第二文型「SVC」とは?

第二文型 SVC
サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

英語の文法の基本である5文型のうち、第二文型ってどんな文型かわかりますか?

「元気ですか?」と聞かれて答える「I'm fine.(はい元気です)」が英文法の第二文型「SVC」の形です。

今回は、第二文型「SVC」の意味・形・作り方代表的な動詞をわかりやすく紹介しますね。

「第二文型 SVC」について

はじめに、英語の第二文型 SVCとは何かを見ていきましょう。

「第二文型 SVC」とは?

「第二文型 SVC」は英語の文を5パターンに分けたときの1つの形です。

第一文型である「S+V」に「C」がくっついた文型です。

この記事では第一文型がわかった前提で「第二文型」を説明します。

第一文型がよくわからない人は第一文型 SVの記事から先に読んでくださいね♪

「第二文型 SVC」の意味・形

つづいて、第二文型 SVC の意味・形について紹介しましょう。

「SVC」の形とは、第1文型「S(主語)+V(動詞)」に「C(補語)」がくっついた形になります。

「C」は「補語」を表す

「SVC」の「C」とは日本語の文法にはない「補語(complement)」という要素です。

「補語」と、とつぜん言われても困ると思いますので、例文で紹介しますね。

英語の勉強を始めてまず最初に出合うこの文の形が「SVC」ですよ。

I am a rabbit.
(あたしはウサギだよ)

この場合の「 I 」が「S(主語)」、「am」が「V(動詞)」、「rabbit」が「C(補語)」の役割となっています(「a」は「rabbit」に付属している冠詞です)。

第二文型とは「S(主語)」+「V(動詞)」に「C(補語)」がくっついた文
第二文型とは「S(主語)」+「V(動詞)」に「C(補語)」がくっついた文

では具体的に「補語」の役目はなんでしょうか?

「S」と「C」はイコール関係

「補語」の意味は「イコール関係を作るもの」と思っておくのがおすすめです。

さきほどの「I am a rabbit」という文の場合、以下のように「I(私) = rabbit(ウサギ)」という関係になっていますよね?

「S」と「C」はイコール関係です
「S」と「C」はイコール関係です

「わたしはウサギ」とも「ウサギなのはわたし」とも言えますよね。

このように「主語(S)」と「補語(C)」がイコール関係になるのが英文法の「SVC」という形なんですよ。

「SVC」は文の骨組みなので、実際はここに助動詞副詞前置詞などを足して文を長くしていきます。

第二文型とは?
「S(主語:Subject)」と「C(補語:Complement)」がイコール関係になる文

【例】I am a rabbit.(私はウサギだ)

補語についてはこちらで詳しく説明しているのでご参考に!

第二文型の作り方

では、SVCの作り方を例文をとおして見てみましょう。

第二文型は「〜は……だ」の文

第二文型SVCの形を作りたいときは、日本語で「〜は……だ」の文を思い浮かべてみてください。

〜は……だの文

  • 私はかわいい
  • これはニセモノだ
  • 彼はイケメンだ
  • あの建物はボロい

それをそのままの順番で並べればOKですよ(すぐ下の次項で英語にしたものを紹介しています)。

「C」に来る品詞は「名詞」か「形容詞」

品詞で言うと、「C(補語)」の部分には名詞形容詞が来ます。

私はかわいいI(S) am(V) cute(C).(形容詞)
これはニセモノだThis(S) is(V) a fake(C).(名詞)
彼はイケメンだHe(S) is(V) handsome(C).(形容詞)
あの建物はボロいThat building(S) is(V) old(C).(形容詞)
第二文型の例

以上が、第二文型の基本になります!

第二文型で使われる動詞まとめ

SVCの基本がわかったところで、続いては第二文型でよく使われる動詞を見てみましょう。

ずばり第二文型SVCのときに使われる動詞は以下の4つのグループに分類できます。

「状態」とか「知覚」とか言うとなんだか難しく感じますが、実際に知っている単語ばかり登場しますよ。

それぞれもう少し説明していきますね。

〜である(状態)

まず、「〜である」という状態を表す動詞から見てみましょう。

たとえば以下のような文です。

I am fine.
(ボクは元気だよ)

「I(私=主語)」が何なのかという状態を表していますよね。

【1】状態(〜である)
1状態(〜である)

