アメリカ独立記念日はいつ? どんな日? その歴史や過ごし方を紹介!

タカコ

執筆者

WEBライター。2013年にアメリカに渡る。現在はアメリカ人の夫と子ども2人でテキサスに在住。

7月4日はアメリカの独立記念日です。英語では「Independence Day」といいます。

お店には、独立記念日のしばらく前から、アメリカの国旗をモチーフにしたものや、国旗の色にちなんだ赤・青・白の飾り物がにぎやかに並んでいます。

さて、アメリカが独立した背景をご存知ですか? 私はもうアメリカに何年も住んでいるのに、はっきりと知りませんでした。

7月4日の過ごし方など、今回はアメリカの独立記念日についてまとめました。

アメリカが独立した背景とは?

さて、アメリカが独立した背景ですが、ぼんやり

タカコ

イギリスから独立したんでしょ!

……くらいにしか思っていませんでした。

独立記念日の装飾がドアに飾ってある
独立記念日の装飾がドアに飾ってある

高校では社会は選択制で、世界史は選ばなかったので、全く触れる機会がありませんでした。中学の時にかじった世界史なんて、ほとんどおぼえていません……。

アメリカに来て4年も経つのに、歴史のことについてはわからないことばかり。

そこで、7月4日に向けて、いまさらながら夫に聞いてみました。

東沿岸部に13ものイギリスの植民地があった

タカコ

ねぇねぇ、いまさらなんだけど、アメリカって、どうやって独立したの?

うーん、1600年ごろから、アメリカ大陸の東海岸には、13ものイギリス(帝国)の植民地(Thirteen Colonies)があったんだよ。これを見て。

Map of territorial growth 1775
By see below [Public domain], via Wikimedia Commons
タカコ

この赤い部分がイギリスの植民地だった部分? 今のフロリダ周辺を除いた、大西洋に面したほとんどの沿岸部ね。

そう、だいたいそんな感じ。

タカコ

イギリスの植民地ってことは、イギリスに支配されていたってことでしょ?

そう。イギリスの統治下にあったんだけど、それぞれの植民地では、政治的な自由が認められていた(=議会や政府があった)んだ

タカコ

へぇ……??(なんだかややこしいな)。

イギリスに対する不満が高まって戦争へ

時間が経つにつれて、植民地民のイギリスに対する不満は高まっていたんだけど、大きなきっかけになったのが、イギリスが課税を強化したことだったんだ。

夫の話では当時、「イギリス議会」に植民地議会からの代表権はなく、植民地議会は「No taxation without representation.(= 代表なくして課税なし)」と、反発したそうです。

で、イギリスを相手に独立戦争が始まったのが1775年4月19日。独立戦争は1783年9月3日まで続いたそうです。

タカコ

んー。13もあった植民地が、みんなイギリスに対抗したってこと?

どの植民地も、イギリスに不満を持っていたからね。だから、植民地同士が手を結んだんだ。

タカコ

なるほどー。

その植民地軍の総司令官が、初代アメリカ大統領となる、ジョージ・ワシントンだったんだ。

うん。ジョージ・ワシントンはギリギリ知ってる!!

「独立宣言」のあった日が7月4日

その後、1776年7月4日に独立宣言。

タカコ

やっと「July 4th」が出てきた!! 7月4日というのは「独立宣言」のあった日だったんだね。

そう。13あった植民地は、それぞれ「州」になって、アメリカ合衆国ができたわけだけど……

タカコ

え? アメリカって、最初は13しか州がなかったの!?

そうだよ。最初は13で、それからどんどん州を増やしていったんだ。

タカコ

そうなんだー。

13の植民地側が勝利して、1783年にパリ条約で、そこで正式にイギリスから独立したんだ。

タカコ

あれ? 戦争に勝って「独立宣言」したわけじゃなかったのね……。

独立したときに、13州以外の地域(ミシシッピ川の東 + 五大湖より南)をイギリスから割譲されたんだ。

タカコ

へぇー! それでも今よりもずいぶん狭いね。

州によって法律が違うのは、当初からのこと

アメリカは、州が集まって1つの国になっているんだ。州によって法律が違うのは知っているよね?

タカコ

うん。

13の植民地は、イギリスから独立するためには手は組むけど、政治的にはそれぞれ独立していたから、それぞれが州になったわけ。

タカコ

同じ国なのに、州によって法律が違うっていう感覚は、日本人には不思議なんだけど、アメリカができたときからそうだったんだね。

さて、アメリカがイギリスから独立した時代背景を夫に教えてもらい、やっと、なんとなく理解できました。

ちなみに夫は、専門家ではありません。歴史にうとい私に大まかの流れとして教えてくれただけなのでかなりざっくりとしています。

アメリカは、イギリスから独立したわけですが、最初は東海岸側の13州しかなかったんですね。

しかも、そのもともとあった13の植民地が、それぞれ政治的にとても独立していたことから、「州」になり、集まって「アメリカ合衆国」になったという流れだったんです。

それから月日が経つにつれ、数々の州が仲間入りしていき、今の「アメリカ合衆国」となりました。

7月4日の独立記念日はBBQと花火が定番

歴史の話はこれくらいにして、来る7月4日、独立記念日の様子について。

独立記念日の数週間前から、お店には独立記念日のコーナーが設けられます。

店内には国旗をモチーフにしたいろいろなグッズが
店内には国旗をモチーフにしたいろいろなグッズが

飾りに使う国旗や、ご飯を食べるときに使う紙皿などが売ってあります。

こちらは違うお店ですが、さらに種類が多いですね。

いろんな独立記念日グッズがもりだくさん
いろんな独立記念日グッズがもりだくさん
こんな風船も売られています
こんな風船も売られています
風車、星、旗などいろいろ
風車、星、旗などいろいろ

独立記念日だけに限らず、アメリカでは、このような「その日限定のグッズ」がよく売られています。その日を思いきり楽しむ心意気が感じられますね。

7月4日はアメリカでは祝日で、過ごし方といえば家族や友人が集まってのBBQと花火大会が一般的です。

BBQは、いかにもアメリカっぽいのですが、人が集まって、簡単に食べられるのがBBQの良さですよねー。

独立記念日にはお決まりのBBQ
独立記念日にはお決まりのBBQ

グリルでお肉や野菜を焼いたり、牛肉のパテ(ひき肉をこねた円盤状のもの)を焼いて、ハンバーガーを食べたり。

タカコ

要は、人が集まって、楽しく過ごすわけです。

夜には、各地で花火大会があります。本当に「各地」で催されています。

昼間から集まって、食べて飲んで楽しく過ごし、夜になれば、花火を見に出かけるのです。

花火は、日本の花火と少し雰囲気が違っていて、アメリカの花火の方がダイナミックです。日本の花火の方が繊細な感じがします。

また、日本の方が、細かなところまできれいで、見せ場などがよく計算されているような気がします。花火大会にストーリー性があったり、テーマがあったりしますよね。

でも、アメリカの花火は、大きなのが盛大に数多く上がるので、見ていて爽快です。

まとめ

いかがでしたか?

7月4日は、こうやって独立記念日をお祝いして(楽しんで)います。

昼間は、楽しく食べて飲んで、夜は花火大会。このあたりではすでに猛暑なので、プール遊びも欠かせません!!

ということで、今年もバーベキューを楽しみたいです。

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タカコ
アメリカ人の夫との結婚を機に渡米。現在は二児の母として英語に囲まれた環境の中で生活。日本語教育に携わっていたため言語への視点が鋭く、元・英会話教師の夫とのやりとりから生まれる記事が秀逸。
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