英語の「動作動詞 / 状態動詞」の特徴や違い・見分け方をマスターしよう!

サッシ

執筆者

WEBライター。旅をしながらブログを書いて生活。塾で英語を約20年教えた経験あり。早稲田大学 教育学部卒業。→ サッシについてはこちら

英語の動詞の分け方はいろいろありますが、その1つに「動作動詞と状態動詞」という考え方があります。

今回は英語の「動作動詞」と「状態動詞」の特徴や見分け方を紹介します。

難しい文法用語っぽく見えますが、じつは言葉そのまんまなので説明されると簡単に理解できますよ♪

英語の「動作動詞・状態動詞」について

動詞とひとくちに言っても、じつは2種類の動詞に分けることができます。

それが「動作動詞」と「状態動詞」です。

2つの動詞

  1. 動作動詞
  2. 状態動詞

まずは「動作動詞」と「状態動詞」のそれぞれの特徴から紹介しますね。

動作動詞(Active Verbs)とは

動作動詞とは、名前の通り「動作や変化を表す動詞」です。

例えばこういう動詞が該当します。

動作動詞の例

  • throw(投げる)
  • walk(歩く)
動作動詞
動作動詞の例……throw(投げる)・walk(歩く)

どちらも「動詞」という名が表すように「動いている姿」を想像できますよね?

動作動詞とは、動きを表す「ふつうの動詞」と思ってくれればOKです!

サッシ

ほとんどの動詞は「動作動詞」に当たりますよ。

状態動詞(Stative Verbs)とは

動きを表す「動作動詞」に対して、「状態動詞」とは、こちらのような状態を表す動詞です。

状態動詞が表すもの

  • 感情
  • 感覚
  • 知覚
  • 所有
  • 資質

状態動詞を代表する動詞は「be動詞」

もっとも代表的な「状態動詞」といえば「ある・いる」という意味を持つ「be動詞(am・are・is)」でしょう。

ウサギ

I am a rabbit.
(私はウサギです)

「私=ウサギ」という、まさに「状態」を表していますよね。

「状態動詞」は具体的な動作で表せない

状態動詞はもちろん「状態」を表すものなので、具体的な「動作」で表すことはできないという特徴があります。

サッシ

例えば「道を歩く」っていう動作はジェスチャーでできますが、「私は日本人です」という動作はできませんよね!

このような特徴を持つ動詞を「状態動詞」と呼んでいます。

具体的な状態動詞については、あとで一覧で紹介していますのでご覧くださいね。



動作動詞と状態動詞の違い・見分け方

続いて、「動作動詞」と「状態動詞」の違い・見分け方を見てみましょう。

動作動詞と状態動詞の違い

「動作動詞」と「状態動詞」の2つの大きな違いはなんでしょうか?

それはズバリ「進行形にできるかどうか」です!

「動作動詞」は進行形にできる

進行形(continuous forms)とは「まさに今~している」というニュアンスが出せる表現で、以下の例文のように「be動詞+~ing」という形で表します。

オオカミ

She is reading a book now.
(彼女は今、本を読んでいます)

「read(読む)」や「run(走る)」や「drink(飲む)」などの動作動詞は、このように進行形で表すことができます

サッシ

ちなみに、「am・are・is」を使うのが「現在進行形」で、「was・were」を使うのが「過去進行形」です!

では、動作動詞と同じように状態動詞も進行形にできるのでしょうか?

答えはNoです!

状態動詞は進行形にできないんです!!

「状態動詞」は進行形にできない

例えば、状態動詞「like(好き)」を使って、以下のような文があったとします。

ウサギ

I like carrots.
(私はニンジンが好きです)

これを試しに進行形にしてみると、以下のようになるんですが……

ウサギ

I am liking carrots now.(?)

無理矢理に訳せば「私は、まさに今だけニンジンを好きです」ですが、違和感がありますよね。

「好き」というのはその人の趣味・嗜好や性質なので「まさに今~している」というニュアンスで表現できません

つまり、「突然だけど、それを今この場でやってみて」と唐突に言われてできない「状態動詞」は「進行形」にできないのです

ポイント
状態動詞は進行形にできない!

このように動作動詞と状態動詞の大きな違いは「状態動詞が進行形にならない」ということです。


動作動詞と状態動詞の見分け方

では、動作動詞と状態動詞をかんたんに見分ける方法あるのでしょうか?

