見分け方はメガフェプス?英語の不定詞と動名詞の共通点と違い

なにが違うの?不定詞と動名詞
サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

「タバコをやめる」と言いたいとき「stop to smoke」と「stop smoking」のどちらが正しいかわかりますか?

この場合は正解は「stop smoking」です。

もし「stop to smoke」と言うとまったく違う意味になってしまうんですよ!

今回は不定詞「to V」と「動名詞 Ving」の共通点と違いについてわかりやすく紹介します(※「V」は動詞のこと)。

さらには、不定詞しかとらない動詞動名詞しかとらない動詞も確認でき、覚えられたかどうかのチェックもできますよ!

不定詞と動名詞の共通点

はじめに、不定詞「to V」と「動名詞 Ving」の同じ点から見ていきましょう。

不定詞と動名詞の共通点

  1. 名詞として使える
  2. 主語になる

英語で不定詞は「infinitive」で動名詞は「gerund」と言います。

不定詞も動名詞も名詞として使える

不定詞と動名詞の共通点は、ズバリ「名詞として使える」という点です。

たとえば、以下の内容を言いたいとしますね。

YouTubeを観るのが好きなんだ。

この場合の「ユーチューブを観ること」に注目してください。

この部分は「〜すること」という名詞の形になっており、不定詞でも動名詞でも表現できます。

それぞれ以下のようになりますよ。

不定詞

I like to watch YouTube videos.

動名詞

I like watching YouTube videos.

「to watch」が不定詞で、「watching」が動名詞です。

それぞれ「ユーチューブを観ること」という大きな名詞として、likeという動詞目的語になっていますよ。

不定詞も動名詞も主語になる

不定詞も動名詞も、名詞として機能するので主語になることも可能です。

たとえば、以下の「ギターを弾くことは楽しい」という英文をご覧ください。

不定詞

To play the guitar is fun.

動名詞

Playing the guitar is fun.

どちらも意味は同じです。

ただ、文頭に置くときは「To play 〜」よりも「Playing 〜」のほうが自然ですよ。

不定詞のほうは「It is fun to play the guitar.」のように形式主語の「It」を置いて、不定詞を意味上の主語として後で続けることもできます。

名詞の役割をする不定詞は「不定詞の名詞的用法」と呼ばれていますよ。

不定詞は他に形容詞的用法・副詞的用法もあります。

見分け方は?英語の不定詞と動名詞の違い

共通点がわかったところで、お次は不定詞と動名詞の違いを見ていきましょう。

不定詞と動名詞には、次のようにそれぞれ違った時間のイメージがあります。

不定詞・動名詞のイメージ

  1. 不定詞 …… 未来的
  2. 動名詞 …… 過去的

【不定詞】未来的なイメージ

「to V」の形で表す不定詞には「これから起こること・まだ起きていないこと」という未来のニュアンスがあります。

たとえば、次の例は「未来的」です。

I hope to see you again.
(またお会いしたいです!)

不定詞という名前がそもそも「定まっていない」という意味を表していますよね。

目的地に向かって行って到着する」という前置詞「to」の持つイメージと関連付けて、「to(不定詞)=これから=未来的」のように覚えるといいかもしれません。

「to」のイメージ

前置詞のイメージについてはこちらもご覧ください。

【動名詞】過去的なイメージ

それに対して「Ving」の形で表す動名詞は「もう起きたこと」という過去のニュアンスを含みます。

次の例は、動名詞を使って過去的なニュアンスが出ています。

I enjoyed playing Minecraft last night.
(昨夜はマイクラを楽しんだよ)

※「Minecraft」は有名なゲームのこと

どんな場合もそのまま当てはまるわけではないのですが、基本イメージとしてぜひ覚えておいてください。

英文を解釈するときに大きな助けになってきますよ。

不定詞/動名詞しかとれない動詞

先述したように、不定詞と動名詞は共通点があり、どちらを使っても問題ないことも多いです。

ところが、「不定詞しか使えない」「動名詞を使わなければならない」という場合もあるんですよ!

基本的なイメージと具体的な動詞一覧・覚え方を紹介していきますね。

「不定詞」だけを目的語にとる動詞

まずは「不定詞だけを目的語にとる動詞」を紹介します。

たとえば、動詞の「hope(望む)」の後に「あなたにまた会うこと」という名詞を続けたいとしますね。

その場合は以下のように不定詞を置きます。

I hope to see you again.
(またお会いしたいです!)

