[書評]『毎日の英速読』で楽しくインプット! TOEIC対策にもオススメの良書

[書評]『毎日の英速読』
サト

執筆者

TOEIC980点。ELSA認定アンバサダー。インドネシアで日本語学校を運営している日本語教師。話せる言語は英語のほかにインドネシア語、中国語。→ サトについてはこちら

「TOEICを受けているけど、なかなかスコアが伸びない」とお悩みではありませんか。

スコアが伸びない原因のひとつが「時間が足りない」ということ。とくにリーディングセクションは時間との戦いです。

リーディングセクションの読解問題は大きな壁だと言えるでしょう。

読解で時間切れを起こさないように、ふだんから速読のトレーニングが大切ですが、次のような疑問が生じます。

疑問

  • どれぐらいのスピードで読めばいいの?
  • トレーニングの方法は?
  • TOEIC対策をしつつ、英語力そのものを上げることはできる?

このような疑問をすべて解決してくれる本を見つけました。

この記事では、書籍『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる』をレビューします。

『毎日の英速読』の著者について

まず、本書の著者をご紹介しましょう。

次のおふたりです。

本書の著者

  • ジェームス・M・バーダマン氏
  • 神崎かんざき 正哉まさや

このタッグ、めちゃくちゃ強力なんですよ!

経歴が次のとおり半端ないですからね……。

ジェームス氏の経歴

  • アメリカ生まれ
  • 早稲田大学文化構想学部教授
  • 日本で30年以上、英語を教えた経験あり
  • 著書多数

ジェームス氏はネイティブスピーカーとして、日本での英語教育に長く携わっていらっしゃいます。

神崎氏の経歴

  • 神田外語大学講師
  • テンプル大学大学院修士課程修了(英語教授法)
  • TOEIC 990点*(満点)
  • TOEIC S&W 200点(満点)
  • 著書多数

また神崎氏も英語教育の現場に立ちつつ、ご自身もTOEICで満点を取っているんですね。

マーク方式のTOEICだけでなく、S&W(スピーキングとライティング)でも満点!

そんなおふたりの共著ということで、読む前から期待しかありませんでした。

そして、期待をはるかに上回る本だったことを、先にお伝えしておきます!

『毎日の英速読』のトレーニング内容

『毎日の英速読』というタイトルのとおり、本書では英語のテキストを速く読むためのトレーニングができます。

本書に収録されているのは、300語程度の短いテキストばかり。

目標は2分で読むことなので、1回読むだけなら「すぐ終わるのでは?」と思いますよね。

でも、本書で紹介されているステップどおりに練習すると、けっこう時間がかかります。

トレーニングのステップ

本書で紹介されているステップは次のとおりです。

トレーニングのステップ

  1. 速読の準備運動(本文に関係があるイラストなどを見る)
  2. 目で読む(黙読する)
  3. True of False(問題に答える)
  4. 目と耳で読む(音声を聞きながら読む)
  5. 口も鍛える(シャドーイング・音読をする)
  6. 進歩の記録(読んだ速度を記録する)

同じテキストを黙読したり、音声を聞きながら読んだりと、変化をつけつつトレーニングを進めていくんですね!

「音声を聞きながら読む」トレーニングとは?

特徴的だと思ったのは、4つ目の「音声を聞きながら読む」トレーニングです。

このトレーニングは、英語を逆戻りせずに頭から読むためのもの。

わたしも戻って読んでしまうことがあるので、めちゃくちゃいい練習になっています。

また、音声を聞きながら読むことで、300語を2分で読む感覚もやしなうことができます。

この速さだと、TOEICでも時間切れにならないそうです。

ただ、初めはこのスピードで読むのは難しいかもしれません。

なので、本書はその点もカバーすべく、テキストを意味で区切って、さらに和訳もつけたバージョンもあります。

イメージは、次のとおりです。

Maya has a very good ideaマヤはとてもいい案を思いついた / for the book seies titleその本のシリーズタイトルの .//

ジェームス・M・バーダマン、神崎正哉 著『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる
』(2014年 朝日新聞出版)

この英文は本書で例として出ているもので、トレーニング用テキストのネタバレではありません。

さらに、スラッシュ(/)ごとに区切って読んだ音声もあるので、安心です。

ここまでやってくれると、もはや「おもてなし」を受けているような感覚にもなります。

ここでは「音声を聞きながら読む」トレーニングだけに絞って書きました。他のトレーニングについては、本書に譲ります。

ひとつ言えるのは、本書で行うトレーニングが教育現場で効果を上げているということ。

「教育現場」は、ジェームス氏が30年以上も携わっていらっしゃる場なので、説得力も違いますよね。

信じて取り組むだけの価値は、絶対にあります!