このグループの代表的な動詞がおなじみのbe動詞(am・are・is)です。

ほかにも以下のような動詞がありますよ。

be
(〜だ・〜である)
I am fine.
(私は元気だ)
keep
(〜のままだ)
You keep quiet.
(あなたは静かにしている)
stay
(〜のままだ)
He stays safe.
(彼は安全にしている)
状態(〜である)の動詞の例

〜になる(変化)

お次は「〜になる」という意味を持つ変化の動詞です。

有名なのは「become(〜になる)」「get(〜になる)」ですね。

He got angry.
(彼が怒ったんだ)
※「got」は「get」の過去形

【2】変化(〜になる)
2変化(〜になる)

たとえば、助動詞の「will(〜だろう)」も入れて「She will be a dancer.(彼女はダンサーになるだろう)」というのもSVCの文ですよ。

変化の動詞には以下のものがあります。

become
(〜になる)
I become a doctor.
(私は医者になる)
get
(〜になる)
You get angry.
(あなたは怒る)
turn
(〜になる)
The light turns green.
(信号が青になる)
変化の動詞の例

〜に見える(見た目)

続いては「〜に見える」という意味のグループを見てみましょう。

「見た目にどうなのか?」という意味のときですね。例文としては以下のような具合です。

You look pale. Are you OK ?
(顔色わるいよ?大丈夫?)

本当にそうなのかはわからないけれど「〜という感じに見える」というときの表現で使います。

【3】見た目(〜に見える)
3見た目(〜に見える)

look以外にも以下の動詞もそうですよ。

look
(〜に見える)
You look pale.
(あなたは顔色が悪い)
seem
(〜に見える)
He seems nervous.
(彼は緊張しているように見える)
appear
(〜に見える)
She appears wealthy.
(彼女は裕福に見える)
見た目の動詞の例

〜に感じる(知覚)

ラストは「〜に感じる」という知覚のグループです。

たとえば以下のような文ですよ。

I feel fine. Thank you !
(元気だよ。ありがとう!)

元気(fine)に感じる(feel)という意味ですね。

【4】知覚(〜に感じる)
4知覚(〜に感じる)

感じる・におう・味がするなどの人の五感についての動詞がこのグループと思ってもらえればOKです!

feel
(〜に感じる)
I feel nice.
(私はいい気持ちだ)
smell
(〜のにおいがする)
It smells good.
(それはいいにおいがする)
taste
(〜の味がする)
The dish tastes bad.
(その料理はマズい)
知覚の動詞の例

ちなみに英文法の用語でこれらを「知覚動詞」と呼んでいます。

また、知覚動詞は第4文型「SVOO」・不定詞・分詞などの分野でも関わってきます。

代表的な第二文型をとる動詞一覧

第二文型で使われる動詞の代表的な4つのパターンがわかったところで、覚えておきたい単語をまとめて紹介しますね。

どれも中学英語で出てくる単語ですよ!

appear〜に見える
be〜である
become〜になる
come〜になる
fall〜になる
feel〜に感じる
get〜になる
go〜になる
growしだいに〜になる
hold〜のままでいる
keep〜のままでいる
lie〜のままで横になる
look〜に見える
remain〜のままでいる
run〜になる
seem〜に見える
smell〜のにおいがする
sound〜のように聞こえる
stay〜のままでいる
taste〜の味がする
turn〜になる
第二文型をとる動詞の一覧

「come(〜になる)」と「fall(〜になる)」というのがわかりづらいと思うので、補足で例文を紹介しますね。

  • Your dreams come true.(あなたの夢は叶うよ)
  • My daughter fell asleep.(娘が寝落ちした)

SVCの形はわたしたちが日常的に使う表現が多いので、ぜひ身近な動作に当てはめてみてくださいね!

まとめ

では、最後に第二文型 SVCについてまとめます。

第二文型まとめ

  • SVCは「イコールの関係」
  • C(補語)には名詞か形容詞
  • 動詞は状態・変化・見た目・知覚の4パターン
海外留学で英語で学ぼう!

カナダ留学コンパス

なんか、この記事すごく気に入ったんだけどほかにオススメある?

だったら、「5文型のカテゴリ」を要チェックだね♪

英語が苦手なあの人に教えてあげよう♪
ABOUT US
中村サッシ
サッシ
塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
こちらも合わせていかがですか?