サッシ

もちろんありますよっ!!

ズバリ、「短時間にオン・オフを繰り返すことができるかどうか」です。

たとえば、「本を読む(read)」という行為は「読むやめる」をササっと繰り返すことができますよね。

動作動詞は短時間にオン・オフを繰り返せる
動作動詞は短時間にオン・オフを繰り返せる

「走る(run)」や「飲む(drink)」も同様にできます。

では「ニンジンが好き(like)」はどうでしょうか?「アフリカに住む(live)」はどうでしょうか?

状態動詞は短時間にオン・オフを繰り返せない
状態動詞は短時間にオン・オフを繰り返せない

「好き好きじゃない」「住む住まない」は短時間に繰り返せるものではありません

ポイント
状態動詞はオン・オフを繰り返せない

【例外】状態動詞が進行形にできる例

状態動詞は進行形にできないとお伝えしました。

ところが、例外的に進行形にできる状態動詞もあるのです。

動作動詞の意味を持つ状態動詞

進行形にできる状態動詞の代表として「have」があります。

以下の例文のように「持つ」という意味では状態動詞ですが、「食べる」という意味では動作動詞として進行形にできるのです。

2種類の「have」
状態動詞の「have」 I have an apple.
(私はリンゴを持っています
動作動詞の「have」 I'm having dinner now.
(私は今夕食を取っているところです)
サッシ

「進行形にできる状態動詞」と言いましたが、正確には「状態動詞としても、動作動詞としても使える」ということですね。

では2種類の「have」の意味をまとめましょう。

「have」は2種類ある

  1. 持つ
    状態動詞
  2. 食事を取る
    動作動詞

使う意味・シチュエーションによって「状態動詞」なのか「動作動詞」なのか判断してくださいね。

「今だけ一時的に」の意味では「状態動詞」が現在進行形に

現在進行形にはいくつかの意味がありますが、「今だけ一時的に」という意味では状態動詞を進行形にすることもあります。

たとえば、状態動詞「live(住んでいる)」を進行形にして、「living」にした例をご覧ください。

ウサギ

Well, you live in Kyoto, don’t you?

(えっと、京都に住んでるんだよね?)

オオカミ

No. I’m living in Tokyo for now.
(いや、今だけ東京に住んでいるんだ)

上の例では、ふだんは京都に住んでいるけど一時的に東京に住んでいる(出張など?)という状況を表せます。

こういう、特別な状態ではない場合は通常は状態動詞が「現在進行形」になることはありません。



覚えておきたい「状態動詞」の一覧

最後に、覚えておきたい状態動詞を一覧にしておきます。

サッシ

動作動詞は数限りなく存在するので、状態動詞だけ意識しておけば大丈夫ですよ!

基本的な状態動詞の一覧

基本的な状態動詞の一覧です。

基本的な状態動詞
love 愛する
like 好き
hate 嫌い
want 欲している
hope 望んでいる
need 必要としている
know 知っている
believe 信じている
remember 覚えている
understand 理解している
seem ~のように見える
sound ~のように聞こえる
resemble 似ている
belong 所属している
own 所有している
cost お金がかかる
exist 存在している
weigh 重さがある

動作動詞にもなる状態動詞の一覧

そして、動作動詞にもなる状態動詞の一覧です。

動作動詞にもなる状態動詞
have 【状態】持っている
【動作】食べる
look 【状態】~のように見える
【動作】見つめる
stand 【状態】(建物などが)立っている
【動作】立つ
smell 【状態】においがする
【動作】においを嗅ぐ
taste 【状態】~な味がする
【動作】~を味わう


まとめ

では最後に「動作動詞」と「状態動詞」についてまとめます。

ポイント

  • 動作動詞とは「動作や変化を表す動詞」
  • 状態動詞とは「感情、感覚、知覚、所有、資質などの状態を表す動詞」
  • 「動作動詞」と「状態動詞」を見分けるポイントは「進行形にできるかどうか
  • 状態動詞としても、動作動詞としても使える動詞に注意

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中村サッシ
サッシ
塾講師として英語・国語の指導を約20年してきた経験のある「英語の文法オタク」。早稲田大学 教育学部卒。小学生の時から英語を学んでいた経験もあり。「毎日が生まれたて」という月間に100万回以上読まれる人気ブログも運営。>>サッシについて詳しくはこちら
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