【アキラのカナダ留学体験談】〜7. 夏休み、オカナガンとトフィーノへ〜

僕はその大きな湖沿いにあるコテージの一室を十日間借りて暮らした。
とにかくシャルドネの白のワインと、スパークリングワインがおいしかった。二つとも基本的に辛口でスッとしているワインで、それでいて蜜のような味わいがギュッと中に詰まっている感じで。テイスティングも五ドルで三つのワインを少しずつ飲み比べて、それから何を頼むか決められる。最高だった。
特に「Quali’s Gate」というワイナリーのワインは、どんどん飲めてしまう気持ちよいワインだった。おすすめです。バンクーバーでも多分買えます。ワイナリーの中には商売重視で、全然イケてないワインもあったから、やっぱりこじんまりしたワイナリーに行くのがベストだと思った。
その「Quali’s Gate」で食べたランチが一番の思い出。目の前にはちょっとトスカーナっぽい丘陵の街並とワイン畑、僕が頼んだのは確か白ワインとチキンの香草グリル。それでしっかり冷えたクリスタルグラス、カナダの強い日射しと広い空、緑の木々の色。ああいう全てのことが一緒になって美味しく思える瞬間って、人生で一体何度体験できるんですかね……。もう一度体験したいです。いや、飲みたいです、とにかくあのシャルドネがまた飲みたい。

 TESOLのBASICプログラムも終わり、僕は8月いっぱい夏休みをとった。もうそれまでにロッキーマウンテンもシアトルもビクトリアもウィスラーも行ってしまったし、こっちでの友達は語学学校を続けていたりするからなかなか予定を合わせるのも難しいし、ここは一人旅をしよう、ということでケロウナというオカナガン地方にある街に行った。
 自然のあるところで、できれば湖でも眺めながらゆっくり暮らしてみたいなと思い、こっちで知り合ったカナディアンの人もオカナガン出身で最高のリゾートだと言っていたし、何よりワイナリーが沢山あるってことで決めたのだ。
 オカナガンは思ったより、砂漠って感じの場所だった。湖はとにかく大きすぎて、完全に海だった。琵琶湖よりも全然大きい。それで毎日レンタカーを運転してBig Horn Sheepとかいうでっかい山羊のような、山の神様みたいな動物を避けながら、そのでっかい湖沿いの崖の道を延々と走らなきゃいけなかったり、なかなか冒険した旅だった。

 酔いもさめ、気持ちよくぐっすり眠って、その旅から帰ってくると、夏休みを使って東京から友達が僕を訊ねてきてくれたので、二人でトフィーノのツアーに行った。それは「ESLclub」というバンクーバーの語学学校に通っている生徒たちが主に参加するツアーで、バンクーバーに来ている世界中の留学生たちの雰囲気を友達にも味わってもらいたいなと思って、そのツアーを選んだ。結果トフィーノでは十人部屋で一緒に寝泊まりして、そこでできた友達と一緒にカヤックをしたりご飯を食べたり、僕の友達も久しぶりに英語をしゃべったらしく、ただ旅行しにきただけではなく「英語をもう一度勉強したい、海外で暮らしてみたい」っていうモチベーションをお土産に帰ったみたい。
 朝から昼にかけてやった初めてのカヤックは、靄の中、出発して段々靄が晴れてトフィーノの雄大な自然を満喫した。ワカメをカヤックの上からもぎ取って食べ、野生のアシカがすぐ隣を泳いでいくのを見たり、あっという間のことだった。
 僕がバンクーバー周辺で旅行した中では、トフィーノという場所がロケーション的にはベストです。ここはハリブットっていうお魚(白身魚、多分ヒラメ?)と、ビールがおいしかった。こっちは付け合わせのサラダにしても、例えばサンドウィッチとかにしても、ちょっとしたものへのレモンの使い方とか、ハーブやスパイスの使い方が絶妙なときがある。あぁ、こういうのは日本ではない味だなって。新鮮な驚きがある。すいません。食べ物ばかりで今回。でも旅での一番の楽しみってやっぱりご飯ですよね。
 トフィーノ。サーフィンも挑戦したかったから、絶対また行きたいと思う。

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