時間「○時○分」って何て言うの? 書き方・読み方をまとめたよ!

はつ

執筆者

Google認定教師/Microsoft Innovative Educator。1999年に脱サラしオーストラリアに移住。メルボルンの公立中高一貫校で日本語教師。University of Technology Sydney(シドニー工科大学)卒業、Graduate Diploma(準修士) 取得。→ はつ についてはこちら

最近であればみんな携帯電話を持っているし、わざわざ人に時間を聞くということは減ったと思います。

しかし約10年ほど前、私はいつも人に時間を聞かれるという時期がありました。「なぜなのか!?」……の答えは最後に書いておきます。

ということで、今回は時間にまつわる表現についてまとめました。

時間を英語で表現する方法

まずは、時間を英語で表現する方法について紹介します。

時間の基本的表現

まず、基本の基本として、こちらの3つを見て下さい。

時間の表現
時間 hour
minute
second

意外と知らない方も多いかもしれませんが、「秒」は「second」って言うんです。「第2の」という意味で使われる「second」と同じスペルですね。

時間を言うときの基本は「It's 〜」

例えば「4時です」というときは英語ではこのように言います。

ウサギ

What time is it now ?
(今、何時?)

オオカミ

It's 4 o'clock.
(4時だよ)

上の例のように「It's 〜(時間)」のように言うのが基本です。

はつ

「It is 〜」と言った方がフォーマル感が高まりますが、あまり言いませんね。

ぴったりの時間には「o'clock」

上の例文でもすでに出ていますが、「〜時」と言いたいときには「o'clock(オクロック)」という単語を使用します。

「o'clock」の使い方

  • 1時 …… 1 o'clock
  • 2時 …… 2 o'clock
  • 3時 …… 3 o'clock

この「o'clock」ですが、親しい人との会話の中で「明らかに4時ちょうどを指す場合」には省略して「4」だけでも大丈夫です。

はつ

それ以外だと「 4 」だけ言ったら「その後、分も言うのかな」と心理的に期待してしまいます。

「o'clock」が付いていること自体が「〜時ちょうど」を表しますが、もっと「1時ちょうど」と強調したい時はこのような表現を使います。

「〜時ちょうど」の表現

  • 1 o’clock exact
  • 1 o’clock on the dot
  • 1 o'clock sharp
ウサギ

The movie started at 4 o’clock on the dot. Sob...
(映画は4時ちょうどに始まってた。ぐすん)

オオカミ

Let me guess. You missed the first 30 minutes of the movie...
(当ててみようか。映画、最初の 30分見逃しちゃったんでしょ)

また「sharp」は、待ち合わせや行動を伴う場合で「ちょうど」を表したい場合に使います。

ウサギ

Let's meet at the cafe. 5 o’clock sharp.
(カフェで落ち合おう。5時キッカリで)

オオカミ

See you then !
(じゃまたあとで!)

時間を表す前置詞は「at」

「4:00」のように言うときは「at 4 o'clock」のように「at」を使います。

時間を表現するために用いられる前置詞は「at」なんですね。

ウサギ

The movie starts at 4 o'clock. I'd better hurry !
(映画は4時に始まるんだ。急がなくっちゃ!)

オオカミ

You’ve only got 2 minutes left...
(あとたった2分しか残ってないよ……)


時間の言い方・読み方

お次は時間の読み方です。

学校では「4:35」を読むときには「four thirty five」と読むと習ったと思いますが、実際のところどうなのでしょうか?