本書を無料で読む方法も後でお伝えしますので、ぜひ手に取ってみてください。

『毎日の英速読』のトレーニングが楽しい理由

さきほど、本書のトレーニングについて「教育現場で効果を上げている」と書きました。

ただ、どんなトレーニングも、続けなければ意味がありません。

本書はその点も見事にクリアしています!

わたし自身、この書籍のとおりにトレーニングをしていて思ったのは、「ゲーム感覚で楽しい 」ということでした。

なので「続けよう」と意識しなくても、トレーニングが続いています。

わたしが本書でのトレーニングを楽しく感じた理由は、次の3点です。

順に詳しく見ていきましょう。

レベルがちょうどいい

まず、レベルがちょうどいい点です。

本書で使われている英単語は、次のとおりコントロールされています。

本書のテキストは、速読トレーニング用に作成しました。特徴は、単語のレベルを2000語レベルにしてあることです。使われている単語は、固有名詞などを除いて『毎日の英単語』がカバーしているリストの範囲内の単語です。

ジェームス・M・バーダマン、神崎正哉 著『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる
』(2014年 朝日新聞出版)

『毎日の英単語』もジェームス氏の著書で、ネイティブスピーカーがよく使う単語を厳選しているそうです。

本書に使われている英単語は、基本的によく使うものだけということですね!

とはいえ、目標の時間内で読んで理解するのはけっこう難しく、やりがいも感じられました。

難しすぎず、かんたんすぎない。ちょうどいいレベルなので、モチベーションが続いています!

題材がおもしろい

次に、本書で読むテキストは題材(テーマ)がおもしろいので、読んでいて純粋に楽しいと思えます。

タイトルだけいくつかピックアップすると、次のとおりです。

テキストのタイトル(例)

  • 3D Printer
  • The Ideal Translator
  • Speaking Two Languages

タイトルを見ただけで「読んでみたい」と思ったかもしれませんね。

目標が数字で示されている

最後に、本書ではトレーニングの目標が数字で示されています

なので、クリアしようと燃えながら取り組めます!

目標は、次の2つです。

トレーニングの目標

  • 2分で読む
  • 読んだあとの問題(全6問)に4問以上 正解する

先述のとおり、テキストはすべて300語程度で2分で読むのが目標です。

時間を測りながら、ほどよいプレッシャーの中、楽しく読んでいます♪

さらに、本文を読んだあとに選択問題が6問あり、4問以上正解するのが目標。

これもちょうどいいぐらいの難しさなんです。

問題文が本文と合っているか、間違っているかだけでなく、「本文では述べられていない」という選択肢もありますから。

2分で読んで、6問中4問に正解するのは、けっこう骨が折れます。

単語自体は難しくないんですが、まだまだ修行が必要やなと思いました!

速読の先にあるもの

本書のトレーニングは英語の速読力を鍛えるものですが、その先に、次のような高い目標も見据えています。

そして、(中略)「速く、正確に英文を読むインプット力」を養うことが、ひいてはアウトプットの能力も高めることとなります。

ジェームス・M・バーダマン、神崎正哉 著『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる
』(2014年 朝日新聞出版)

本書で速読力を身につけると、話したり書いたりする力もつくということですね。

たしかに、第二言語習得でも、ことばの習得にはインプット(読んだり聞いたりすること)が欠かせないと言われています。

「第二言語習得」は、人間が外国語などを身につけるプロセスを研究する分野です。「誰にでも効果のある外国語の学習方法を研究している」とも言えます。

本書は聞きながら読むトレーニングもあるので、インプットりょくを鍛えるのにもピッタリかもしれません。

ぜひトレーニングを実践して、インプットりょくもアウトプットりょくも身につけましょう!

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それは、Kindle Unlimitedの無料体験です。

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まとめ

この記事では、『毎日の英速読 頭の中に「英文読解の回路」をつくる』という本をレビューしました。

本書を使うと、次の理由で速読力を楽しく身につけることができます。

無料で読む方法も活用して、ぜひご自身でトレーニングを体験してみてくださいね!

英語の勉強にオススメの書籍はほかにもいろいろあります。

次の記事にわかりやすくまとめたので、ぜひご参考に!!

海外留学で英語で学ぼう!

カナダ留学コンパス

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サト
インドネシアで日本語学校を運営している日本語教師。独学でTOEIC980点をマークした秘密が受験英語が好きだったという特異体質。オンライン英会話や電子書籍を試すことにハマっている。>>サトについて詳しくはこちら
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