「Tokyo」は「トーキョー」って発音しないよ! 単語の最後に「O」が来るときの話

ヨス

執筆者

アメリカ留学で言語に興味を持ち、日本語教師の資格をとる。メディアなど掲載多数。著書は2冊。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。→ ヨスについてはこちら

「Tokyo」を英語で発音すると「トーキョー」ではないことをご存じでしょうか?

本記事では、英単語で最後に「 o 」が来るときの発音をどう言うのかについて紹介します。

「トロント」を英語で発音すると?

カナダの有名な都市名である「Tronto」を英語の発音で読めますか?

日本語では「トロント」と読みます。

もしかすると、英語に慣れてくると「トロント」のように、日本語で「ト」で終わる英単語の語尾を子音の「 t 」で終わらせて発音したくなるんですよ。こんな感じで。

でもこれは間違いなんです! 確かに「eat(イート)」とかって、語尾の「ト」は子音だけの「 t 」で発音しますが、「Toronto」をよく見てください! 語尾に「 o 」がついていますよね!?

語尾に「 o 」が付く英単語

実は語尾が「 o 」で終わる英単語っていうのが、少ないですが存在します。

そして、「 o 」で終わる単語の発音ですが、アルファベットの「 O 」の名前の発音になります。

まどろっこしく言いましたが(笑)、そうです。「オウ(『オー』とは違うことに注意)」です。なのでこの「Toronto」の発音は「トロントウ」のような発音になります。音声で聞いてみてください。

注意したいのは「トロント」ではなく「トロント」になることです。母音を伸ばすのではなく、二重母音と呼ばれる2つの母音が合体して1つの母音になった発音です。

語尾に「 O 」が来る英単語の発音に注意です!

そもそもの絶対数が少ないですが、ほかにもいろいろと語尾が「 o 」で終わる英単語があります。

たとえば、次のとおりです。

「o」で終わる英単語

  • mono(モノラル)
  • condo(マンション)
  • weirdo(奇人、変人)
  • Tokyo(東京)
  • Kyoto(京都)

どれも語尾に「 o 」が付いていますね。

最後の2つは日本語ですけど、英語で発音するときは最後を「オウ」と発音するのを忘れないように!

「東京」は「トウキョー」ではなく「トウキオウ」みたいに。

「京都」は「キョート」ではなく「キヨウトウ」みたいに。

あ、ついでに言うと、この2つの場合は語中にある「 o 」も「オウ」って発音しますね。

そういえばジャニーズの「TOKIO」って……

「トウキオウ」で思い出しましたが、ジャニーズ(日本の男性アイドル事務所)の「TOKIO(トキオ)」というグループ名です。

これは「Tokyo」が元だそうですね!

英語で「Tokyo」を発音すると「トウキオウ」と聞こえるから「TOKIO」という名前にしたそうです。

何やろなーって思っていた方、スッキリしましたね(笑)。

まとめ

さて、今回は語尾に来る「 o 」の発音について紹介しました。

おそらくこの法則を知らないと「Norio(男性の名前の『ノリオ』)」を「ノリーオウ」って呼ぶ理由がわからないですよね。

この記事で「『オウ』ってなんやねん!」っていうツッコミが減ると嬉しいです。

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アメリカ留学で言語に興味を持ち日本語教師に。その後、自分が「音声学」に猛烈に惹かれることに気づく。一般的には学ばない「日本語の音声」を学ぶことで英語の発音を習得し、独自の英語の発音習得メソッドを持つ。>>ヨスについて詳しくはこちら
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