形式ばった時間の読み方

すぐ上で紹介した「4:35」を「four thirty five」と読む言い方ですが、実はこれ、形式ばった読み方です。

たとえば、「空港でのフライトのアナウンス」などはこの形で読まれます。

空港でのアナウンスなど

  • 4:35four thirty five
  • 2:05two oh five

「2:05」のように「分」が1桁の場合は、「oh five(オー・ファイブ)」のように読みます。

はつ

「ゼロファイブ」とは読まないので注意です。

普段でもこの形態で時間を言う時もありますが、あとで紹介する「past」や「to」を用いた時間の言い方の方が多いです。

口語で言われる「past」「to」の表現

学校では「4:35」を「four thirty five」と読むように習いますが、これは先ほどにも紹介した「形式ばった言い方」です。

文字では「4:35」と書くことが多いですが、これが口語だと「past(〜を過ぎて)」、もしくは「to(〜前)」を使い「分+時」という形で言います。

口語での時間の表現

  • 4:35thirty five past four(4時35分過ぎ
  • 11:55 five to eleven(11時5分

「past」ですが、「~分過ぎ」に使うので、1~30分過ぎに用いられます。「35分 ~ 59分」までは「to(~前)」を使うことが多いです。

こちらの図を見たほうが早いですね。

時間を表す表現
時間を表す表現

つまり「4:35」だと「twenty five to five(5時25分前)」という表現になりますね。

ウサギ

It’s five to eleven.
(10時55分だ)

オオカミ

You’d better stop playing games and go to bed.
(もうゲームやめて寝た方が良いよ)

注意したいのは、「4時ちょうど」のときには「o’clock」を使いますが、「分」も合わせて言う場合には「o’clock」の出番はないこと。

「o'clock」は必要か?

  • 4:12twelve past four o'clock
  • 4:00four o’clock


その他の時間の書き方・表現

今度は、さらにいろんな「時間」を表す表現を見てみましょう。

「Half」と「Quarter」

1時間は分に直すと60分ですね。

そのため、30分は1時間の1/2なので「half(半分)」、15分は1時間の1/4なので「quarter(4分の1)」という表現を使います。

「half」と「quarter」

  • 4:15quarter past four
  • 4:30half past four(※「half to five」とは言わない)
はつ

ちなみに「45分間(forty five minutes)」と言うときも、「three quarters of an hour(3/4時間)」とも言います。

ウサギ

I’ll take a nap for half an hour.
(30分ほど昼寝をするね)

オオカミ

I’ll wake you up at quarter to three.
(3時15分前に起こしてあげるね)

「秒」まで言う場合

たとえば、「4時35分10秒」のように「秒」まで言う場合は何て言うのでしょうか?

「秒」まで言うことはめったにないですが、こんな表現が使われます。

「秒」まで言いたいとき

ten seconds into thirty five past four
(4時35分10秒)

「秒」まで含めた場合は「to」よりも「past」の表現が好まれますね。

また、マラソンの経過時間のように「2時間6分11秒」という場合はこのように言います。

マラソンの経過時間

Two hours six minutes (and) eleven seconds
(2時間16分11秒)

「午前」「午後」の表現

午前、午後については「AM」や「PM」のように書きます。

「AM」「PM」の例

  • 午前9時9 AM
  • 午後11時11 PM

「AM」や「PM」は、日本でも使われるので、もう見慣れていますよね。

友人とのメールやメッセージでのやり取りの場合は、小文字で「am」や「pm」と打つのが普通です。

また、口語ではこんな表現を使います。

口語での例

  • 午前9時9 in the morning
  • 午後11時11 at night

表にするとこんな感じです。

口語での「午前・午後」の表現
午前 in the morning
午後 in the afternoon
at night

例で見てみましょう。

ウサギ

Tomorrow, we’ll leave here at six in the morning.
(明日は朝6時に出発するよ)

オオカミ

You’d better go to bed now !
(きみ、もう寝たほうが良いよ!)

ちなみに、時間と「AM / PM」の間にはスペースを入れても、入れなくてもかまいません。私はスペースを入れた方が読みやすいので好きです。

「AM / PM」、「am / pm」、「A.M. / P.M」. のどの表記が正しいかといえば、人や企業、団体によって採用しているスタイルが異なるので、一概にひとつが正しいとはいえないのが実情です。

はつ

大切なのは手紙などを書く場合には、ひとつのスタイルのみを採用することですね。

「正午12時」「真夜中12時」の表現

飛行機の便を予約する際、「12時」は「正午」なのか「真夜中」なのか紛らわしい場合があります。

口語でそれらを言い分ける際は、このように区別します。

2つの「12時」

  • 正午twelve noon
  • 夜中の0時twelve midnight
ウサギ

Mr. Bear invited us to his party. It starts at twelve noon.
(くまさんがパーティーに招待してくれたよ。正午からスタートだ)

オオカミ

I bet it’ll go on until twelve midnight !
(きっと深夜12時まで続くね!)