これを動名詞で「I hope seeing you again」とは言えません。

「hope」の後は不定詞

  • I hope seeing you again.
  • I hope to see you again.

このように「この動詞の後には動名詞でなく不定詞!」という動詞がいくつかあります。

代表的なものを以下に並べておきますね。

agree〜することに同意する
decide〜することに決める
expect〜することを期待する
fail〜することに失敗する・〜できない
hope〜することを望む
offer〜することを申し出る
plan〜することを計画する
pretend〜するふりをする
promise〜することを約束する
refuse〜することを拒む
want〜することを望む・〜したい
wish〜することを願う・〜になってほしい
動名詞のみをとる動詞の例

ポイントなのは「期待する・望む・計画する」など、未来的なニュアンスを持つ動詞が多いこと。

このように未来っぽい意味の内容に対しては動名詞ではなく不定詞が使われることが多いです。

これらの動詞を丸暗記する必要はないですが「こういう感じの動詞のときは不定詞なんだなぁ」とイメージしておいてください。

動名詞だけを目的語にとる動詞(メガフェプス)

お次は「動名詞だけを目的語にとる動詞」を紹介しましょう。

先ほどの「不定詞だけ〜」の逆バージョンですね。

たとえば「enjoy(楽しむ)」という動詞から続けるなら、以下のように必ず「動名詞 Ving」を続けます。

I enjoyed playing Minecraft last night.
(昨夜はマイクラを楽しんだよ)

これを不定詞で「I enjoyed to play 〜」のように言うことはできません。

「enjoy」の後は動名詞

  • I enjoyed to play Minecraft last night.
  • I enjoyed playing Minecraft last night.

目的語に動名詞だけをとる動詞については、受験生の方はぜひ丸暗記してください

なぜなら、かなりの確率で試験に出るからです!

【中学レベル】動名詞だけを目的語にとる動詞

中学レベルの問題ならば、まずは以下の動詞をガチ暗記しましょう。

mind〜することを気にする
enjoy〜することを楽しむ
give up〜することを諦める
avoid〜することを避ける
finish〜することを終える
escape〜することを逃れる
practice〜することを練習する
stop〜することをやめる
絶対に覚える動詞一覧

覚え方はそれぞれの単語の頭文字を取ってメガフェプス(MEGAFEPS)です。

【高校レベル】動名詞だけを目的語にとる動詞

高校レベル以降はこのメガフェプスにもう少し追加になるので、以下の単語たちも覚えておきましょう。

deny〜することを拒否する
admit〜することを認める
postpone・put off〜することを延期する
advise〜することを忠告する
appreciate〜することに感謝する
miss〜し損なう
suggest〜することを提案する
consider〜することをよく考える
さらに覚えておきたい動詞一覧

「deny 〜 miss」の頭文字を取ってダッパム(DAPAM)で、「suggest・consider」の頭文字「SC」で「エスシー」もしくは「スコ」と呼ばれています。

ぜんぶひっくるめると覚え方は「メガフェプス ダッパム エスシー(MEGAFEPS DAPAM SC)」ですね。

もはや、なにがなんだかという感じはしますが(笑)

とにかく、これらの動詞は目的語に不定詞ではなく動名詞しかとれないので覚えておいてください。

不定詞・動名詞で意味が変わる動詞

最後に紹介するのは、目的語が不定詞か動名詞かで意味が変わる動詞です。

これまで目的語に「不定詞しか取れない動詞」と「動名詞しか取れない動詞」を見てきましたよね?

なかには、不定詞でも動名詞でもどちらもつかえるけれど意味が変わる動詞も少しあるんですよ!

