが、トロントは無給も認められています。)
ただし経験とスキルと募集要項がマッチして初めて成り立つそうです。
有給のお仕事の場合、就ける職種は「Entry level job(新入社員がやるお仕事)」が基本です。
無給だと、経験が無くてもオフィスのオプションが増えてきます。
お金じゃなくて「経験」を買いたい人は無給のポジションを選ぶこともあるそうです。
現役の学生や卒業後すぐなど、就労経験がない場合は?
カナダでいう「就労経験」はバイトでもボランティアでも問題ありません。
どんな風にアピールできるかが大事です。
自分が何が出来るのかしっかり考えてアピールしましょう。
社会人経験がない人はエントリーレベルの仕事が基本になります。
日本に帰って就活する人が多いそうで、無給のインターンで就活用の経験をつけることを選ぶのもおススメです。
日本で社会人経験がある場合はどうでしょう?
小さなことでもレジュメ・面接でアピールすることが大切だそうです。
色んなタスクを任せてもらえる可能性が上がります。
どちらのケースにも言えるのは、レジュメをしっかり作りこむことが大事ということ。
ちょっと書くだけでも、面接のとき拾ってもらえるので、アピールできるところはどんどんしていきましょう。
(ただし、応募する仕事内容に関係ないことは書かないでいいです)
コープの就業について
募集・プログラム内容にあったお仕事を任されているか、仕事中にも学校がチェックします。
日本の方は真面目に働く人が多いので、何でもやるという気でいれば全然問題ないそうです。
「(遊びたいから)日曜働きたくない」とかは言わないようにしましょう。
クビになる可能性はある?
北米ではすぐクビになると聞きますよね。
でも、まじめにやっていれば、まず大丈夫です。
ただし、「決まったら安泰ではない」ということは知っておきましょう。
日本と違うので、会社都合で解雇するということは普通にあります。
大抵、試用期間が約3ヶ月あり、その期間にパフォーマンスを見せれなかったら「さよなら」です。
法律上それがOKとされています。
でも、日本の方は真面目に働くので、普通にやっていればあまり心配することはありません。
今不安でも、英語力は絶対に伸びているし、学校で準備は出来ているので大丈夫ですよ!
卒業後の進路
就職先から就労ビザをもらう人は実際にいるのでしょうか?
答えは「いるけど、そう簡単ではない」です。
スキル・経験・実行力がある人が貰えているそうです。
卒業後就学を続けたい場合は?
就学を続けたい場合はどうでしょうか?
私立カレッジでは唯一、公立への単位移行が可能なのがILACの強みです。
おなじことを勉強しなくていい=時間と授業料の節約になります。
気に入って移民したい方は、ポスグラを取るために公立に編入もしやすいです。
永住権がちらついている方には、ILACで公立カレッジプログラムを受講することも可能です。
提携カレッジは田舎にありますが、仕事先や、ネットワーキングは都会の方がチャンスが多いです。
同じカリキュラムをダウンタウンにあるILACのキャンパスで取ることが出来るのがメリットです。
また、本科に行くと何十もプログラムがあります。
その中からILACチームが市場調査をし、現地就職に繋がるプログラムのみを選んでいます。
「この仕事がしたいならこのプログラム」と分かりやすいのもメリットですね。
公立、語学学校、日本で勉強、色んな道があります。
自分が何を学びたいのか、どんな仕事に就きたいのか、しっかり考えてプログラムを選びましょう。
まとめ
ILACのコーププログラムを始め、カレッジについて詳しくお伝えしたセミナーの模様をお伝えしました。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
コープ(Co-op)ビザについて詳しく知りたい方は以下のページもご覧ください。
他にも英語セミナー、就職セミナーなど、毎週様々なテーマで開催しています。
気になった方はLINE VOOM(旧タイムライン)とTwitter(@canada_compass)の告知をご覧ください♪
今後も定期開催していきますので是非ご参加くださいね!