「24:00」のような表記は?

「午後2時」を表現するとき、電子時計では「14:00」のような24時間表記が使われていますよね。この表記は使われるのでしょうか?

もちろん使われますが、友達とのやり取りであれば「2pm」を使うのが普通です。

一般的な正式書面でも「2:00 PM」を使いますが、午前と午後が紛らわしい状況の場合は「14:00」も使われます

個人的に、書面で書く際にはこんな使い分けをしています。

書類に書く時間表記の使い分け
通常 時+分 AM / PM
【例】9:00 PM
厳密な時間を表記したい場合 24時間時計
【例】21:00

あと、「タイプミスかな?」と思われないようにこんな気遣いもしています。

例えば「2:00」を入力するとき「12:00」の「 1 」を打ち忘れて「2:00」になったのではないことを表す意図で、「2時」であれば「02:00」と表記したりします。

ちなみに、話し言葉で「午後2時」を「fourteen o'clock(14時)」とは言いません。これは日本語も同じですね。



時間にまつわる表現

では「時間を英語で表現する方法」を見てきましたが、今度は時間にまつわる表現を紹介します。

ギリギリ間に合う

どこかへ行く用事がある場合、ギリギリ間に合ったときには「scrape into」を使います。

「scrape」はこすり落とすという意味があります。「滑り込みセーフ」といったイメージでしょうか。

ウサギ

I just scraped into 4 o’clock meeting.
(4時の会議にギリギリ間に合った!)

オオカミ

So stop wasting your time on games !
(だからゲームで時間の浪費するのをやめなよ)

だいたい○時ごろ

アバウトな時間を表したいときに便利なのが「~ ish」です。

ウサギ

Can I meet you at the cafe at 5 -ish ?
(5時ごろ、カフェで会える?)

オオカミ

I'll be there 5 o’clock sharp !
(5時ピッタリに行くよ!)

ちなみに「-ish」 は「イッシュ」と発音します。「ish」の前の単語とは一呼吸入れて発音します。

「5 -ish」の読み方

  • ファイビッシュ
  • ファイブ・イッシュ

時間の聞き方

誰かに時間に聞く際、学校で習った「What time is it now ?」を使う方も多いでしょう。

でも実際に使わているのはこちらです。

ウサギ

Do you have the time ?
(今何時?)

直訳すれば「時間を持っていますか?」ですが、「それを持っている(=知っている)」と考えれば面白いコンセプトですね。

「the」を忘れて「Do you have time ?」になると「今、時間ありますか?」という意味になりますのでご注意ください。町中で間違うとナンパになります。

「the」の有無で意味が?!

  • Do you have time ?(今、時間ある?)
  • Do you have the time ?(今、何時ですか?)

というわけで「ほった芋いじるな(What time is it now)」ってあんまり使われていません。

まとめ

では、冒頭文章の答えです。

「なぜ私が頻繁に時間を聞かれていたか?」の種明かしをすると、私は腕時計をしたままロッククライミングをするクセがありました。

普通、ロッククライミングには腕時計はしないもの。その理由は簡単で岩に時計が擦れて文字盤が傷ついたり壊れたりしてしまうからです。

なので周りのクライマーはみんな時計をしておらず、唯一腕時計をしている私に「今何時 ?」と聞いてくるわけです(笑)。

時間にまつわる表現法は幅が広いので戸惑いがちですが、口語と書面で書かれる時間の表記を一通り知っておけば、英語話者に「むむっ、こやつ、デキル!」と思われる事、間違いなしですよ。

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はつ
人生の半分をオーストラリアで過ごした経験からネイティブレベルで英語を操る。現在はメルボルンで言語の専門家である日本語教師として生計を立てる。2013年に世界から「グーグル認定教師」として50名のひとりに選出された教育のプロ。>>はつ について詳しくはこちら
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