たとえば「forget」は不定詞と動名詞で以下のように意味が変わります。

「forget」の例

  • forget to 〜(不定詞)
    〜するのを忘れる
  • forget 〜ing(動名詞)
    〜したことを忘れる

例文で見ると、以下のような具合ですね。

Don’t forget to send me this photo.
(忘れずにこの写真送ってね)

Of course. I’ll never forget visiting Japan with you.
(もちろん。キミと日本を訪れたことを決して忘れないよ)

まさに不定詞だと「これから起こること」という未来的な内容で、動名詞だと「もう起きたこと」という過去的な内容ですね。

このように不定詞・動名詞で意味が変わる動詞は多くはありません。

以下の5つを暗記しておきましょう。

単語不定詞動名詞
forget〜するのを忘れる〜したことを忘れる
regret残念ながら〜する〜したことを後悔する
remember〜するのを覚えている〜したことを覚えている
try〜しようとする試しに〜する
stop〜するために立ち止まる〜するのをやめる
目的語が不定詞・動名詞で意味が変わる動詞

「stop」については、不定詞だと用法は名詞的用法(〜すること)ではなく副詞的用法(〜するために)になります。

「stop」の例

  • She stopped to smoke.
    (彼女はタバコを吸うために立ち止まった → 名詞的用法)
  • She stopped smoking.
    (彼女はタバコをやめた → 副詞的用法)

この例でも「stop to smoke」は「(これから)タバコを吸うために」という「未来的」で、「stop smoking」は「過去にやめた」という「過去的」になりますね。

【暗記できたかチェック!】
不定詞/動名詞しかとれない動詞

今回紹介した動詞は暗記するしかありません。

ここでは暗記できたかを確認できる「チェックリスト」をつくりました。

「解答はこちら」を押すと答えが出るので覚えられたかをチェックしてみてくださいね。

【確認】「不定詞」だけを目的語にとる動詞

では「不定詞」だけを目的語にとる動詞を暗記できているかを確認しましょう。

a

agree(〜することに同意する)

d

decide(〜することに決める)

e

expect(〜することを期待する)

f

fail(〜することに失敗する・〜できない)

h

hope(〜することを望む)

o

offer(〜することを申し出る)

p

plan(〜することを計画する)

p

pretend(〜するふりをする)

p

promise(〜することを約束する)

r

refuse(〜することを拒む)

w

want(〜することを望む・〜したい)

w

wish(〜することを願う・〜になってほしい)

【確認】動名詞だけを目的語にとる動詞

お次は動名詞だけを目的語にとる動詞を暗記できているかをチェックしてください。

【確認】中学レベル

動名詞だけを目的語にとる動詞の基本からチェックしましょう。

m

mind(〜することを気にする)

e

enjoy(〜することを楽しむ)

g

give up(〜することを諦める)

a

avoid(〜することを避ける)

f

finish(〜することを終える)

e

escape(〜することを逃れる)

p

practice(〜することを練習する)

s

stop(〜することをやめる)

【確認】高校レベル

高校レベル以降で習う動名詞だけを目的語にとる動詞のチェックです。

d

deny(〜することを拒否する)

a

admit(〜することを認める)

p

postpone・put off(〜することを延期する)

a

advise(〜することを忠告する)

a

appreciate(〜することに感謝する)

m

miss(〜し損なう)

s

suggest(〜することを提案する)

c

consider(〜することをよく考える)

【確認】不定詞・動名詞で意味が変わる動詞

最後に不定詞・動名詞で意味が変わる動詞を覚えているかをチェックしましょう。

f

forget

forget to 〜(〜するのを忘れる)

forget 〜ing(〜したことを忘れる)

r

regret

regret to 〜(残念ながら〜する)

regret 〜ing(〜したことを後悔する)

r

remember

remember to 〜(〜するのを覚えている)

remember 〜ing(〜したことを覚えている)

t

try

try to 〜(〜しようとする)

try 〜ing(試しに〜する)

s

stop

stop to 〜(〜するために立ち止まる)

stop 〜ing(〜するのをやめる)

まとめ

不定詞と動名詞は似ているようで混乱しますが、本記事で紹介したようなルールがあります。

まとめると次のとおりです。

まとめ

  • どちらも名詞の役割
  • 不定詞は「未来的」・動名詞は「過去的」なイメージ
  • 目的語に不定詞だけ・動名詞だけの動詞がある
  • どちらも取れるけど意味が変わる動詞もある!

ぜひ、暗記するときは本記事の「チェックリスト」を利用して覚えてくださいね。

不定詞についての基本は以下の記事にまとめています。

不定詞とは?
海外留学で英語で学ぼう!

カナダ留学コンパス

なんか、この記事すごく気に入ったんだけどほかにオススメある?

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中村サッシ
サッシ
塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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